種子取祭第9日目
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第9日目(壬辰)は、早朝から後片付けと
種子取祭の決算が行われ、諸事務の締めがなされます。
最近では、石垣島や沖縄本島・東京などから、
タナドゥイのために帰省した郷友との交歓会も
恒例となりました。
夕方からは全国竹富島文化協会の総会が開催されます。(YI)
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種子取祭第8日目
昨日は玻座間村の奉納芸能を無事に終えることができました。
ありがとうございました。
本日、種子取祭第8日目(辛卯)は、
ムイムイヌニガイ(萌え萌えの願い)の日。
「ムイムイ」とは発芽した種子が萌え出るさまの意で、
作物の繁茂が祈願のテーマ。
当日の芸能は主に仲筋村が担当します。 (YI)
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種子取祭第7日目
本日第7日目(庚寅)は、
蒜が割れるごとく、種子が発芽することを祈願する、
バルビルヌニガイ(割る蒜の願い)の日です。
前日とはうって変わってにぎやかに過ごします。
この日は、玻座間村を中心とした、奉納芸能の初日目で、
夜は各村に分かれ、夜を徹しユークイがあります。
ユークイとは「世乞い」であり、
「世」すなわち豊穣を乞い願うという意味です。(YI)
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種子取祭第6日目
第6日目(己丑)の今日は「ンガソージ」と称した物忌みの日です。
「ンガ」は大きい、「ソージ」は精進の意。
この日は身を慎んで精進します。
蒔いた種子がしっかり大地に根を下ろすよう、大きな物音を立てたり、
大声をあげたりしないように心がけます。
かつては奉納芸能の稽古さえ、
人里離れた浜辺へ下りて行うほどの気の配りようだったといいます。
しかし、夜になると、神に許しを乞い、その断りを得たのち、
三線の音を立てることができました。
現在もこの日の夜は、各村の集会所で、
芸能のリハーサルに相当するフクミ(仕組み)が行われ、
最後の調整がなされます。
演者のなかには、ホンジャーの神と先輩方を前にしながら行なわれる、
本番さながらのフクミが、もっとも緊張するという人もいます。
また、食べ物についても配慮がなされます。
味噌や醤油など、色のついたものは避け、
青野菜も使わず、色のついたお茶も一切出しません。
そのかわりイイヤチのおこげにお湯をかけた「ウユ」を飲むのが
昔ながらの習慣です。
この日の昼は主事(集落の責任者)宅で、
オナリ神である姉妹やおばさんを招待して、
イイヤチカミの儀式を行います。
叔母、姉妹のうちで最年長の者が、イイヤチに包丁を入れ、
幅約9センチメートル、長さ約15センチメートルぐらいに切って、
客用とします。
第6日目はイイヤチをいただき、蒔いた種子の成長を祈ります。 (YI)
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種子取祭第5日目
本日第5日目(戊子)は「戊子の種子取」と言い慣わされ、
もっとも重要な種子蒔きの日です。
それは「戊子」の日が、根原神殿が種子取祭を統合して定めた、
播種の日だからです。
各々の家では、家長により儀式的な種子蒔きがあります。
これは、約60センチメートルの円形に耕した土地に、
稲・麦・粟・大豆などの種子を混ぜたものを蒔き入れる儀式です。
この日の朝、祭祀を執行する神司たちは、世持御嶽・清明御嶽・根原家、
それにムーヤマ(六山)の各御嶽で種子取祭の祈願があります。
世持御嶽では神司を先頭に、島の有志が参列し、火の神を拝みます。
そのとき、種子下ろしの報告を神に申し述べ、種子取の祈願を行ないます。
また、女性を中心にイイヤチがつくられるのもこの日です。
イイヤチとは餅米と餅粟、小豆を混ぜてつくった、
種子取祭用のおこわのことです。
イイヤチは、粟1升に餅米5升、小豆2合の割合で混ぜ、
これを炊いたものを練り上げてつくります。
イイヤチの下に敷くものには、清浄なタビッキャ(浜木綿)を用います。
タビッキャの根は、砂浜にも強く張ることにより、
種子下ろしの祈願のイメージと重なります。
そして、タナドゥイの主な舞台となる、
世持御嶽の特設舞台を設営するのも第5日目です。
幕舎を張ったり、楽屋を整えたり、
島の男性が中心となり、
みるみるうちに舞台をつくりあげていくのも見物です。 (YI)
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種子取祭第3日目
