玻座間村VS仲筋村

/
竹富島のタナドゥイ(種子取祭)の奉納芸能は、 世持御嶽の聖域に設けられた特設舞台で、 第7日目は玻座間村、第8日目は仲筋村が担当することになっています。 竹富島の豊かな芸能は、二つの村がタナドゥイの舞台で競演することにより 育まれてきた側面があります。 そのため、両者の対抗意識を物語る、数多くの逸話が語られています。 かつて仲筋村では、タナドゥイに向けての芸能の稽古中、 「ウヌソンアリッティ、ンブフルヌ坂ー、越イラリルンダー」と よく言ったそうです。 「ンブフルヌ坂ー」とは、仲筋村と玻座間村の境界にある丘のことですが、 先の言葉は、この程度の芸でンブフルの丘が越えられるか、 という意味です。 これには、この程度の芸では玻座間村に負けてしまうぞ、 ということまで含まれており、 そこにはただならぬ対抗意識がうかがえます。 一方、このように互いに芸を競いながらも、 タナドゥイが済むと、玻座間村の長老から、 「仲筋ヌ踊狂言ユ、見ッタァドゥ、種子取ッティ思リル」と 仲筋村への賛辞がかけられたといいます。 これは、仲筋村の踊り・狂言を見たからこそ、種子取祭だと思われるよ、 と仲筋村の芸能を称えた言葉です。 このように島には、集落単位の対抗意識と同時に、 それを乗り越えてまとまろうとする力が働いています。      (YI) …

芸能公演・首里上り、大成功!

