琉球弧アダンサミット in 池間島 1日目 第1部

8/5・6の二日間で開催された「琉球弧アダンサミットin池間島」へ参加してきました。
小規模多機能型施設の研修視察で、竹富島 命果報ぬ会が2016年3月池間島の介護施設「きゅ~ぬふから舎」を訪れた時からのつながりで声をかけていただきました。

民具づくりを行う「竹富島 クージの会」の3名と一緒に宮古島へ降り立ちました。
空港には、NPO法人いけま福祉支援センターの理事長 前泊博美さんがお迎えに来てくれていました。
池間島へ到着するまで、再会の喜びで話が尽きることなく元気いっぱいの車中。

宮古島から、世渡橋とそれに続く池間大橋を渡って池間島へ行きます。
遠くに見えるのは、西平安名岬の風力発電です。

アダンサミットの会場「池間島離島振興総合センター」へ到着。
用意されている池間島のアダンを囲んで、アダンサミットはまだ始まってませんがアダン談義で盛りあがり、またまた話が尽きません。

 

竹富島から持ってきた、ワークショップの材料を前に、アダンを採ってからどのように材料を準備するのかなどなど質問が飛び交います。
池間島の背丈より長い立派なアダン葉に、竹富島のメンバーは目をキラキラさせていました。

民具の作りの名人 松竹昇助さんは池間島でも有名人。色々な方が話しかけてきます。
手前の民具は、与那国島の與那覇有羽さんが作ったもので、素材はクバ。

14:00よりアダンサミットがスタート。
第1部は、島々からの報告として、
仲西美佐子さん(恩納村)、山里節子さん(石垣島)、儀間律子さんとオカアター(池間島)、池間小中学生から発表がありました。
島の暮らしにはいつもあった「アダン」をテーマそれぞれの活動現場からの発表です。

海のサンゴが島を守っています。
島の沿岸部分ではアダンが守っています。
護岸工事で高い壁を作っても、護岸にうち当った塩水が、護岸の壁にうち当たり垂直に吹き上がる風と壁の上の吹き抜ける風に乗り陸の畑へ降り注ぎ、畑は塩水で焼けてしまうそうです。
沿岸のアダンは、塩水を受け止め優しくそれを海に帰してくれており、畑を守ってくれるそうです。
沿岸をアダンが優しく守っているから、ヤドカリやヤシガニなどが生きていくことが出きます。
幼生を産みに海へ行くヤドカリは、陸に戻ってくるときコンクリートの壁を登れません。砂浜からてくてく歩いて陸に戻って来るのです。
潮風が当たり栄養分が少ない島の周囲の砂地にアダンは茂ります。
このアダンがあるから、その背後にヤラボやユウナなどが育つことが出来きることがわかりました。
池間島では枯れたアダンの葉を燃料として活用していたそうです。池間島おばあちゃんたちは、若いころアダンがたくさん生えているアダンニーという場所へ行き大きな束を頭にのせて運んだ経験を教えてくれました。
(第2部へ続く)