有限会社竹富観光センター水牛車営業所移転決起集会

suigyusha

昨日、竹富公民館及び竹富島の聖域・文教地区を守る住民の会主催による
「有限会社竹富観光センター水牛車営業所移転決起集会」が開催されました。
午後1時からの開催とあり参加者は38名と少数でしたが、
竹富公民館、竹富青年会、竹富保育所保護者会、竹富小中学校PTA、
竹富島の聖域・文教地区を守る住民の会など、各団体代表による声明が発表されました。
平成17年から提起され、
年を重ねるごとに深刻化するこの問題の決着をつけるために、改めて住民が立ち上がっています。

集会に配付された資料をUPします。
「竹富島の喉に刺さった棘」について、竹富島からの声明をご覧ください。

(ta)

有限会社竹富観光センター水牛車営業所移転に関する経過報告
(平成20年2月以降)

平成20年2月25日 水牛車営業所反対決起集会(あいのた会)
     5月 2日 町景観審議会より「規模逸脱、重大な影響、町は適正な措置を講じるように」との答申
     5月 3日 水牛車営業所反対決起集会(公民館、守る会)
     5月 9日 反対集会・デモ行進
 5月12日 町教育委員会より竹富観光センターより除去命令
     5月20日 反対集会・デモ行進
     6月13日 保育所保護者会、子ども育成会より町議会へ陳情書
     6月23日 移転協定書締結(竹富町、竹富観光センター、竹富公民館、聖域と文教地区を守る住民の会)
平成21年2月20日 第一回移転検討委員会(委員長・富本傳副町長)
     4月28日 第二回移転検討委員会(移転場所6か所提示)
    10月22日 保育所保護者会より町へ要請
    11月25日 第三回移転検討委員会(事業者欠席)
平成22年1月28日 第四回移転検討委員会(移転場所回答なし)
平成23年5月 8日 水牛車暴走事故
     7月21日 第五回移転検討委員会(3億円の補償要求)
平成24年3月27日 水牛の角に突かれて重傷事故
平成25年8月26日 送迎バスが環状線の電柱に衝突して折損事故
平成26年1月16日 公民館議会で移転促進の行動を再確認

ほかにも公序良俗に反することが頻発するようになり
私たちは今日の決起集会を開催するに至ったものです。
この件もわれわれのうつぐみとズンブンで解決していかなければ
先祖にも子孫にも申し訳がありません。
喉に刺さった棘を長い時間かかっても、倦まずあきらめず努力していきましょう。

有限会社竹富観光センター水牛車等営業所移転の決議

竹富島の全てのみなさまに訴えます。
石垣在、沖縄本島在、本土在の全ての竹富島出身者のみなさま。竹富島をこよなく愛する皆さま。そしてこの竹富島を訪れるすべての観光客のみなさまに訴えます。
 有限会社竹富観光センター水牛車営業所は住民の総意を無視して同地に強硬設置しましたが、私たちは、かかることは断じて許すことはできません。
 私たち住民が許すべきではないと考える主な理由は次の通りです。
1.この区域では島建ての神、清明御嶽に隣接し、神司が祈願する井戸2カ所
が含まれていること。
2.神の道であるナビンドーに接していること。
3.小中学校、保育所など教育機関が隣接していること。
4.近くには竹富診療所があること。
5.島のコミュニティの中心であるまちなみ館に隣接していること。
 このような場所に不特定多数の観光客が出入りすることは、水牛の悪臭と送迎バスの騒音により聖域の尊厳が損なわれ、学校・保育所の静かな教育環境が破壊され、通院者の危険が伴います。
 現に平成23年5月には水牛車の暴走事故、24年3月には水牛の角に刺されて重傷事故、25年10月には送迎バスが電柱に衝突して折損するという事故が起こっています。このほかにも関連した事故や横暴さが報告されています。
 私たち竹富公民館はこの問題が提起されて以来幾度となく会合を重ね、平成20年6月23日に竹富町、有限会社竹富観光センター、竹富公民館、竹富島の聖域・文教地区を守る住民の会の4者による移転に関する協定書を締結しました。4者は信義に従い、誠実にこの協定を履行するとして、早急に移転推進に努めるものとしています。
 しかるに同社は言を左右にして協定を履行しないどころか、教育委員会の指導を無視して違法建築、無届建築を繰り返しています。種子取祭には営業行為を自粛するという島の美風を踏みにじり、拝金主義に堕落しています。
 今こそ私たちは竹富島の「うつぐみ」の精神を結集して、移転を完了するまで闘うことを決議します。

平成26年1月20日
竹富公民館長ほか竹富島住民一同

声 明
平成26年1月20日

竹富島の聖域・文教地区を守る住民の会

有限会社竹富観光センター水牛車営業所移転に関しては、平成20年6月23日に竹富町、竹富公民館、有限会社竹富観光センター、竹富島の聖域・文教地区を守る住民の会の4者により、早急に移転する旨の協定書に調印しました。
 その時に私たちはこの協定書が順守されて聖域が守られ、教育環境が回復し、本来の町並みが維持されることを期待しました。これからは同じ竹富人として「うつぐみの心」で先祖のために、子孫のために、二度と反対運動の看板など立てる必要のないような、より良い島づくりができるようにとの声明文を発表しました。
 その後、町が音頭を取って何度となく協議して参りましたが、違法建築、無届建築を繰り返して美しい竹富島の集落景観を破壊し、危惧されていた事故も頻発しています。
 ここに至って私たちは、やむに已まれず再び早期移転を要求する決議集会を開催することになりました。
 18歳以上の住民82%がこの場所での営業に反対している状況を、さらに世論を喚起して島外からも理解、支援をお願いするものであります。