/
11月3日・4日の両日にわたって、 沖縄本島で竹富島を強く印象づける行事がつづきました。 3日に開催された全国竹富島文化協会(高嶺方祐理事長)の 創立10周年を記念した、芸能公演「種子取祭の芸能」は、 会場の浦添市てだこホールに入りきらないほどの郷友とお客様が 足をお運びくださいました。 満員御礼申し上げます。 まことにありがとうございました。 その翌日、石垣竹富郷友会(大山剛会長)を中心に、 「種子取祭の芸能」公演出演者、島にゆかりのある方々が、 「テードゥンヒトゥヤ シュイグスクィ アツォーリオーリ」 (竹富人は首里城に集まってください)の声のもと、 大勢の方が参加いただきました。 これらの行事の成功と感動は、 竹富島から参加した方々の口ぶりからもうかがえます。 また、これに関する記事が、 今朝の『八重山毎日新聞』3面を大きく占めています。 首里城下のウナー(御庭)で展開された ガーリの写真が掲載されていますが壮観です。 那覇支局通信員の鬚川修記者は、 「本島で竹富島の『種子取祭の芸能』公演が行なわれた。劇場公演は、躍動感とユーモアーにあふれ、ローカル色豊かな舞台に目を奪われた。『首里城上り』と併せ、島の熱い息吹、鼓動を伝えるには十分な舞台だった。沖縄竹富郷友会の新盛勇会長は、感動の2日間を『西塘大主も満面の笑みでボーレー、ボーレーと喜んでいると思う』と表現。伝統を受け継ぐ頼もしい若者の姿、うつぐみの島の未来は明るい」とコメントしています。 まことにありがとうございました。               (YI) 『八重山毎日新聞』2007.11.07の記事より ○全国竹富島文化協会「種子取祭の芸能」披露  「うつぐみの心」をアピール  全国竹富島文化協会(高嶺方祐理事長)の創立10周年記念「種子取祭の芸能」公演(同協会主催)が3日、浦添市のてだこホールで行われ、沖縄本島で本格的な竹富島の種子取祭の芸能が披露された。会場を埋めた満員の観客は、国の重要無形民俗文化財で600年余の伝統を誇る芸能の数々に酔いしれた。公演に出演したメンバーと在沖の郷友らは、4日、西塘大主を顕彰する「首里上り」も行い、劇場公演と併せ心を1つにして協力するうつぐみの竹富島をアピールした。  同協会は、竹富島の伝統文化の保存継承と発展を目的に1996(平成8)年に設立。会員は、竹富島出身者だけではなく、島を愛する人にも門を開くなど全国的な広がりを見せている。  劇場公演には、石垣在の玻座間民俗芸能保存会、仲筋民俗芸能保存会、沖縄竹富郷友会の会員をはじめ、宇根由基子、山森喜代子、大盛和子、久貝道子、赤山正子、島袋トキ子、與那國久枝、仲本末子の各舞踊研究所の竹富島出身者ら総勢117人が出演した。  公演は庭の芸能で幕開けし、玻座間村と仲筋村の棒を手始めに、舞踊「ジッチュ」「マミドー」「馬乗しゃ」が次々と披露され、会場から盛んな拍手が送られた。舞台の芸能では、玻座間村の狂言「鍛冶工」がトップを飾り、農具を製作する様子の面白いしぐさが会場の笑いを誘った。  舞台では、種子取祭の雰囲気が伝わる「世曳き」狂言や「しきた盆」など多彩な島の伝統舞踊が演じられた。竹富島独特の「鬼捕り」狂言では、迫力ある舞台演出と演技が注目を集めた。沖縄本島での劇場公演は、五穀豊穣(ほうじょう)を祈る伝統に彩られた竹富島の奉納芸能が観客を魅了した。公演で高嶺理事長は「本島の皆さんにお礼を兼ねての公演」と述べ、毎年竹富島の種子取祭に参加する郷友らに感謝した。 ○石垣竹富郷友会が「首里城上り」西塘大主の功績たたえる  石垣竹富郷友会(大山剛会長)主催の「首里城上り」が4日、首里城で行われ、前日の「種子取祭の芸能」公演の出演者と沖縄竹富郷友会の会員らが、竹富島出身で世界遺産の「園比屋武御嶽石門」を創建した西塘大主の功績を顕彰した。  西塘大主は、首里城にある同石門を建築後に、八重山出身者で初めて八重山の統治者になった。首里城上りは、竹富島の精神文化の柱をなす西塘大主の功績を確認し、島びとの連帯と創造的な島興しを推進することなどを目的に行われた。  首里城に集合した郷友らは、園比屋武御嶽石門前で「しきた盆」を斉唱した。その後、「うつぐみ」の鉢巻きを締めた約100人余の参加者が、木曳門から「道歌」を斉唱しながら首里城に移動。城下の御庭に入って「巻き歌」「稲が種子アヨー」などを斉唱し、最後は「ガーリ」で盛り上がった。  大山会長は「感動でいっぱい。今後とも私たちの精神文化のうつぐみを発信していこう」と述べ、首里城上りの祈願納めを宣言した。沖縄竹富郷友会の新盛勇会長は、芸能公演と併せて2日間にわたった行事の成功に感謝の言葉を述べた。 …

輝く町並み写真展

/
東京杉並区在住の佐野滋さんの写真展について、 昨日お知らせしました。 「輝く町並み写真展」と銘打たれた、この写真展は、 竹富島の町並みが重要伝統的建造物群保存地区に選定されて 20年を記念して開催されました。 佐野さんよりメッセージが寄せられていますので、 ここに紹介いたします。 「現在、日本全国にある79か所の古い町並みが文化庁によって保存地区に選定されています。竹富島の選定20周年を記念して、保存地区のいくつかをここにご紹介します。 人びとの暮らしの温もりを感じとっていただければ幸いです。」 「輝く町並み」写真展は、石垣市立図書館にて11月18日まで。   (YI) …

佐野滋写真展

/
前回、竹富島「てぇどぅん かりゆし館」ロビーにて 「織物」をテーマに写真展を開催された佐野滋さん。 今回は「町並み」をテーマに下記のとおり開催されます。 展示内容は、全国の町並みを対象にしていますが、 竹富島に大きくスペースがさかれているようです。 大勢のご来場をお待ちしております。    と き○2007年11月6日~11月18日まで       (毎週月曜日は休館日、午前10時より開館し、        平日は午後7時まで、土・日曜日は5時までです。)    ところ○石垣市立図書館1階展示室                                (YI) …

