大塚勝久氏 写真集『うつぐみの竹富島』発売・裏話

竹富島の写真を撮らせたら右に出るものはいない、大塚勝久氏の新作写真集がついに発売しました!
掲載写真314点、180ページにも及ぶ大作です。基本的に一部を除いてこの写真集のための撮り下ろしで、自然・町並み・暮らし・人生儀礼・神行事を包括して「うつぐみ」をテーマに、2年間で撮った作品はなんと1万点以上だそうです。
大塚氏が取材の際に一番気を使うのは、やはり神行事のときだそうで、一度神行事を見たことがある方だったら、彼の気持ちがよくわかるのではないでしょうか。
神への深い感謝と畏敬の念が作り上げる神秘にカメラを向けてもいいのかどうか、写真家の存在そのものを申し訳なく思ったとか。
しかし、写真の記録性は文化遺産の継承や保全のために必要な要素です。
写真集として目に見える形で残され、現在の生活が50年後も100年後も永久に歴史の証人として存在し続けるのです。
大塚氏は、この写真集は島の人との共著のようなものだといいます。彼自身「うつぐみ」の名にふさわしく、島の人々と協力しながら作り上げました。
今年も各世帯に1冊ずつ、計160冊を島に寄贈してくださいました。これにはきっと、島への感謝と期待が込められているのでしょう。
「この島だったら、きっと大切なものを受け継いでいってくれる」
その期待に堂々と答えるべく、NPOももっともっとがんばらないといけないですね。
勝久さんありがとうございます!

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