『八重山毎日新聞』2008.02.05掲載記事
『八重山毎日新聞』2008.02.05掲載記事よりふたつ。
■南北が輪になり交流
―4年ぶり、旭川ウタリ協会が竹富へ―
(竹富島通信員)
4年ぶりに旭川ウタリ協会文化交流団(川上団長ほか15人)か竹富島をこのほど訪れた。
午前10時過ぎに一行が竹富港に到着するころには日もさし、島民らがトンチャーマで迎えガーリを繰り返して歓迎した。一行はゆがふ館を見学し、学校では全員にムックリ(口琴)をプレゼントして指導した。
夜の芸能交流会には島民や観光客も大勢つめかけて、立ち見も出るほどの盛況だった。主催の全国竹富島文化協会の高嶺方祐理事長は「旭川まで3300キロメートル、気温はマイナス23度とプラス23度。距離感を温度差で体験して今回も良い南北交流が出来るように」と述べ、竹富島に伝わる「ザンヌユングトゥ」を披露した。アイヌ訪問団の川上団長は「4年前の竹富島の印象が良かったので人選に困った。アイヌとは人間という意味。お互い顔かたちを見ても全然違和感がない。旭川とも正式な姉妹校流を」とし、上間毅公民館長は「文明は滅んでも文化は滅びない。北と南の異文化は日本にとっても大切なこと。敬意をこめて心から歓迎したい」とそれぞれあいさつした。
竹富島からは種子取祭の狂言「世曳き」と3支会から各1点のにぎやかな芸能が出され、アイヌ側からは「あいさつの踊り」に始まり、楽器を持たず自然と共生してきた民族の、素朴な踊り10点が披露された。唯一の楽器といえるムックリは、哀調を帯びたなかに時に激しく響くと会場からは大きな拍手が起こっていた。近年手がけているという、アイヌの気持ちを共通語とギターでロック調に演奏する曲もあった。「色男の踊り」は前回大好評だった演目で、会場は爆笑に包まれていた。
たっぷりと楽しんだ後は全員で会場いっぱいに「イオマンテウポポ」の輪踊りと竹富島の「巻き踊り」、モーヤーと続き、南国にしては寒い夜を大いに盛り上がった。
■石垣島キャンプ初のオフ日 ロッテナイン島内・離島観光楽しむ
千葉ロッテマリーンズ石垣島キャンプ練習オフの4日、選手たちは島内・離島観光やゴルフ、ショッピングなどで休日を満喫した。
そのうち大嶺祐太投手とともに竹富島を訪れ、水牛車に乗って集落内観光を楽しんだ。
竹富保育所には「V目指せ 日本一」の横断幕も飾られ、大嶺投手らの乗った水牛車が保育所に近づくと、子どもたちが「大嶺選手頑張れー!」と声援をかけた。
また3人を取材する多くの報道関係者も竹富島入りし、島を訪れていた観光客や島民らは「さすがプロ野球選手。こんなに多くのカメラマンが一緒についてくるなんてすごい。大嶺投手も立派になった」と話していた。
大嶺投手は「竹富島へは何度か来たことはあるが、水牛車に乗ったのは初めて。意外と早く動いて楽しかった。いいリフレッシュができたので、明日からの練習も頑張りたい」と笑顔を見せ、服部・下敷領両投手は「建物とかがすごく沖縄らしく、癒やされる感じがした」「よく旅行をするが、竹富島は初めてで楽しかった。また遊びにきたい」とそれぞれに感想を述べた。
ロッテ石垣島キャンプは5日から第2クールに入り、徐々に練習のレベルを上げていく。
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