竹富島の風を送りたい~後編

理想はというと、

こうです。
切手を貼れないこと(貼ってもはがれる可能性がある)が
一番の問題なんだろうな・・・。
切手をはがれないようにするためには

紙に貼るのが一番!!
あっ!
クバオウニに紙を貼ってみよう。
ということで作ってみました。

うーーーーん。
切手を貼るということに関しての問題は解決したけれど、
なんだか格好わるい。
ホチキスが嫌な感じだし、住所を書く時にガタガタして
多分うまく書けない。
あとから留めてもらうようにするか?
ホチキスを貸し出して留めてもらうのか???
何より、お客様が自分の好きなところへ持っていって
いざ出そうとする時に必ずホッチキスがあるとは思えません。
ということで、この案はボツに。
切手がちゃんと貼れて、どこのポストからも出せて・・・
尚且つ素敵な方法。
いっそのこと、形にはこだわらず、封筒に入れてしまうか・・・。
入れてみましたが・・・
つまらない・・・
触れないからつまらないのか?
封筒にのぞき窓を開けてみました。

これはなかなか!
早速、郵便局へ~。
「これでは封筒が破れてしまいます。」
うーーーん。
安全に確実に届けるためには・・・。
さらに、さらに頭をひねります。
窓付きの封筒は!
クバオウニを触ることはできないけれども、
窓から中が見えるし、安全で確実です。
ところが、窓付きの封筒にはさほど種類がなく
理想より小さい窓からは中身が見えなく・・・
既製の封筒ではだめか・・・。
封筒作戦をあきらめかけた時、
本をパッケージするシール付きのビニールを
スタッフが持ってきました!
!!!
透明の封筒作戦!
ポストカードのセットが心ないお客様によって開けられてしまうのを
防ぐために使っていたものでしたが、いまは他の方法にしたため
頻繁に使用しなくなったビニールたちでした。
しかし、クバオウニに対してパッケージのビニールが少し小さい・・・。
クバオウニは、もともと好きな大きさ、好きな形に切って
自分の使いやすいように作るものなので、
クバオウニにハサミを入れることに抵抗はありませんでした。
パッケージに入る大きさにカットして可愛くなったクバオウニ。
ビニールのパッケージにすっぽり収まったクバオウニ。
なかなか良い感じではありますが、このまま送ったのでは
ちょっと面白みに欠けます。
ビニールの上には切手も貼れないので、なんらかの形で
宛名を記入するための紙の部分が必要です。
上から紙を貼ったのでは、折角透明にした意味がないので
ビニールを挟み込む方法で、
切手を貼る場所と宛先を記入するスペースを確保し解決!!
はやる思いで郵便局へ~。
これなら?
「破損の心配もないし、宛先もはっきりわかります。
切手もしっかり貼れているので、ポストに投函しても全く問題ありません!!」
そしてさらに、良い情報もいただきました。
「郵便局の窓口まで持ってきてくれたら、竹富島の風景印で出せます!」
やりました~~~。
小踊りして戻り、スタッフに宛名面をデザインしてもらいました。
誰もが、宛先の住所や氏名を間違うことなく記入できます。
また、「風を送る」というコンセプトなら
竹富島の「風」にまつわる話があるはず!
その話を添えたいという意見もあり、
竹富島の風にまつわる話を調べることに・・・。
ゆがふ館にある資料で調べた話や、祖母から聞いた「風」にまつわる話から
ピクアップしてクバオウニに添えることで、
より「竹富島の風」を感じてもらえる商品になったと思います。
「風」にまつわる話は、いくつか種類があるので
送る相手やそのときの気持ちにあわせて選ぶのも
楽しいのではないでしょうか?
こうして、出来上がった“風の手紙”は、店頭に並びました。
お客様の反応はというと・・・
「かわいーーー!」の一声をあげる人が多数。
ちっちゃいクバオウニが目をひくようです。
店頭でお預かりしてから郵便局へ持っていくことを了承して頂き、
赤瓦の町並みやミンサー帯の絵柄が入った
竹富島の風景印で送れるようになりました。
どこか遠くの町で“風の手紙”を受け取り、
送り主の想いと一緒に
竹富島の涼やかな「風」を感じる人が居るのだと思うと
なんだか嬉しいですね。
竹富島から
大切な人に
竹富島の風を
届けてみませんか?

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