竹富島に関する記事 2点

 10月に入り、島内はいよいよ“そわそわ”してきました。
昨晩の各集落の定例会、本日は島内の清掃検査が行われます。
 こうしたなか、昨日(10月8日)の八重山毎日新聞には
17、18日に執り行われる種子取祭奉納芸能に関する記事が
掲載されています。
今年も大勢の島出身者ならびに二世、竹富島ファンが
種子取祭にやって来ます。
 さらに、十文字恵美さんが東京でリサイタルを開催した
記事が掲載されています。十文字恵美さんは、「竹富育ち」
の作詞作曲で知られる内盛唯夫氏のお孫さんにあたります。
 竹富島においても、生年合同祝賀会や、ゆがふ館開館4周年
イベントなどでも竹富島コーラスグループの指導に当たっています。
(ta)


今年も大勢の奉納団を派遣
東京竹富郷友会 17日から種子取祭
 東京竹富郷友会(市村高也会長)は今月17、18日の両日に
催される島の一大行事「種子取祭」(国の重要無形民俗文化財)
に今年も多数の奉納団を派遣することになった。
 種子取祭を間近に控えた4日、品川区の五反田シルバーセンター
で役員会を開き、奉納団を参加者数や日程の確認、「世乞唄」の
けいこを行った。
 それによると、1日現在で郷友の参加申し込みは75人、そのほか、
全国竹富島文化協会会員や郷土史家、所沢市議会議員ら15人が参加
を申し込んでいる。
 また、11月1日に全国竹富島文化協会主催の文化講演会で沖縄国際
大学教授・狩俣恵一氏が「しきた盆とうつぐみの心」を演題に講演
することから、種子取祭の全容を見たいという問い合わせもあり、
2日目の奉納芸能までには140人が島を訪れる見込みだ。
 奉納団派遣の目的は、過疎化が進み、最も力を要する幕舎張りや
飯初(イイヤチ)作りなどの労働力を補って島の文化を学び、会活動
に役立てようと企画したのが始まりで、今年で32回目を迎えた。
 市村団長は17日夜、玻座間村や仲筋村のトゥヌイムト(家元)を
表敬するほか、舞踊部を訪れ、激励する。
長包の歌を熱唱
十文字恵美リサイタル
 石垣島が生んだ沖縄近代音楽の祖、宮良長包メロディーが
歌い継がれた―。
「あのうた・この唄~石垣の風に乗せて~」と、銘打った
「十文字恵美ソプラノリサイタル」が5日、東京千代田区の
松尾ホールで催され、多くのソプラノファンが長包メロディー
や美声に酔いしれた。
 トークでも定評のある十文字さんは、沖縄音楽や長包
メロディーの素晴らしさを紹介。「芭蕉布」から始まり、
数ある「長包節」の中から「母恋し」「あかゆらの花」。
そして「さとうきび畑」「千の風になって」など17曲を
熱唱した。
 幕間では「長包音楽を知ったのは石垣島に転居してから。
6月に開かれた宮良長包音楽祭に出演させてもらった。自然
や文化、風習、そして音楽などの多くの出会いがありました。
素敵な島です」と話した。
 東京芸術大学卒業。二期会オペラスタジオ修了。第6回
ニッカポッカチオ新人賞で1位獲得。ミュージカルや映画挿入
歌など幅広い活動。日本歌曲、カンツォーネ、ミュージカル
ナンバー、ポップスと幅広いレパートリーを持ち、2006年に
石垣島に転居。新たな活動の場を広げている。
 祖父母の内盛唯夫・カツさん(故人)は竹富島出身。琉球
人差別の風潮が残る1951(昭和26)年、NHKラジオ「民謡
お国めぐり第19集」に出演。「マミドーマ」「安里屋節」を
紹介した。恵美さんの美声も祖父母譲りかも。
 ファンの一人は「長包作品は美しく優しく、情緒にあふれ、
郷愁の念を強くする曲ばかり」と目頭を熱くしていた。
(2点とも有田静人 東京通信員)

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