琉球弧アダンサミット in 池間島 2日目 第1部
8月6日 晴れ
朝食後、民泊の宿ではアダンサミットを待たずにワークショップが始まります。参加者が集まると必ずアダン話で盛り上がります、さすがアダンサミットです。何処からともなくアダンの葉が現れました。
第1部 アダンを語ろう
「アダンが好きな人々」盛口満さん(沖縄大学・博物学)
「歴史に刻まれるアダン」三輪大介さん(NPOいけま・経済学)
「南太平洋のパンダナス文化」竹川大介さん(北九州大学・人類学)木下靖子さん(NPOいけま・人類学)
「絵画と文学にみるタコノキ科」渡久地健さん(琉球大学・地理学)
「オカヤドカリからアダンへ」当山昌直さん(生物文化研究)
生物学、経済学、人類学、海洋民俗学・・・等の専門分野を切り口にアダンのお話を聞くことが出来ました。しかし、皆さんその専門の枠を超え、沖縄の各地で聞き取り調査研究をされていて、島々ではアダンを暮らしの中で活用していたことがよく分かりました。
アダンと暮らし、そして暮らしで利用する資源の自然環境を荒らすことなく、永続的に活用するための知恵を、島の先輩方が持っているのはどの地域も同じです。島の祖先が行ってきた暮らしの知恵を聞きだし残していく動きは特に大切な活動なのはどの研究分野でも一緒でした。
同じアダンでも種類はいくつかあるようで、地域ごとに材料の柔らかさなどが違うのがわかりました。バヌアツの小さな島フツナ島のアダンのかごは、とても柔らかい感じで細かい細工です。縁の部分の細かい編み目を見れば誰が編んだか分かるそうで、編み手が自分のオリジナルの細工を持っており、著作権があるそうです。
第一部終了後、竹富島のメンバーは恩納村の仲西さんに聞きたいことが沢山。
竹富島のヤドカリやヤシガニの話から沿岸部分のアダンの様子。日頃疑問に思っていることを質問していました。
(2日目 第2部へ続く)