写真集『島の原風景を祝して』(八重山毎日新聞掲載記事)

 16日の八重山毎日新聞には、竹富島ご出身の
島仲玲子さんによる、大塚勝久氏写真集『島の原風景』
発刊を祝う記事が掲載されています。
 沖縄を代表する写真家でもある大塚勝久さんが写真と
して残したい『島の原風景』は、一方では、失われつつ
ある八重山の『島の原風景』なのでしょう。
 写真の素晴らしさの側面に潜んでいる、八重山を襲う
開発の波があることを、ぜひ感じていただきたいと思います。
(ta)


写真集『島の原風景』を祝して
石垣市教育委員長 島仲玲子
 大塚勝久先生、写真集第9号の発刊おめでとうございます。
この八重山をこよなく愛し続けて30余年、人生のなかでの
テーマ「自然・島の心・祭祀」を中心に、常に本物に迫り撮影
していらっしゃる先生の使命感、情熱、教育愛には敬意を表さ
ずにはいられません。自然を友とする様子、島の心の美しさの
味わい方、祈り等が具体的に撮影されているのが印象深いです。
 今回も、7月1日楽しみに待っていてネとおっしゃった先生の
写真集を心待ちにしていました。今、この本を手に取って拝見
しています。なんと125枚の写真、自然とのかかわり方、自然
の神秘さ、自然の偉大さについて見事な描写力でつづられて
おります。四季折々の風物詩の見事さは安らぎを与え、ただただ
感動ばかりです。
 120ページに及ぶ、色鮮やかな島の原風景、蒼穹に浮かぶ
雲の1つ1つは数分間の寿命とか。生まれては消え、消えては
生まれ、目まぐるしく形を変える風景を・・・夏は猛暑の中、
冬は寒風に耐えつつ感性を研ぎ澄まして、しっかりとした観察
力でシャッターを切る技の巧みさと、見事に切り取られた自然の
造形の巧まざる美に思わず感嘆の声をあげてしまいます。
 世界有数のサンゴ礁に彩られた八重山の島々は、2007年
8月1日に西表石垣国立公園として命名されました。変化に富ん
だ海岸線、エメラルドの海原、紺碧の空、水牛にサトウキビ畑等
1点1点が最高の記録の写真集です。
 自然は子供たちからの預かりものとして、きらめく自然の美し
さ、豊かさを子供たちの未来へ受け継ごうと念じながら、温故知新
の精神で編集されていることが伝わってきます。
 今、環境教育が問われています。高水温などによるサンゴの白化
現象、オニヒトデの大量発生、土地改良などのによる赤土流失、
離島ブームによる乱開発等島の環境が大きく変わろうとしている
昨今、先生の写真集は時宜を得た教材になる本です。自然を愛し、
生命を尊び、美しいものに感動し、神秘さを感じ取る豊かな心を
養う貴重な教材になります。先生は小中高の各学校、図書館へ
寄贈されました。
 自然と共に生きることが人間の生活を守ることになるということ
を改めて感じさせてくれる写真集です。末永く愛蔵したい、家宝と
しても価値ある本です。人生を豊に心楽しく暮らすための大自然を
友とする先生の信念、自然は人間にとって得がたい教師であると
写真を通して熱く語って下さる先生の言霊が胸を打ちます。
 個展を全国で34回、米国で6回大好評のうちに開催され、
八重山諸島を中心に沖縄50島の原風景をくまなく取り続ける
大塚先生のますますのご活躍を祈念します。先生の熱いメッセージ
をしっかり受けとめ島の心を大切にいたします。

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