島立て学校・課外授業「グック積み」

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去年、旧与那国家の整備と共に建設した公衆トイレ。 その石積み(グック積み)を行っていますが、この機会を利用して島立て学校、グック積みの課外講座を設けました。 竹富島の石垣(グック)は、野面積みという手法でおこなわれます。 これは、石の本来の形を生かしてそのでこぼこを上手く組み合わせていくものです。 形が良くても悪くても、小さくても大きくても、 ひとつひとつの石にはそれぞれの役割があります。 グック積みには、石の役割を見極める力が必要なのです。 その見極めは、経験がものをいう一種の職人技。 頭で分かっていても、実際やってみないとわからないものです。 ということで、グック積みの未来を担う、若人のみなさんを集めてLet's…

三線教室

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またまた三線教室の報告です。 初級から上級へ上がった子、新たに仲間に入った子なども増え、 にぎやかになってきました。 初級クラス 上達の早い子は上級へ行き、少し寂しそうです。 練習しているかしていないか、見たらすぐわかってしまいます。 子供といえど、芸の道は厳しいのです。 上級クラス 監督指定席。この緊張感。 新入りには特に丁寧に。 マンツーマンもたまに。 いつのまにか、こんなに人が増えています! 頼もしいですね☆ …

インタープリター講座第2夜

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 インタープリター講座2日目は、これまでの経緯をふまえて、 実際に竹富島の自然や文化に関する、簡単なプログラム作りをしました。 クイズ、視覚化、想像や予測を促す観察と3段階に分けて、グループごとにチャレンジです。 例えば、おもしろい質問や楽しさいっぱいの絵を描くのは若者、様々な知識は先輩方からというように、お互いの得意分野を存分に発揮しながら、プログラムを作っていきました。 クイズには関心を惹きつける力があります。テレビ番組などでは折に触れ、クイズが挟まれていますね。そして見ている側は、こうじゃないだろうかと、ついつい真剣に考えてしまいます。 視覚化には、概念的な事柄や数字などを目に見える形に変換して、イメージしやすくする効果があります。例えば、「世界中の海の0,3パーセントが珊瑚礁の海です」と言われても、子供にはさっぱりその稀少さがわかりません。その場合、世界地図に珊瑚礁の海の場所を描き入れるというような作業を行うことによって、具体的なイメージが生まれます。 想像や予測を促す観察には、いきなり観察するよりも理解が深まる効果があります。「学び」で大切なのは「自主性」であると言えます。グループなどで話し合い、あーでもないこーでもないと議論することで、テーマに対峙する積極性を引き出します。 これまで「島立て学校」の中で学んだ、水の話や昔の食生活、島で親しまれている食材(動物)などをおもしろおかしくクイズ形式で披露しました。それを聞いている他のグループも、クイズが出される度にわいわいと議論しあい、とても楽しく、リラックスした時間を共有しました。 ただ知識を提供するだけでなく、楽しさや体験を共有すること、地域性を大切にすること、誰もが同じスタートラインに立って始められるということが、インタープリテーションの大原則です。 インタープリテーションを受ける立場の人はもちろんのこと、企画する側にしても、義務感や使命感だけでなく、楽しいことが始まる前の「わくわく」を感じられるのではないでしょうか。 …

インタープリター基礎講座

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久々の「島立て学校」は、以前にも来て頂いた、古瀬浩史氏の「インタープリター講座」です。 以前は、インタープリテーションの役割や、大切な要素である「4つのT」〈楽しく、共に、体験的、地域性〉を、ユニークなプログラムを体験することで実感しました。 今回1日目は、前回の簡単な復習と、実際に学ぶ立場に立ってみて有効な楽しみ方・学び方を体験しました。 古瀬先生は、石垣の環境省自然保護官事務所でサンゴ礁についてのプログラム作りをお手伝いなさっているということで、その一端を紹介して頂きました。 まずは手始めに大型パズル。 一人一人に渡された巨大ピースをお互いに見比べて、一つの大きな絵を完成させました。 ただテーマを発表するのではなく、楽しくしかもなにげに、考えてほしいテーマが隠されているのだからスゴイ!〈テーマは下〉 次のプログラムは移動式2択問題です。 右の答えと左の答えで、こっちだ!と思う方に移動してもらいます。 写真の質問は、「サンゴは動物か植物か?」です。 意外と迷いますよね。〈答えは下〉 続いてはグループに分かれて3種類の砂の観察です。 顕微鏡で細かく分析しながら、この砂がある海岸の様子を絵に描くというものです。 どういうところを通って、近くに特徴的な何かがあるのかどうか、観察&話し合いを通して 絵にまとめていきます。 ちなみに↓は、カイジ浜の砂です。星の砂と太陽の砂がいっぱいで、とてもきれいです。 お次はサンゴを取り巻く環境について。 様々なサンゴと、その傍らで生活する動物たち。 バランスの保たれた状態から、危機的な状況をもたらした原因をさぐります。 この後は、地球誕生の時、サンゴが地球上に誕生した時、人類誕生の時、産業革命の時などなどを、1本の長いロープを使って、表してみるということに挑戦しました。 サンゴ礁の誕生に比べて、人類の歴史などかなり浅いこと、産業革命が起こってからの環境破壊がどれほど最近の出来事かということが一目でわかりました。 こういったことを、難しい顔をしてもっともらしく演説したり、 説明したりすることもできます。 しかし今後、子供たちやお客さんの気持ちを引きつけたり、興味をもってもらうことを思うと、 やはりインタープリテーションの技法は有効な手段と言えそうです。 本日はインタープリテーション講座の第2夜を開催します。 ご報告をお楽しみに☆ ●パズルに現れたテーマは、 「様々な動植物がパズルの1ピースのようにして、互いに関係を持ちながら環境を作り上げている」ということです。 ●サンゴは動物か植物か?の答えは 「動物。しかし、植物の要素も併せ持つ」です。 …

