『八重山毎日新聞』2007.07.08 掲載記事
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毎週日曜日、『八重山毎日新聞』の第一面に連載中の
「八重山の針路と選択」は、変わりゆく八重山の自然・文化・暮らしに、
取材班がスポットをあてたもので、7月8日で45回を重ね、
現在の八重山を考えるときの話題を提供しています。
第3部の「まちづくり」に入ってからは、まちづくりの先進地として、
毎回竹富島がとりあげられ、現状と課題をレポートしています。
第45回(第3部・まちづくり(4)、7月8日掲載)には、
「家屋は『赤瓦、茶色の板壁』が基準」「保存物件の修理・復元」
「建材の確保」「職人の後継者育成」
「昔ながらの建物保存に費用や建材などで課題も」などの
見出しを拾うことができます。
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キオビエダシャクの交尾
キオビエダシャク チョウ目 シャクガ科
幼虫がイヌマキの葉を食べるため害虫とされています。
九州南部から台湾にかけて分布しており、成虫は花に集まり
吸蜜します。一般的には昼間に活動するそうですが、夜間の
交尾行動を撮影しました。
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新交通システム導入に向けての交通実験 (夏季)
今年2月に実施をした『交通システム実験』を、
竹富島交通のご協力を受け、7月10日(火)に再度行ないます。
この実験の目的は、現在利用されている巡回バスを集落内
に入れず、集落外を周回する環状線(がんじゅ道)上にて運行
することにより、集落内の白砂の道を保護し、景観を保全するものです。
現在、島内には
56台の乗用車
75台の貨物車
23台のマイクロバス
(2007年5月 竹富公民館調べ)
が登録されています。
自家用車は原則的に最寄りのがんじゅ道を利用するよう
取り決められていますが、観光バス並びに巡回バスおいては
取り決めの対象外となってしまい、ある程度の規制が必要では
との議論がなされてきました。
今回も冬期と同様(2月25日ブログをご参照下さい。)に実験の
対象者は観光客になりますが、結果によっては、現在の巡回バスと
の併用も含めて検討されるのではないでしょうか。
明日“てぇどぅん かりゆし館”にて『実験中』の看板を
ご覧になりましたら、是非ご協力をお願いいたします!
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懇親会は星空の下で
今回、「インタビュー訪問」で来島されたのは、
・「NPOひろしまね」の理事長 安藤周治氏
・ フィリップモリスジャパン 水越 徹氏
・「NPO市民社会創造ファンド」 坂本憲治氏
の御三方。
是非みなさんに竹富島の星空を楽しんでいただきたく、
夕食後、アサイヤ(阿佐伊屋)にお招きし、
NPOたきどぅんの理事・職員との懇親会を開きました。
庭に設けた食卓にはずらりと島の料理が並びました。
そのなかには種子取祭で出される
例のイーヤチ、ニンニク、タコの3点セットもあり、
種子取祭への関心を誘っていました。
星空の下、島料理に舌鼓を打ち、…
収穫の季節!
八重山地域では粟の収穫を終え、
これから稲の収穫時季を迎えます。
旧暦6月になると各地で豊年祭がありますが、
竹富島では7月27日がオンプイ(御嶽で行われる豊年祭)、
28日がトゥヌイプイ(トゥヌイムトゥで行われる豊年祭)の
日程で執り行われます。
さて、フィリップモリスジャパン(以下、PMJ)から助成を受けて
展開中の事業「『どぅゆくい観光』による文化遺産の掘り起こし」も、
助成期間の終了に向けてラストスパート。
いよいよ収穫の時季を迎えようとしています。
それに先立って、7月6日の午後、PMJから3名の方が
「インタビュー訪問」で来島されました。
これは「これまでの活動全体をより深く理解し」、
「今後の展開予定の確認」をするための訪問です。
これまでの活動実績(収穫物)として、
わたしたちは次の6つの項目を立て、
その内容について具体的に報告しました。
・「素足で感じる竹富島」ツアーの定着と参加者の増加
・新ツアープログラムの企画・試行
・ガイド養成講座「島立て学校」の企画・運営
・空き屋敷の整備と活用
・新たきどぅんマップの作成
・新交通システム導入に伴う交通実験
これらの項目はそれぞれが独立したものでなく、
相互に関連しながら、島づくりに大きく波及したことが確認できました。
助成期間の終了後には、あらためて収穫祭ができるよう、
事業の追い上げに努める次第です。
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『八重山毎日新聞』2007.07.05 掲載記事
竹富島ふるさと探訪ツアー、うつぐみの心伝えよう(竹富通信員)