本日、丙戌(ひのえいぬ)は、種子取祭第3日目です。
夕方から全生産人によるホーシ道の清掃が行われます。
ところで、昨日はビジターセンター主催
「祭事教室―種子取祭を学ぼう―」に、
約50名の方々ご出席くださり、
まことにありがとうございました。
テードゥンライブラリーの映像と、
上勢頭芳徳さんと阿佐伊孫良さんによる解説があり、
「世乞い歌」をみんなでうたい、
楽しい会となりました。
「道歌」「巻歌」をうたいながら、
会場のテードゥンシアターをぐるぐるまわりました。
フロアーでは「しきどーよ」につづいて、ガーリへと。
この意外な展開に参加者も驚きつつ楽しんでいたようです。
「世乞い」には歌を覚えて臨みたいものです。 (YI)
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種子取祭第2日目
昨夜は無事にトゥルッキを終え、いよいよ祭祀期間に入りました。
種子取祭第2日目乙酉の今日、午後8時30分より、ゆがふ館にて、
恒例の「種子取祭教室」を開催します。
映像を鑑賞しながら、祭祀の日程や意味を理解し、
祭祀でうたわれる古謡を練習し、
みんなでうたえるようにすることが目的です。
大勢のご来館をお待ちしております。
さて、第2日目(乙酉)、第3日目(丙戌)、第4日目(丁亥)は、
主にタナドゥイの供物や料理の準備がなされます。
各家庭ではすでにピン(ニンニク)の用意も済み、
神饌であるイイヤチ(飯初)の餅米や粟の準備を始めます。
また、各集落の踊部・狂言部では、
奉納芸能の稽古と仕上げが着々と進められています。
竹富島では、タナドゥイでの芸能が
神をもてなすための大切な供物としてとらえられているのです。 (YI)
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種子取祭第1日目
竹富島のタナドゥイ(種子取祭)は、種子下ろしが祭事の主なテーマですが、豊穣祈願と多彩な芸能の結びつきが大きな特色だといえます。
その日程は、年中行事の節願いの己亥の日から数えて、49日目の戊子の日を種子取の祈願にあて、その前後10日間が祭祀の期間として意識されます。毎年、旧暦9・10月中にめぐりくる甲申の日から甲午の日までを祭祀の期間にあてています。この間祭祀は、いくつもの儀礼を経ながら、祭事の諸準備や芸能の稽古を含めて進行していきます。
特に7日目・8日目の奉納芸能の日は、2日間にわたって70余りの芸能が奉納され、島は華やぎます。
いよいよ今日10月17日、タナドゥイの第1日目を迎えます。
くわしくはこちらをごらんください。
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ショーロ
いよいよ今日からショーロ(旧盆、精霊祭)です。
迎え日の今日は、夕方、祖霊であるショーロンガナシを迎えます。
二番座にある仏壇の霊前にはさまざまなご馳走が供えられます。
夜は島の男女が各戸をまわり、
アンガマ踊りをして、祖先を供養します。
庭のなかでは、円を描きながら、
ニンブチャー(念仏歌)をうたい踊ります。
大山正夫氏は、アンガマ踊りにまつわる話を、
著書『続 昭和の竹富』(1991年)166頁に
「転倒したアンガマ」と銘打ち、次のように紹介しています。
「仲筋部落では、アンガマ踊りが終わると、青年達は自分の彼女と思われるアンガマを背負って村外れまで連れ出して行くという風習があった。
ある年のお盆で、アンガマ踊りを見ていた一人の青年は、カッコ良いアンガマを背負い、想像をたくましゅうしながら村外れまで、いっ気に走ってきた。
青年は、ひと気のないところで、アンガマをおろし、ゆっくりと近づき「バヌドゥラー」(私だよ)と、言って半分本気で引き寄せようとした。
弟の声に驚いたアンガマは「イナンデル、サンダー」(残念でしたね三郎)という姉の声に、サンダーは、その場で転倒した。見るも痛々しい弟の姿に姉は驚き哀れな弟を恥じらいながら部落へ背負って来たという、うるわしき姉弟愛の話が今でも語り継がれてている。」
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稽古に余念なし!
19日にナンカショーロ(七日精霊)を迎え、お盆の時期に入りました。
祖先を迎えるにあたり、お墓の掃除や供物の準備を始めます。
アイノタ(東集落)では、盆の芸能「シーシヌボー」の稽古も本格的になってきました。
稽古に余念はありません。
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