「観光ルネサンス助成事業」成果発表会

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17年度に、国交省の助成を受けて行なった「観光ルネサンス助成事業」。 この度、成果発表会として、3月27日に、東京は三田共用会議所の講堂において、 300人ほどを集めて開催されました。 私たちは全国から選ばれた14地域のうちの一つ。 発表者は、商工会や観光協会などを主体とした団体がほとんどで、 公共の予算を持たない地域のNPOとして、今回のこの大事業を成し得たということは、 ほんとうに素晴らしいことだったということを会場で実感しました。 旧与那国家住宅の修復とその周辺に整備事業を行なうことができたということは、 これまで、長い時間をかけたNPOたきどぅんの理事を始めとする島の人々の協力と 地道な活動や公民館の島内での取り組みに対して、竹富町役場と住民が一体となった官民協働を実現したとして、審査員の方からも評価の言葉をいただきました。 そして、あらためて石積み作業等に参加していただいた皆様、 ありがとうございました。 これからも竹富島が竹富島であり続けることができるよう、 永続的に維持されるような方策を模索し実施していこうと思います。 今後ともよろしくお願いします。 …

特定非営利活動法人 市民活動情報センターとの交流会

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 3月19日(月)に内盛荘にて特定非営利活動法人代表理事 今瀬政司様と交流会を行い、親睦を深めました。  今瀬さんはりそな銀行シンクタンクを勤める傍ら、NPOを支援する活動を行い、2003年にはりそな銀行を辞し、自らが代表理事を務める特定非営利活動法人市民活動情報センターを立ち上げ、NPOと行政の橋渡し的な役割を務められています。  全国のNPOの現況を俯瞰すると、行政の事業制限による行動範囲の縮小、こうした中での予算確保の難しさを憂いており、今後は、制限範囲が国の事業のみならず、県、区市町村単位で厳しくなると予測されていました。  竹富島のNPO(NPOたきどぅん)の活動においては、“竹富ブランド”に一層の磨きをかけ、観光事業だけにとどまらず、新たな産業の育成に乗り出す必要性を説かれていました。例えば、“竹富島~”や“たきどぅん”といった言葉の登録商標化。島内でしか購入できない商品の多種多様化。観光事業とリンクし、島が主体となるプログラムの開発。(粟、黍などの栽培やテリハボク等樹木の植樹を観光客に案内し共に行う事業。)竹富小中学校の素晴らしさをHP等で紹介し、子供たちの受入態勢をさらに促進させ、島外に離れた島出身者の家族を呼び戻せる環境づくりを行うなどを提言されていました。  竹富島は、町並みや御嶽などの文化遺産、カイジ浜、コンドイ浜などの自然遺産、これら祖先から受け継いだ様々な遺産を管理するために国や自治体から資金を受けています。 さらに古くから互助制度(うつぐみ)よるボランティア精神の醸造という点においては、これらが大問題となっている本土とは異なり、現時点では障害とはなってはいません。ただし、 �他者依存による「観光」という産業。 �国、県並びに町からの事業支援がいつまで続くか分からない。 �住民の高齢化。 といった今後起こりうるこれらの問題が、島民の生活を圧迫してしまうということが十分に考えられます。  今回の交流会においては、NPOたきどぅんの理念を再認識し、さらに竹富公民館はじめ島の方々との結束を深め、島をさらに豊かにし、苦しいながらも島を守り盛り立ててきた祖先に対し伝統や文化を守り続ける制度を確実なものとしたいと改めて思いました。 …

商品開発に新たな風

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そろそろ商品開発にも力を入れたいところ。…

交通システム実験

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2007年2月24日 晴天  バス実験&お散歩日和 フィリップモリスジャパンの助成により、竹富島「どぅゆくい観光」の推進をすすめていますが、いよいよその核心である、バスの交通システム実験を行いました。 以前行ったプロジェクト会議での話し合いに基づき、 ターゲットを観光客のみに絞り、既にあるがんじゅ道沿いの番号札をバス停として周回バス運行を行いました。 今回がもちろん初めての試み。 特に今回は実験性が高かったので、より多くのお客様の反応を知りたかったため料金はフリー。 船の出発からきっかり15分後の出発とあって、かりゆし館での趣旨説明の時間もばっちり取れて、多くの迷えるお客様に参加頂くことができました。 この実験のアンケート結果やスタッフの意見などを元に、またバス実験を行う予定です。 今度の問題は、「住民の足としてのバスをどうするか。」に焦点が当たりそうです。 難問は山積みですが、成功と言っていい今回の実験を足がかりに、挑戦し続けます!! ↑運転手のあつしさん ↑かりゆし館での案内は丁寧に! ↑いつもの案内板にバスポスター ↑どこに行こうかなあ ↑降りてもきもちいい~ ↑港からのお客さんだけじゃなかったんです! …

フィリップモリス・プロジェクト会議

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フィリップモリスジャパンから助成をいただきながら行っている、 文化遺産を管理、活用した観光スタイルの確立の中で、 今期最大の課題なのが、交通システムの実験です。 それをいざ実行に移すべく、2月13日にプロジェクトチームで具体的な話合いを行いました。 町並みの保護、住民の利便性、観光客への配慮、現状での実現性などを兼ね備えた案がなかなか浮かばず、皆一様に、うんうんと唸り、あーでもないこーでもないと頭をひねりながら、考えました。以下が決定内容です。 ・従来の集落・ビーチ行きバスはそのままに、もう一台実験用バスを使用する。 ・港からの出発時間は、しっかり決める。 ・停車ポイントを決める。(バス停) ・集落へは入らず、がんじゅ道を使う。 ・港←→がんじゅ道を30分で一周する。 具体的な日付はまだ決定しておりませんが、今月中に実行する予定です。 また近々報告いたします。 この実験の結果を踏まえて、フリー客の増える夏にもまた実験を行います。 …