遠く離れてもふるさとの文化や歴史を学んできずなを強めるとともに、二世三世に竹富の「うつぐみの心」を伝えようと、第2回ふるさと探訪ツアーが6月30日と7月1日の両日行われた。
4年前の沖縄竹富郷友会で始まったことが今回再び実現した。東京、沖縄からの郷友ら70人は那覇から洋上学習をしながら石垣港着。石垣の郷友ら73人も合流して、昼前に竹富港に着くと、各種団体の役員らが「お帰りなさい」の横断幕を掲げてトンチャーマで出迎えた。港では、久しぶりに会う郷友同志抱き合って喜ぶ姿も見られた。
昼食後は花城・久間原村跡を阿佐伊孫良さんらの説明を聞きながら探索した。ジャングルみたいなやぶに覆われた500年前の先祖の居住地に分け入って、「よくもこんな石積みの集落をつくったものだ」という声が上がった。集落跡の3御嶽に参拝したあとは、まちなみ館で、竹富島由来の「安里屋ゆんた」「まさかい」「仲筋ぬヌベーマ」などを前本隆一さんが解説した。
夕方はコンドイ浜で、島の住民らも参加して、総勢350人の竹富人大会となった。
開会あいさつで上間穀実行委員長(公民館長)は「天の時、地の利、人の輪という言葉があるが、島の神様もそれを認めて、今それが実現した。住んでいるところは違っても子々孫々に「うつぐみの心」を伝えてほしい」と開会宣言した。
新盛勇・沖縄竹富郷友会長、富野芳江・東京竹富郷友会長、大山剛石垣竹富郷友会長の連帯のあいさつに続いて、竹富小中学校の児童生徒によるエイサーのオンパレード。また、各集落と郷友会が踊りを披露し合った。青年会が「満月太鼓ばやし」を演じるころに満月が上がるなど、絶妙な雰囲気で盛り上がった。
2日目は、本島からの参加者が子どもたちと一緒に玩具づくりと県内第1号の登録有形民俗文化財に指定された蒐集館の資料を見学して、昼の便で帰路についた。
島にとっても郷友会にとっても熱い24時間だったが、ふるさと探訪ツアーのプロデューサーを務めた狩俣恵一沖国大教授は「島に目を向けてと100万言を費やすよりもはるかに効果があった」と話していた。
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ほうきの目を入れる習慣
現在、竹富島の代名詞と云われるほどになった
毎朝行なわれる“白砂の道”の清掃
歴史を紐解くと、明治末期から大正時代にかけて
疫病の流行を防ぐため、清掃活動を徹底するために
に始まったと伝えられています。
現在ではその習慣が残り、島の人たちの手で残されています。
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村田先生ありがとうございました
7月3日、第16回島立て学校でご講演いただいた、村田信夫先生より
竹富公民館とNPOたきどぅんに御寄付をいただきました。
誠にありがとうございました。
竹富島のために有意義に活用させていただきます。
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第16回島立て学校
7月3日に第16回島立て学校を竹富町の指定文化財である
“旧与那国家住宅”にて開催いたしました。
今回の講師は文化財建造物修理主任技術者の村田信夫氏
村田氏は滋賀県出身。奈良や京都のみならず諸外国の建築物修
復に携わり、今回の旧与那国家住宅の修復において、総合責任者
を務められました。
今回のテーマは
「旧与那国家住宅フーヤ(主屋)に学ぶ」
現在の生活に重要なテーマである“エコロジー”を
旧与那国家住宅を通じて解説していただきました。
例えば:エコ・省エネ住宅
畳の下のタイフンター(竹を編み固定させ、畳を上に敷く)
は通気性を高め、風通しを良くします。さらに瓦屋根は水を
吸収し、熱を放出する特性があるため、コンクリート屋根に
比べると格段に涼しい構造になっています。
例えば:リサイクル・循環型住宅
竹富島では材木を確保するには西表島まで船で行き、
伐採して運んでこなければなりませんでした。そのため、
古材を何度も活用します。
今回は、旧与那国家の柱に書かれている文字を通じて
リサイクルについて解説してくれました。
参加者は島の先人が残してくれた“知恵”を村田氏の解説を通じて、
熱心に聞き入っていました。
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『月刊情報やいま No.170』掲載記事
NPOたきどぅんの理事のひとり、高那弘子氏が
『月刊情報やいま No.170』(2007年7月1日・南山舎)の22・23頁に、
「高那弘子の粘土人形 郷愁の沖縄」というタイトルで
紹介されています。
粘土人形を作り始めたきっかけや、
創作へのおもい、作品の背景などを語る
弘子氏の言葉からは、
島を誇る気持ちが伝わってきます。
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