仲筋村伝統芸能継承の碑

/
仲筋村のハニヤ御嶽の境内に 「仲筋村伝統芸能継承の碑」が建立されたのは、 1999(平成11)年9月のことです。 このモニュメントには、16の芸能の演題が銘記されています。 次に、その演目を碑の表記にしたがって、並べてみましょう。 そのとき、便宜的に番号をふることにします。   (1)あぶじ狂言   (2)種子蒔き狂言   (3)天人狂言   (4)はる屋の願い   (5)組踊り父子忠臣   (6)スル掬い狂言   (7)タナドウ屋狂言   (8)いも掘り狂言   (9)たこ捕り狂言   (10)鬼狂言   (11)タノリャー   (12)八人踊り   (13)サングルロ   (14)仲筋のヌベマ   (15)マミドー   (16)腕棒 上の演目のうち、(1)~(10)が狂言で、 (11)~(16)が舞踊です。 原則的に狂言は男性、舞踊は女性が担当することになっています。 このうち、(1)(2)(3)(11)は、タナドゥイ(種子取祭)において 儀礼的な芸能であり、どのような悪天候でも 毎年奉納することになっています。 (1)(2)(3)の狂言は、儀礼的な狂言という意味で、 「リーキョンギン」「リーヌキョンギン」「ジーキョンギン」などと称され タナドゥイにおける、祈りの心が象徴され、奉納芸能の核になっています。 (11)は、粟の種子蒔きの仕草を舞踊化したものですが、 格調高く、優美な所作が印象に残ります。 (2)は、ミシャグキョンギン(神酒狂言)とも呼ばれ、 劇中に「ミシャグヌカザイングチ(神酒の飾口)」が、 セリフのひとつとして唱えられます。 これは農作業の過程を述べ、年貢の上納、そして神との饗宴が 叙述的に展開した、長大なセリフになっています。 また、「ミシャグヌカザイングチ」は、神ツカサが唱える、 願口の内容と表現のうえでも大きく重なり合っていることにも 注目できます。 このことは、神ツカサの唱える願口の内容が、 狂言を通じて、神・島人に確認されるという、 役割も考えられるからです。 こうした考察を深めることによって、 芸能の本質が浮上してくるかと思います。            (YI) …

明日は首里上り!

/
明日、11月4日は西塘の遺徳をしのび、 「首里上り」を実現させます。 1500年のオヤケアカハチの乱で、 宮古・八重山地方は琉球王国の統治下に組み込まれました。 そのとき、首里に連れていかれた、西塘は のちに園比屋武御嶽の石門を築き、 ついには国王より竹富大首里大屋子職を授かり、 八重山を統治することになりました。 竹富島では、西塘の遺徳をしのび、西塘御嶽をまつり、 先祖代々尊崇してきました。 このたびは、石垣竹富郷友会の呼びかけで、 竹富島の精神文化の柱である、西塘の功績を再確認し、 郷友のさらなる連携をはかるため、 竹富公民館、沖縄竹富郷友会、全国竹富島文化協会の協力のもと、 首里上りを実現させようということです。 その日程は以下の通りです。 午前09:45 園比屋武御嶽石門前で、歌謡《しきた盆》を斉唱。   10:05 タナドゥイ(種子取祭)の「道唄」を斉唱しながら       園比屋武御嶽石門から木曳門を経て、       首里城下ウナーに入場。   10;15 首里城ウナーで「巻踊り」をうたい踊ります。   10:55 首里上り祈願納め宣言 竹富島の郷友の方はもちろん、ゆかりのある方々は、 明日、首里城に集合です。                   (YI)  …

