素足ツアー1000人目の参加者
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「素足で感じる竹富島」ツアー(通称「素足ツアー」)をはじめてやがて3年、1000人目の参加者を迎えました。
横浜から6名のご家族でおいでいただいた、佐藤建志(42歳)さんです。
健志さんは20年ぶりのご来島。
20年前の星空が印象に残っているとのこと。
しかいとぅ みーはいゆー。
最近は、台風の影響で、何度か開催が中止になったこともあり、なかなか1000人突破に至らなかった経緯もありました。
1000人目に当たった健志さんは本当に果報(カフ)な人ですね。…
ミーナライ・シキナライの会 8月14日
8月14日のミーナライ・シキナライの会の出席者は12名。
種子取祭をはじめ、竹富島の芸能についての話題に大盛り上がり。
現在、種子取祭の芸能は、農耕儀礼と結びついた狂言を核にしながら、
竹富島の歴史をテーマとした舞踊を中心に構成されています。
そして長い年月をかけ
「種子取祭のブドゥイ(舞踊)・キョンギン(狂言)の世界」を、
築きあげてきました。
その過程には、現行のものとは異なる、さまざまな芸能があったことも、
興味深い話でした。
また、芸達者な方の名前もたくさんあがりました。
その他、舞台にまつわるエピソード、失敗談などなど、
尽きない話に時の経つのも忘れるほどでした。
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クミスクチンの刈り取り
竹富島産100%クミスクチン茶『まんだらー茶』の刈り取りを取材(手伝い)してきました。
刈取り風景
クミスクチンの草
クミスクチンは刈取り後、真水で洗い、不純物を取り除いたのち2日間天日に干し、大型乾燥機にて乾燥させ、機械で裁断します。
収穫の時期のポイントは花が咲く前に刈り取ること。
花が咲いてしまうと、昆虫が花に集まり草を荒らしてしまうそうです。
ちなみに、『まんだらー茶』茶葉は「てーどぅんかりゆし館」の総合案内所で販売しており、ゆがふ館内の「ゆんたくコーナー」では飲むこともできます。
クミスクチンは、ウコン、グァバと並び沖縄の三大薬草として有名ですが、特筆すべき点は
1.血圧、血糖値を降下させる作用があり、糖尿病予防、
利尿作用の促進、腎臓の機能を高める効果があります。
2.中性脂肪の減少に効果があるとされています。
3.皮膚の健康促進に作用し、
脂症の肌を抑える効能があるとされています。
こうした“からだに優しい”お茶を飲み続けている
お陰で、長寿の島と呼ばれるようになったのですね…。
ちなみに『マンダラー』の意味ですが、竹富島
では97歳のお祝いのことを“マンダラー祝い”と
いいます。
みなさまも是非、健康・長寿にあやかりませんか!
(TA)…
文化庁次長の来島
文化庁次長 高塩 至氏が竹富島を訪れました!
有志が桟橋に繰り出し、「トンチャーマ」でお出迎えです。
文化庁は、竹富島の町並み保存運動から旧与那国家の修復まで、現在の竹富島の町並みをずっと見守り続けてくれた存在であり、また、島の素晴らしさを認めてくれた恩人でもあります。
現在、文化庁から選定・指定を受けているものは…
●竹富島の種子取
(国重要無形民俗文化財指定 1977年)
●竹富島の町並み
(重要伝統的建造物群保存地区選定 1978年)
●西桟橋
(国登録有形文化財指定 2005年)
●なごみの塔
(国登録有形文化財指定 2006年)
●喜宝院蒐集館収集品「竹富島の生活用具842点」
(国登録有形民俗文化財指定 2007年)
●小城盛(クックムイ)
(国史跡指定「先島諸島火番盛」 2007年)
高塩氏は、ゆがふ館で“オーリトーリたきどぅん”をご覧いただいたあと、町指定文化財「旧与那国家」「西桟橋」「なごみの塔」などを視察されました。
(TA)…
ミーナライ・シキナライの会 7月24日
7月24日のミーナライ・シキナライの会の出席者は11名。
そのうち二人は、オブザーバーとして、
「素足で感じる竹富島」ツアーに参加された方です。
関心を持ってくださり、ありがとうございました。
読んだ資料は、テキスト(『竹富町史 第10巻資料編 近代1』)収録の、
「間切島会ニ関スル書類」の通し番号43から48まで。
そのなかの47番の資料は、
明治33(1900)年に「西竹富村」を村立てしようというもの。
つまり、竹富島の人々は、由布島にある「原屋」(畑小屋)16軒を、
西表島の野原村に移して、3カ年かけて西竹富村をつくろうというのです。
さて、その結末はいかに。
今後資料を読み進めるのが楽しみです。
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照屋林次郎新作三線展
現在の沖縄音楽の華やぎは、「三線」という楽器を抜きにして語ることはできません。
照屋林次郎氏は、沖縄タイムスの現代の名工シリーズでも絶賛されたほど三線製作者として、高い評価を得ています。
その林次郎氏が、新作の三線を携えて初めての「新作三線展」ツアーを展開。
「やまと―おきなわ―やいま」と銘打ったツアーは、東京、岐阜、沖縄県北中城村、石垣市を経て、竹富島で千秋楽を迎えました。
竹富島は7月23日から25日の3日間、会場は高那旅館です。
林次郎氏は、祖父が琉球古典音楽の重鎮・照屋林山、父が戦後沖縄ポップの草分け的な存在である照屋林助、兄が現在の沖縄音楽ブームを牽引する「りんけんバンド」の照屋林賢、といったすごい音楽環境のなかで育ちました。
会場となる高那旅館には、林次郎氏作の名器に並んで、若かりしころの林助氏の写真が飾られていました。
そこへくつろいだ林次郎氏の姿がみえました。
三線つくりにまつわるお話をうかがいながら、先述したご家族のことなどうかがったところ、いろんなエピソードに話の絶えることがありません。
なかでも、林助氏が八重山の島々をめぐり、歌謡をはじめとする、芸能の数々を求めて旅したことにも話が及びました。もちろん竹富島にも滞在し、取材したとのこと。
この展覧会を通じて、林助氏の竹富島での足跡が少しでもわかればいいなーとふと思いました。
会場には、三線に関心のある方が訪ねてきては、実際に名器にふれてその響きを確かめていました。
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夏休み
子ども達にとって、待ちに待った夏休みがやってきました!
