八重山毎日新聞1月28日付「不連続線」

 1月28日の八重山毎日新聞の「不連続線」には、
竹富島がかつて危惧していた事態について掲載されています。
八重山の今後の行方を占う大きな示唆が含まれています。
(ta)


 好調な観光や移住者の増加に伴う経済の活性化でこの数年、
本土資本に加えて外資系ファンドのホテル業の進出が目立って
いるが、これがこれからの八重山経済、観光産業にどのような
影響を与えるかが注目されている。
 外資が参入しているのは、クラブメットのほか日航、全日空、
石垣グランド(チサン)、軽井沢、フサキリゾートなど、市内
の主要ホテルは一部を除きほとんどがそうだ。
 投資ファンドは投資家からお金を集めて運用。その利益を
投資家に分配する組織であるため、当然企業は金を生み出す
機械以外の何物でもなく、その利益を得るために投資している
という考え方があるためだ。
 これらは株主らの利益も無論求めるが、一方で社員の待遇や
福利厚生、企業の社会的責任も果たすという日本型企業観とは
明らかに異なるものだ。
 それだけにその利益を追求するあまり、人員や賃金はさらに
安く抑えられ、その結果社員らの労働意欲は低下してサービス
がおろそかになり、八重山観光へのマイナス面も懸念されてい
る。
 特に八重山は小さな島経済だけに、こうした一部からはハゲ
タカとも酷評される企業形態の影響が気になるが、地元経済界
はこのまま本土資本や外資の大きな波に飲まれ、この先どう変
わっていくのだろうか。
(上地義男)