インタープリター基礎講座

久々の「島立て学校」は、以前にも来て頂いた、古瀬浩史氏の「インタープリター講座」です。
以前は、インタープリテーションの役割や、大切な要素である「4つのT」〈楽しく、共に、体験的、地域性〉を、ユニークなプログラムを体験することで実感しました。
今回1日目は、前回の簡単な復習と、実際に学ぶ立場に立ってみて有効な楽しみ方・学び方を体験しました。
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古瀬先生は、石垣の環境省自然保護官事務所でサンゴ礁についてのプログラム作りをお手伝いなさっているということで、その一端を紹介して頂きました。
まずは手始めに大型パズル。
一人一人に渡された巨大ピースをお互いに見比べて、一つの大きな絵を完成させました。
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ただテーマを発表するのではなく、楽しくしかもなにげに、考えてほしいテーマが隠されているのだからスゴイ!〈テーマは下〉
次のプログラムは移動式2択問題です。
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右の答えと左の答えで、こっちだ!と思う方に移動してもらいます。
写真の質問は、「サンゴは動物か植物か?」です。
意外と迷いますよね。〈答えは下〉
続いてはグループに分かれて3種類の砂の観察です。
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顕微鏡で細かく分析しながら、この砂がある海岸の様子を絵に描くというものです。
どういうところを通って、近くに特徴的な何かがあるのかどうか、観察&話し合いを通して
絵にまとめていきます。
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ちなみに↓は、カイジ浜の砂です。星の砂と太陽の砂がいっぱいで、とてもきれいです。
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お次はサンゴを取り巻く環境について。
様々なサンゴと、その傍らで生活する動物たち。
バランスの保たれた状態から、危機的な状況をもたらした原因をさぐります。
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この後は、地球誕生の時、サンゴが地球上に誕生した時、人類誕生の時、産業革命の時などなどを、1本の長いロープを使って、表してみるということに挑戦しました。
サンゴ礁の誕生に比べて、人類の歴史などかなり浅いこと、産業革命が起こってからの環境破壊がどれほど最近の出来事かということが一目でわかりました。
こういったことを、難しい顔をしてもっともらしく演説したり、
説明したりすることもできます。
しかし今後、子供たちやお客さんの気持ちを引きつけたり、興味をもってもらうことを思うと、
やはりインタープリテーションの技法は有効な手段と言えそうです。
本日はインタープリテーション講座の第2夜を開催します。
ご報告をお楽しみに☆
●パズルに現れたテーマは、
「様々な動植物がパズルの1ピースのようにして、互いに関係を持ちながら環境を作り上げている」ということです。
●サンゴは動物か植物か?の答えは
「動物。しかし、植物の要素も併せ持つ」です。

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