島外芸能公演の歩み

/
本日開催される「竹富島種子取祭の芸能」(浦添市てだこホール)は、 全国竹富島文化協会創立10周年を記念して開催されることに加えて、 沖縄本島で初めてのまとまった大きな芸能公演ということからも、 記念すべき公演と位置付けることができます。 この機会に、今回は島外で開かれた芸能公演を 簡単に簡単に振り返ってみたいと思います。 1977(昭和52)年5月17日、文部大臣によって「竹富島の種子取祭」は、 国の重要無形民俗文化財の第1号として指定を受けました。 その前年の6月には、玻座間村・仲筋村を合わせた70余名で、 芸能団を結成し、国立劇場での公演を成功させました。 この公演を契機にして、 芸能に対する演出や衣裳への関心が高まっていったといいます。 例えば、数多い演目の幕間の時間を短縮するために、 女の子が演題をめくってプログラムを進行させる方法は、 現行のタナドゥイ(種子取祭)でも生かされています。 これによってタナドゥイでも、間断なく芸能を奉納することができ、 好評を得ています。 全国竹富島文化協会の設立されたのが1996(平成8)年ですが、 これをきっかけにして再び国立劇場での公演が 待望されるようになってきました。 1998(平成10)年には玻座間村が九段会館(東京)での公演を遂げ、 その成功が大きな成果となり、 2001(平成13)年の仲筋村の国立劇場公演につながってきたのです。 伝統的な祭事のなかで奉納される芸能と同時に、 島外で開催される芸能公演の歴史をふりかえり、 その意味合いを確認し、位置付ける必要もあるかと思います。 参考文献○『芸能の原風景』(瑞木書房)                                (YI) …

狂言のこと

/
「竹富島種子取祭の芸能」公演が いよいよ明日6時30分より、 浦添市てだこホールにて開幕します。 そのなかの演目に、玻座間村の例狂言(呪狂言、地狂言とも表記される) 《鍛冶工》《世曳き》があります。 玻座間村の例狂言には 《鍛冶工》《組頭》《世持》《世曳き》の4題があり、 これらは種子取祭の奉納芸能のなかに 意図的に仕組まれています。 《組頭》では、組の責任者である、組頭の名乗りのあとのセリフに 「この間てぃやぴら、金鍬、揃整ないし」とあります。 これは「この間は鍛冶をして、ヘラ・鍬を整えましたが」といってますが それはとりもなおさず《組頭》が《鍛冶工》を受けてつづくことを 意味しています。 まず《鍛冶工》で鉄の農具を製作し、 つづく《組頭》では作られた鍬で農地を拵えるという、 一連の流れがみてとれます。 その次の《世持》では願口を唱えて種子を蒔き、 《世曳き》では目に見えない「世」、 すなわち豊穣を具体化します。 つまり、《世曳き》とは収穫した作物を、 実際に台車に載せて曳くことによって 「世」を視覚化しているのです。 このようにそれぞれが単独の演目なのですが、 それらが有機的に結びついているところに、 祭祀のなかに組み込まれた 例狂言の意図を読みとることができるのです。          (YI) …

ジッチュ

/
「竹富島種子取祭の芸能」公演で演じられる演目のひとつに、 舞踊《ジッチュ》があります。 この舞踊は「エイサ」という小気味良い、囃子声に合わせて足を踏み込み、 小さなクバ笠をクルリとまわす、粋な所作が印象に残ります。 舞踊の小道具には、数種類の笠がありますが、 《ジッチュ》で用いられるものは、小さなクバ笠に村番所の紋章の入った 「ジッチュ笠」と呼ばれるものです。 また、「ジッチュ」とは「10人」という意味だと伝わっていますが、 「シチュシチュ」という、踊り手の掛声から命名されたとも考えられます。 《ジッチュ》が片袖を抜いて踊られことには、 次のような話が伝わっています。 人頭税時代、10人の子供たちを立派に育て上げながら、 毎年の年貢を完納した、ある農民がいました。 彼の模範的な所業は、琉球国王の聞くところとなり、 表彰されることになりました。 そして、夫婦と10人の子供たちは、国王に拝謁することになりました。 しかし、貧しさゆえに、子供たちの10人分の着物を新調することができず、片袖分の布を節約したとのことです。 そのため、舞踊《ジッチュ》は片袖を抜いた着付けになっています。 そして国王に拝謁できた喜びを表現しているといいます。 だから舞踊の構成は、前を向いて国王を畏れ拝み、 後ろを向いて親の顔を見て喜ぶ子どもたちを表現した、 ふたつの型の組み合わせで踊るといわれています。 片袖を脱いで踊ることについて別の説もあります。 それは仕事の都合で遅れた踊り手が、慌てて衣装を着たので 片袖が脱げたままで踊ったところ、 その舞い踊る姿のほうがが粋だというので、 片袖を脱いで踊るようになったという説です。 粋な出で立ちの由来には諸説ありますが、 漁村の若い男女の労働を描いた琉球舞踊《谷茶前》や、 《かせかけ》や能《砧》の労働に従事する女性の着付けが、 《ジッチュ》の役柄と同様に、片袖を抜いた着付けが ひとつの型になっていることにも注目できます。 尚、舞踊《ジッチュ》の軽快な曲は、 沖縄本島の民謡《唐船どーい》の替え歌になっています。 《唐船どーい》は、沖縄の祝宴のフィナーレを飾り、 人々を乱舞させますが、タナドゥイ(種子取祭)に世持御嶽の庭で 《ジッチュ》が踊られるとき、タナドゥイにふさわしい歌詞がのり、 元歌とは異なった味わいを醸します。 参考文献○「ジッチュ」『芸能の原風景(改訂版)』、上勢頭亨「ジッチュ踊り」『竹富島誌 歌謡・芸能篇』参照。                                (YI) …

