八重山毎日新聞 2007.6.27掲載記事

大山剛「うつぐみ大交流会」


 ふるさとは一体如何なるものであろうか。あるものの本によれば、自分が生まれた土地。かつて住んだことのある土地。また馴染み深い土地とあった。
 人はそれぞれに「ふるさと」を持っているのだが、古里への想いは千差万別であろう。しかし、ふるさとには森羅万象をも超越した包容力と癒やしがあり、不思議な共同体力がある。その不思議な力がエネルギーとなって古里を後にして、他の地域へ移り住んでる人々にも生きる力の恩恵を授けている。
 ところで、生活基盤に乏しい竹富では、戦前戦後を通して、食糧難と現金収入の皆無から豊かな生活を夢見て多くの人々が、東京・沖縄・石垣へと島を後に出稼ぎ移住をした。ランプ生活での島から、文明の電灯の光は島の暮らしとは違う豊かな生活への第一歩だったのに違いない。
 しかし、古里をはなれて都会の中で暮らしていても、共同体的社会ではぐくまれた島の人々にとっては、心の触れあいや支えの一服の清涼剤がほしかったに違いない。少人数での「もやい」や「趣味」の始まりの輪が次第に広がり、郷友会を結成し、早や60年余を経過した。今や、会員の固い団結を誇り、一見華々しく映る郷友会だが、悩みもある。
 郷友会とは「ある地域から他地域へ移住した人たちが、それぞれの出身別に寄り合って結成した組織」であるとのことである。郷友会員一世に当てはまるが、若い二世・三世は移住はしていない。だから親島との結び付きが弱く、郷友会活動になじめない人たちが多く、先輩たちには、なじませる苦労がある。
 そこで二世・三世に「ふるさと」の文化と歴史を知ってもらいたいとの願いから、東京・沖縄・石垣の郷友会と公民館が結束して300人の大交流会を開催することにした。多くの会員の参加を希望いたします。申し込みは去る6月16日(土)の八重山毎日新聞の広告欄を参照して下さい。
   ふるさとの歌
 兎(ウシャ)ぎ追(ウ)いたる あのムーイ
 小魚(イジョー)つるたる タッシぬピー
 夢(イミ)や今(ナマン)ん みらーりってぃー
 忘(バッ)きらるぬ ばやテードゥン
■ と き 6月30日(土)
      午前10時15分=フェリー飛龍にて来られる沖縄会員(80人)迎え
      午後4時から=「ぶなる会」による古風形式でのイイヤチナリ
      午後6時30分=大交流会(約300人)
■ ところ 竹富島コンドイビーチ
 

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