島立て学校・課外授業「グック積み」

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去年、旧与那国家の整備と共に建設した公衆トイレ。 その石積み(グック積み)を行っていますが、この機会を利用して島立て学校、グック積みの課外講座を設けました。 竹富島の石垣(グック)は、野面積みという手法でおこなわれます。 これは、石の本来の形を生かしてそのでこぼこを上手く組み合わせていくものです。 形が良くても悪くても、小さくても大きくても、 ひとつひとつの石にはそれぞれの役割があります。 グック積みには、石の役割を見極める力が必要なのです。 その見極めは、経験がものをいう一種の職人技。 頭で分かっていても、実際やってみないとわからないものです。 ということで、グック積みの未来を担う、若人のみなさんを集めてLet's…

みちくさをくうかい

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2月7日、晴天。23℃の小春日和。 この日、竹富一の人気ガイド、まっちゃんおばあを講師に迎えて、小学校1年生4名が「みちくさをくうかい」と題した授業を受けました。 道ばたに生えている草はほとんど薬草だと言われるとおり、まっちゃんおばあの手にかかれば、ただの雑草だと思っていた草が薬草に変身! 気づくと服についている嫌~なムチャラー(シロバナセンダンソウ)やアキノノゲシもおいしい和え物に。 ゆがふ館にも生えているオオタニワタリや、島胡椒で有名なピーヤシの葉っぱ、ウイキョウは揚げ物に早変わりしました。 これらの薬草は、ンブフル丘周辺などから採取。 皆さんも竹富島に来たら、是非薬草さがしにチャレンジを! …

三線教室

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またまた三線教室の報告です。 初級から上級へ上がった子、新たに仲間に入った子なども増え、 にぎやかになってきました。 初級クラス 上達の早い子は上級へ行き、少し寂しそうです。 練習しているかしていないか、見たらすぐわかってしまいます。 子供といえど、芸の道は厳しいのです。 上級クラス 監督指定席。この緊張感。 新入りには特に丁寧に。 マンツーマンもたまに。 いつのまにか、こんなに人が増えています! 頼もしいですね☆ …

駅伝大会

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八重山毎日新聞主催による、毎年恒例の駅伝大会が行われました。 八重山の各離島と、石垣島より18チームが出場し、健脚を競い合いました。 我らが竹富島のうつぐみチームも気合い十分で参戦! なんとなんと、総合第2位という素晴らしい成績をおさめました!! しかも、後半成績は第1位のみならず大会新記録! 区間賞は2人が受賞! 男女ひとりずつ選出される最優秀選手賞に、60代ながら50代の区間を走り、 1位に躍り出るという快挙を成し遂げた、嶋さんが選ばれました!! 終始激しいトップ争いが続き、 信じられないドラマの数々を人々の胸に残した大会となりました。 それでは簡単ではありますが、ダイジェストをどうぞ☆↓↓↓ ↑幸先のいいスタート! ↑残念ながら間がありませんが、感動のゴールシーンです。 ↑選手たちは皆、120%の力で望んでいるのです。 ↑喜びのガーリ ↑監督の胴上げ ↑大盛り上がりのお疲れ様会。  中央で立っている人こそ、英雄「嶋さん」 …

インタープリター講座第2夜

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 インタープリター講座2日目は、これまでの経緯をふまえて、 実際に竹富島の自然や文化に関する、簡単なプログラム作りをしました。 クイズ、視覚化、想像や予測を促す観察と3段階に分けて、グループごとにチャレンジです。 例えば、おもしろい質問や楽しさいっぱいの絵を描くのは若者、様々な知識は先輩方からというように、お互いの得意分野を存分に発揮しながら、プログラムを作っていきました。 クイズには関心を惹きつける力があります。テレビ番組などでは折に触れ、クイズが挟まれていますね。そして見ている側は、こうじゃないだろうかと、ついつい真剣に考えてしまいます。 視覚化には、概念的な事柄や数字などを目に見える形に変換して、イメージしやすくする効果があります。例えば、「世界中の海の0,3パーセントが珊瑚礁の海です」と言われても、子供にはさっぱりその稀少さがわかりません。その場合、世界地図に珊瑚礁の海の場所を描き入れるというような作業を行うことによって、具体的なイメージが生まれます。 想像や予測を促す観察には、いきなり観察するよりも理解が深まる効果があります。「学び」で大切なのは「自主性」であると言えます。グループなどで話し合い、あーでもないこーでもないと議論することで、テーマに対峙する積極性を引き出します。 これまで「島立て学校」の中で学んだ、水の話や昔の食生活、島で親しまれている食材(動物)などをおもしろおかしくクイズ形式で披露しました。それを聞いている他のグループも、クイズが出される度にわいわいと議論しあい、とても楽しく、リラックスした時間を共有しました。 ただ知識を提供するだけでなく、楽しさや体験を共有すること、地域性を大切にすること、誰もが同じスタートラインに立って始められるということが、インタープリテーションの大原則です。 インタープリテーションを受ける立場の人はもちろんのこと、企画する側にしても、義務感や使命感だけでなく、楽しいことが始まる前の「わくわく」を感じられるのではないでしょうか。 …