種子取祭の芸能

/
今年度の種子取祭も無事終えることができました。 ありがとうございました。 祭りのあとの余韻に浸る間もなく、 11月3日には、全国竹富島文化協会創立10周年を記念して、 浦添市の「てだこホール」にて、 「種子取祭の芸能」と銘打った芸能公演が開催されます。 (午後6時開場・午後6時30分開演/入場料2000円/問合せ℡0980-85-2488) 本公演は、芸能を通じた後継者の育成を大きな目的としていますが、 沖縄本島在住の郷友のみなさんにおかれては、 「うつぐみの心」に触れる絶好の機会となるにちがいありません。 そして、テードゥンヒトゥ(竹富人)であることの 誇りを自覚することになるでしょう。 また、一般の方々には、種子取祭の芸能の神髄を ご覧いただきたく存じます。 今朝の『八重山毎日新聞』では本番に向けた合同稽古の様子が、 報道されていました。 『琉球新報』にも、本公演のお知らせが、 「短信」として載っています。 当日の演目は次のとおり。    棒         ジッチュ         マミドー         馬乗しゃ   狂言「鍛冶工」         舞踊「赤馬節」         舞踊「しきた盆」         舞踊「高那節」         舞踊「下原節」         舞踊「海晒節」         狂言「世曳き」         舞踊「大浦越地節」         舞踊「胡蝶の舞」         舞踊「スル掬い・タコ捕り」         舞踊「久高島・海上節」         狂言「鬼捕り」                                (YI) 『八重山毎日新聞』2007.10.29 竹富島種子取祭の芸能 浦添市てだこホールで公演 本番向け合同練習  全国竹富島文化協会創立10周年記念・浦添市てだこホール開館記念「竹富島種子取祭の芸能」(主催・全国竹富島文化協会)が、11月3日に浦添市てだこホールで開催されるのを前に、玻座間、仲筋両民俗芸能保存会石垣在会員の合同リハーサルが28日、石垣市健康福祉センターで行われた。  同文化協会(高嶺方祐理事長)の10周年の節目を記念し、玻座間、仲筋両保存会が合同で種子取祭の庭の芸能、舞台の芸能を本島では初上演するもので石垣在会員ら総勢約100人が参加する。  4日午前には、竹富島の精神文化の柱となる西塘の功績を確認し、島人の連携を図るとともに、今後の島おこしを図ろうと、首里城や園比屋武御嶽で西塘作の「しきた盆」の斉唱と「巻き踊り」も行われる。  舞台「種子取祭の芸能」では、庭の芸能の棒や「ジッチュ」「マミドー」「馬乗しゃ」、舞台の芸能の「鍛冶工」など狂言3演目と「しきた盆」など代表的な舞踊9演目が披露される。  合同練習では、石垣在竹富関係舞踊研究所や郷友会メンバーらが舞踊や狂言のけいこに励んでいた。  入場料は2000円。問い合せは(85-2488、ゆがふ館)。 …