
種子取祭!!
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11月1日
夜、各集落ごとに奉納芸能のシクミ(リハーサル)が行われました。
小さな稽古場には、公民館役員が激励に訪れ、さらに島内外たくさんの人が集まり、本番さながらの舞台を展開しました。
11月2日・3日
奉納芸能本番です。
世持御嶽での祈願とミルクウクシ(弥勒起こし)の儀式、カンタイ(歓待)の儀式、主事宅への参詣、庭の芸能、舞台の芸能、夜通し行われるユークイ。息つく間もなく儀式と芸能の数々。
興奮と熱狂が会場を包み、奇跡のように晴れ渡って暑いほどのお天気に更なる熱気が加わって、どうしようもなく暑い、熱い二日間でした。
種子取祭には神様への深い感謝の心と、豊作への祈りが込められていますが、ほとんど食べるのに困らない現代においては、種子取祭を行うことで人々が元気付けられ、生きる力を与えられているような気がします。
トゥルッキ以後は、責任逃れをすることは許されません。しかし、そのような厳しい眼差しが見守る中で何かをやり遂げる喜びは、何にも増して大きいのです。
その厳しさも、重みも、もちろん後に訪れる喜びも、その全てが人々の心の支えになっていることは確かです。こんなにもしっかりとした支えがあるからこそ、島の人々は「ここではないどこか」を望むのではなく、「今、ここ」をあるがままに受け入れ、愛しむことができるのだと思います。
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幕舎張りと祈願
今日は種子取祭奉納芸能のメイン会場となる世持御嶽にて舞台作りを行いました。各家では種蒔きを行い、イイヤチ(飯初)を作ります。イイヤチとは竹富島式お餅です。
公民館役員と神司は玻座間御嶽、世持御嶽、清明御嶽、根原家を廻り、種子取祭の願いを行います。
昨日、今日とあいにくの天気で、急に冷え込んできました。
当日は晴れることを祈っていますが、奉納芸能を見にこれからいらっしゃる方は、長袖の上着を持ってきたほうがよさそうです。
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大塚勝久氏 写真集『うつぐみの竹富島』発売・裏話
竹富島の写真を撮らせたら右に出るものはいない、大塚勝久氏の新作写真集がついに発売しました!
掲載写真314点、180ページにも及ぶ大作です。基本的に一部を除いてこの写真集のための撮り下ろしで、自然・町並み・暮らし・人生儀礼・神行事を包括して「うつぐみ」をテーマに、2年間で撮った作品はなんと1万点以上だそうです。
大塚氏が取材の際に一番気を使うのは、やはり神行事のときだそうで、一度神行事を見たことがある方だったら、彼の気持ちがよくわかるのではないでしょうか。
神への深い感謝と畏敬の念が作り上げる神秘にカメラを向けてもいいのかどうか、写真家の存在そのものを申し訳なく思ったとか。
しかし、写真の記録性は文化遺産の継承や保全のために必要な要素です。
写真集として目に見える形で残され、現在の生活が50年後も100年後も永久に歴史の証人として存在し続けるのです。
大塚氏は、この写真集は島の人との共著のようなものだといいます。彼自身「うつぐみ」の名にふさわしく、島の人々と協力しながら作り上げました。
今年も各世帯に1冊ずつ、計160冊を島に寄贈してくださいました。これにはきっと、島への感謝と期待が込められているのでしょう。
「この島だったら、きっと大切なものを受け継いでいってくれる」
その期待に堂々と答えるべく、NPOももっともっとがんばらないといけないですね。
勝久さんありがとうございます!
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トゥルッキ
いよいよ種子取祭の始まり、トゥルッキです!
神前で種子取祭の役割を決定する日です。神様との硬い約束によって、逃げることは不可能。「トゥルッキ」とは、がんじがらめにされるという意味があるのです。
そのようにして自分自身を追い詰めることで、芸能の質が高められてきたのでしょう。
詳しい内容については、ゆがふ館ホームページにて紹介しています。
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ホーシミチ清掃
昨日は、港から集落へ入る道路「ホーシミチ」の清掃がありました。
島に住む人も訪れた人も必ず通る入口ですから、島人が協力して夕方から約2時間かけて清掃し、見違えるようにきれいになりました。
これから島を訪れる方は、注意して見てみてください。
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ありがとう体育館
竹富小中学校の体育館が生まれ変わります。
工事のため、9月27日をもって体育館に入ることができなくなるということで、3部構成でお別れセレモニーが開かれました。
体育館とすごす最後の時を飾ったのは、ソフトバレーボール大会。
体育館ができてからの29年間の思い出をかみ締めながら、汗を流しました。
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敬老会
敬老会が開催されました。
島のおじいやおばあがまちなみ館に集合し、子供達や孫達の歌や踊りを存分に楽しみました。
竹富島は長寿の島。敬老会の歴史は本土の敬老の日よりも古く、大正13年から始まりました。年長者を敬う島の気質は、こういう行事で育まれるのかもしれません。
敬老会の詳しい様子はこちら↓
ゆがふ館ホームページ「今週のお知らせ」
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東京へ
NPOたきどぅんが管理運営受託しているゆがふ館は環境省直轄のビジターセンターです。石垣島にある自然保護管事務所・国際サンゴモニタリングセンターで勤務し、NPOたきどぅんの正会員でもある岡野隆宏氏が、10月1日より本省勤務となり八重山を離れることになりました。
岡野氏には大変お世話になりました。
たまには竹富島に遊びに来てくださいね!
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テードゥンムニ大会
竹富島恒例のテードゥンムニ大会が開催されました。
テードゥンムニとは竹富島の方言のこと。
この日のために一生懸命練習してきた子供達のテードゥンムニに、会場からは暖かい笑い声と大きな拍手が送られました。
当日の詳しい様子はこちら↓
ゆがふ館ホームページ「今週のお知らせ」
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節祭
節祭がおこなわれました。
節祭は昔の正月にあたり、内地での節分と同じように、季節を分けるという意味がいあるそうです。
暑い夏が終わりを告げようとしています。
そして、竹富島の新たな一年がはじまるのです。
土地を清め、20箇所以上もある井戸を廻り清める様子を目の当たりにすると、農耕が中心だった頃の、この行事にかける意気込みが伝わってくるようです。
節祭についての詳細は、ゆがふ館ホームページのブログをご覧ください。
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