新刊「島の民具」

著者の富本衛さんは、かりゆし館のお土産としても大人気の民具のつくり手です。クージかごや、ヤミカゴ、ふがらほうき等々、衛さんの作品はきちっとした作りが特徴で普段の生活で使用できるものばかり。
以前私たちの民具づくり教室でも講師をつとめていただきました。

定年後の趣味にと始めた民具作りが衛さんのライフワークとなり、その集大成として「島の民具」を出版することになったのです。
衛さんを師事する仲間や生徒さん達からの熱いリクエストもあり出版に至ったこの本の魅力は、竹富島に伝わる民具やご自身の作品の紹介はもちろん、作る過程(作り方)が一枚一枚撮影された写真と共に紹介されていることにあります。

一つ一つ作る手を止めて撮影された写真や、解説をみると並々ならぬ努力と根気のいる作業だったに違いありせん。
これまで、草玩具の本は数冊拝見したことがあるのですが、ここまで生活用品としての「民具」を丁寧に紹介している本はなかなか無いと思います。また、衛さんならではのユーモアたっぷりの文が思わずクスっと笑いを誘います。

衛さんの民具にかける想い。そして八重山の文化である民具作りを受け継ぐ者としての決意がみえる、そんな一冊。

是非皆さんにご覧いただきたいです。


「島の民具」2020.9.18発行
著者 富本衛
出版 南山舎