こぼし子ども育成会主催の、
コンドイビーチで行なわれた「子ども夏祭り」は、
そんな島の子供たちへのステキなプレゼントです。
神司が、海の神に子ども達の安全を祈願します。
普段はやんちゃな子ども達も、この時ばかりは本当におとなしい!
父兄の方々は、バーベキュー作りに余念がありません。
今回は竹富中学校バトミントン部が県大会に出場するので、
壮行会も兼ねて行なわれました。
上勢頭芳徳…
西塘ばんはじり(西塘大祭)
旧暦6月最初の「みずのえ」に竹富島では「西塘大祭」が行な
われます。
豊年祭の10日前、2日間にわたり取り行なわれるこの祭事には、
神司が西塘御嶽、清明御嶽、幸本御嶽に夜篭りし、お香の火を
絶やさぬようにします。
竹富島の偉人である西塘(にしとう)は、西暦1500年の
“オヤケアカハチ戦争”の際、首里に上ります。
その後、首里王朝内で石工として頭角を現し、
園比屋武御嶽石門(※1)の建立、首里城壁拡張工事に携わる(※2)
など、数々の業績を残し、1524年(※3)に八重山人では初の
竹富大首里大屋子
(現代では“行政長官”の役職でしょうか…。)
として竹富島のカイジ浜に蔵元(役所)を開きます。
その後、蔵元を石垣島に移し1550年(※3)頃に、
石垣島で逝去されます。
西塘の亡骸は竹富島へと戻り、西塘の墓地として
西塘御嶽は建立されました。
島を象徴する言葉である
「かいしくさや うつぐみどぅ まさりょうる」
は西塘が残した言葉と伝えられています。
その後、1846年に大浜屋(現在の大浜荘の祖先)の津良は、
不作の原因は西塘を祀らないからであると島民に呼びかけ、
「西塘ばんはじり」が始まったとされています。
●與那國善三・上勢頭亨共著/『西塘傳』 全国竹富島文化協会編
●西塘さまの詳細についてはゆがふ館HPのこちらをごらんください。
夜篭りの晩、ミーナライシキナライの会は西塘御嶽を訪れ、
久間原御嶽と波利若御嶽の神司と西塘の偉業を語らい、未だも
って解明されない西塘とその時代を偲びました。
(注)
※1 そのひやんうたきいしもん…
夏の竹富東港にて
年間40万人の観光客が訪れる竹富島。
しかし、夕方になると、島はゆっくりとした時間
を取り戻します。
暑さも落ち着く18時から日没(20時頃)までは、
島の人とっては憩いの時間です。
ジョギング・サイクリング・犬の散歩・港での釣りなど。
それぞれがのんびりした時間を過ごします。
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台風一過
本日は台風4号の通過中につき定期船全便が欠航です。
そのため、かりゆし館は閉館、
ゆがふ館は午前9時より様子を見ながら開館することになりました。
今後、大型で非常に強い、台風は速い速度で北上する見込み。
十分な警戒を要します。
ところで、以前から「台風」を方言で何というのだろうと
気になっていました。
竹富村事務所の明治37年の記録(「村日記」)には、
月日につづいて、干支、天気、風向き、曜日が記されています。
そのなかでも、天気と風向きについての詳細な記述が際立っていますが、
台風に相当する言葉を見つけることができませんでした。
時期的に台風に相当する記事にも、「天候風波激烈ナリ」とあるばかり。
唯一、明治39年7月25日に「晩方ヨリ益風波烈ナリテ、
殆ト大風吹起ノ模様ナリキ」とあり、
解説者は「大風」を「台風」と意訳しています。
そこで、辻弘氏の『竹富島方言集』(1991年・八島印刷)をめくって、
台風に関する方言を拾ってみました。
すると、台風を「かじふき」といい、
また台風及び低気圧のことを「かじくん」、
台風対策のことを「かじんがい」、
台風時の海鳴りを「いんない」ということがわかりました。
面白いことに、台風のときに飛ぶツバメのことを
「かじくんぬすばたらー」というそうです。
ほかにも台風に関する方言があればご教示くださいませ。
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