15の春

竹富島には高校がないので、中学を卒業する15歳を迎えると、 島を旅立たなければなりません。 島では、ごく当たり前のことなのですが、 毎年この時期になると、やはり寂しいですね。 今日も、一人の15歳の春を迎えた男の子が元気に旅立っていきました。 大きな世界を見ておいで 大きくなって帰っておいで 島の人たちが見送る風景 この子が帰ってくるこの島を この風景を守り続けるのが私たちの大きな役目です。 この時ばかりはと汽笛を鳴らして 遠ざかっていく船に 一路平安 かりゆし かりゆし。 …