古謡から学ぶ島の生活環境

本年の取り組みのひとつを紹介します。
竹富島の風土や生活を豊かに表現した古謡をうたいながら、
島の環境を学ぼうというプログラムです。
(トヨタ環境活動助成プログラム「竹富島の生活環境史」)
みんなで古謡をうたい、
そこでうたわれたかつての農村風景に
思いめぐらせることができるよう、
島の先輩からしっかりならいたく思います。
さて、まちなみや織物をはじめとする、有形の文化遺産や
祭事や芸能、方言など、無形の文化遺産の多くは、
かつての農村生活のなかから生まれてきました。
沖縄県の本土復帰(1972年)前後のころ、
生活の基盤となる産業が、
農業から観光業に移行したことで、
生活スタイルが大きく変化しました。
このような状況のなか、
古謡のなかでうたわれている言葉や地名のなかには、
すでにわからなくなったものもあります。
うすれゆく歴史の記憶のなかで、
次世代への継承を考えたとき、
数多くの伝統文化を生み出した、
かつての農村の生活環境を想い起こすことは
有意義であることと思われます。      (YI)

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