三線教室

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三線教室の経過報告です。 1月12日8:00~ 初級クラス↓↓ まずは調弦から。 必死です。 上級クラス↓↓ 主に唄を重点的にやっています。 終わった後の相談タイム。 次の課題曲は何にしようか。 …

三線教室再開☆

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三線教室が久々の再開です。 (詳しくはこちらから) では今回の模様をどうぞ! 上級クラス↓↓ …

凧作り

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新しい年はもうすぐそこ。 お正月といえば、凧上げでしょう。 竹富島では昔から、学校行事の中で凧上げ大会があります。 おじいや、お父さんから作り方を教わりながらそれぞれ手作りの凧を作るのです。 凧の無い子が出ないように、PTAでは毎年凧作り教室を開催してきましたが、 今回はできずじまい。それぞれの家庭でつくる事になりました。 NPOたきどぅんでは、「凧作り」という恒例行事の存続と、子供たちへの伝統文化の継承を目的に、その機会を活用し、材料採りからはじめる凧作り教室を開催しました。 大人も子供も一緒になって、自分だけの凧つくりを大満喫です。 竹藪での大冒険! 骨組みとなる竹の割り方を習う。 負けじと自分でもやる。 大人だって「少年」に逆戻りです。 仕上げの凧揚げ。青い空に凧がよく映えます。 …

「安里屋ユンタのふるさとを訪ねて」開催!!

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12月15日、「安里屋ユンタのふるさとを訪ねて」を開催しました!  これはビジターセンター運営協議会とNPOたきどぅんが共催で行う学習会です。  沖縄を代表する民謡、「新安里屋ユンタ」。この曲は誰もが一度は耳にする名曲ですが、人頭税時代の竹富島に実在した安里屋クヤマをモデルとした歌謡「安里屋ユンタ」が原曲です。   今回の「安里屋ユンタのふるさとを訪ねて」では、歌のヒロインである安里屋クヤマの生家やお墓などについて、彼女の足跡を実際にたどりながら、クヤマの生涯に迫り、その時代背景に想いを馳せながら、竹富島を散策しました。   また、「安里屋ゆんた」から派生して生まれた曲(「新安里屋ユンタ」「安里屋節」など)の昔の貴重な音源を実際に聞きながら、地域間や歌い手による違いなどを比較し、楽しみました。   今回はNPOたきどぅんが助成金を活用し、参加者費用を一部負担しての開催。前日の激しい雨模様に心配しながら、小雨には降られたものの、土砂降りになることはなく無事に行程を終えることができました。 ↑安里屋クヤマの生家 ↑貴重な位牌も ↑クヤマを祀った祠(ほこら)  クヤマの誕生日には一門が集まって祈願を捧げている。 ↑クヤマに振られた目差主が住んでいた番所跡で記念撮影。 ↑道ばたで出会ったオオゴマダラ(フーシュフーシュカビラ) ↑集落内を歩く一行 …

世持御嶽の清掃

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12月13日に、種子取祭のメイン会場となる世持御嶽の清掃を行いました。 世持御嶽は、NPOたきどぅんが主催する「素足ツアー」のコースでもあり、 バス観光のコースにもなっています。  そこで、NPOたきどぅんと竹富島交通が協力して除草作業を行おうということになりました。毎朝世持御嶽の清掃を行ってくれている、民芸館の館長と事務局長にも手伝って頂き、見違えるほどきれいになりました。 …

プロジェクト会議

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NPOたきどぅんでは、フィリップモリスジャパンの助成をいただき、 主に文化遺産の保存と掘り起こし、 それらを観光資源とした竹富島らしい観光スタイル「どぅゆくい(癒し)観光」の確立のため 新交通システムの開発や遺跡などへのアクセスルートの整備、自転車置き場の設置などを行ってきました。 10月より展開助成の2年目に入り、今後1年間のスケジュールや具体的な施行について、 NPO内の観光部を中心として結成したプロジェクトチームで、話し合いを行いました。 台風13号の直撃に遭い、変更せざるを得なかった交通システムの実験においては、 住民の、スムーズな理解を得るためにどうすればいいのかということについては、皆が慎重に最終目的を確認しあいながら話をすすめました。 また、駐輪場の設置に伴い、少し休憩ができるような広場や古井戸を活用した足洗い場の設置の検討も行いました。 作成中の竹富島ガイドブックに関しては、「数字でみる竹富島」をテーマに、 一見とっつきにくい有形・無形の文化遺産を、関係する数字に絡ませながら紹介するということになりました。そして文化遺産だけでなく、人々の生活についてやユーモア溢れるエピソードなども紹介していけたらいいなと思っています。 このプロジェクトで目指すのは、リサイクルの確立にも等しいもの。 文化遺産を掘り起こし、それらを大切に保存しながら観光に活用するということであり、 この循環型観光の突破口を開くということに他なりません。 島に今現在の利便性を重視するよりも、その視点は未来へ向いているというところでも、 エコロジーによく似ているなあと感じました。 そしてエコと同様に、「意識改革」が最も重要なキーワードになるのだろうと思います。 ↑まだ少し緊張状態の会議の始め  この30分後は立ち上がらんばかりに熱い話し合いがあったのですが…   …