JATA 竹富島の古謡の伝承と普及
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竹富島には、人生の通過儀礼や祭事、農作業、家作りの際に、または労働歌として歌われてきた古謡があり、島の風土や生活を表現した文化遺産です。しかし近年、古謡は普段の生活の中から徐々に忘れ去られようとしています。古謡を歌う場が限られているためです。
そこで、JATA環境基金「地球にやさしい市民活動支援助成」を元に、古謡を唄うグループの支援、古謡の会の開催、CD化なども視野に入れ、古謡の伝承と普及に取り組んでいます。
第1回のミーティングでは、古謡がしっかり体に染み付いている監修委員の方々とともに、これからの計画について話し合いました。
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テードゥン昔ムヌンガタイ ワーキング編
テードゥン昔ムヌンガタイ、ワーキング委員のミーティングが行われました。
これまで3グループの経過報告と、これからのスケジュールについて話し合いました。
集められた低学年グループの子供達の絵の出来は、大人たちの予想をはるかに超えてすばらしく、それだけで十分に絵本になりそうです。
お話はテードゥンムニ(竹富島の方言)も記載することにしました。
高学年グループは、それぞれが家に持ち帰って絵を描いています。
お話を聞いていて気づいたのは、こどもたちが昔の道具を知らないということ。火鉢やキセルなど、描くだけで当時の雰囲気がぐっと出てきそうな小道具がたくさん登場したので、今度は島の博物館、喜宝院蒐集館に見学に行きながら、道具を描くのもおもしろい学習になると思います。
中学生は歴史編で、学校の由来についてのお話を聞きました。
中学生グループは、自主性を尊重しての進行です。
どのような仕上がりになるか、今からとても楽しみです。
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西桟橋が国の登録有形文化財に!
竹富島の夕日の名所としても知られる「西桟橋」が、国の登録有形文化財となりました。
登録制度は、より多種多様で多くの価値あるものを後世に継承するために平成8年10月1日の文化財保護法の改正により導入された制度で、緩やかな保護措置の中で活用を図ることが出来ます。
「西桟橋」は、かつて竹富島の人たちが、西表島で稲作を行っていたときの玄関口です。クリ舟に帆をかけての航海は、大変危険なものだったそうです。このように島の歴史に深く関わる文化遺産が文化財となったことはとても意義のあることで、NPOたきどぅんとしてもこれを有効に生かしていく活動を企画していく予定です。
この桟橋には島のお年寄りたちの想い出がいっぱい詰まっています。
その奥深さを知ることが出来れば、夕日の見え方も変わってくるかもしれませんね。
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世迎い・節祭り教室開催!
世迎い・節祭り教室を開催しました。
ゆがふ館の自然学習会の一環として、そしてなにより、NPO活動の柱でもある遺産管理の面においても重要なことだと受け止めています。
当日は島で働く若者たちを中心に、観光客の方も来てくださいました。
前半はDVD鑑賞でおおまかな流れを把握し、後半は島の識者による解説と質疑応答が行われました。
世迎いで唄われる、トンチャーマという唄を習いたいとの要望もありました。よく耳にはするけど、歌詞やその意味がわからないのできちんと知りたいという方が多いようです。
熱心な意見交換と、明るい笑い声に包まれた夜でした。
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視察と完了報告会の報告
先日の白川郷の視察と、東京で行われたフィリップモリスジャパン助成の第一段階完了報告会について、NPO内の報告会が開催されました。
同じような境遇にある白川郷との交流、そしてフィリップモリスジャパンの第二段階の助成を受けるにあたり、竹富島の観光システムの見直しと実施を真剣に話し合いました。
観光の島として、文化遺産を保全・継承する島として、それらの両立は難しい面も多々ありますが、竹富島独自の文化遺産を、観光面にもっと生かしていけたらと思っています。
ちなみに…
手前右側の女性は、新しくNPOたきどぅんの職員となりました、内盛朝佳さんです。島出身者として、大いなる活躍を期待してます!
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世迎い
朝9:30より、世迎いが行われました。
ニーランで神司と公民舘の役員・有志がトンチャーマを歌いながら、船に種籾を満載したニライカナイの神々を迎えます。その後、幸本御嶽の小底場に上り、八重山の島々に種籾を配るのです。
詳しくは、竹富島ビジターセンターゆがふ舘の「今週のお知らせ」をご覧ください。
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テードゥン昔ムヌンガタイ-お話しを聞く編
ゆがふ館のブログでは少し紹介がありましたが、竹富島の昔話をお年寄りに語ってもらい、子ども達がそれを聞いて絵本をつくるというプログラムを実施しています。
これは、(財)まちづくり市民財団による2005年度「まちづくり人」応援助成から、NPOたきどぅんが「竹富島のむかし話を絵本にしよう」といったプログラムもらっている助成金を基にしています。
島の中でのプログラムタイトルは「テードゥン昔ムヌンガタイ(竹富島の昔の物語)」で、監修委員、ワーキング委員、事務局をあわせて21名が知恵をしぼりながら、島の小中学生やお年寄りと一緒に取り組んでいます。
8月の後半では、子ども達を小学校低学年グループ、高学年グループ、中学生グループと3つに分け、それぞれ「島の動植物に関わる話」「幽霊に関わる話」「由来に関わる話」について、島のお年寄りの語りを聞き、絵を描きました。
実施の詳細は以下のように行われました。
◎小学校低学年グループ
語り部:高那三郎さん 題名:『親孝行のスズメと親不孝のコウモリのおはなし』
日時・場所:8月22日10:00~ こぼし文庫にて
◎小学校高学年グループ
語り部:上勢頭同子さん 題名:『幽霊と火鉢』
日時・場所:8月29日15:00~ 喜宝院前のしんだんぎ下
◎中学生グループ
語り部:阿佐伊孫良さん 題名:『島の小学校の由来』
日時・場所:8月29日13:00~ こぼし文庫にて
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白川郷視察
白川村荻町地区で世界遺産登録10周年を記念した国際フォーラムと、それをきっかけとした交通規制の試行実験を行い、合わせて住民集会が8月26・27日で行われました。
竹富島でも似たような課題、悩みを抱えていることから、視察、交流を行いました。一晩という短時間でしたが、地元住民の方々と、特に農村集落という社会的・空間的な歴史的環境を守りながら、観光関連業で生計を立てていることで起こっている悩みや葛藤などについて語り合うことが出来ました。今後も継続して情報交換が出来ればと思います。
白川の守る会会長を始め、教育委員会、合掌財団、様々な住民の方々にはお世話になりましてありがとうございました。
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フィリップモリスジャパン助成プログラム報告会
NPOたきどぅんでは、フィリップモリスジャパンによる市民活動-住民活動助成(2004年)第1段階プログラムより助成金を頂き、「沖縄県竹富島における遺産管理型NPOによる新観光システムの構築」と題したプロジェクトに取り組んできました。期間は、2004年10月1日から2005年6月末日まででした。8月25日には東京にて他の11団体と共に、完了報告会が行われました。
詳しい内容はここをクリックしてご覧ください。
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