令和元年度竹富公民館祭事行事表

昨晩の集落ごと(あいのた・いんのた・仲筋)の定例会にて、
令和元年度竹富公民館年間祭事行事表が発表されました。

今年度は、種子取祭10日目にあたるムヌン(物忌)が、
祭事行事表に掲載されており、

竹富島における祭祀の継承の取り組みが
ますます深まっていくことを予感させます。

『竹富島誌-民話・民俗編-』によると、
ムヌンとは、
~ 「みずのえ」の日を選んで行われた。二月になると草葉と称して
虫送りの行事をする。その日は、各戸一人づつ出て田畑の作物についている
害虫類をとり、これをこれをクワズイモの葉に包んで海へ持って行く。
そこには神司たちがいて、芭蕉の葉柄でつくった小舟に害虫を積み、
「パイノーラス島、ニーラスクの国に行って虫たちは生活せよ」と
唱えて海に流した。
昔は月毎に行われたが、昭和になってから4回、
四季ごとにとどめられた。
すなわち2月の草葉物忌、4月の穂の物忌、8月の初穂物忌、12月の止め物忌
であり、各戸一人のわりあてで浜へ行き、虫送りの行事をした。 ~

また、シチ願い(節祭)の記述にも、ムヌンについては触れており、
シチ願いの3日間は物忌として畑仕事をせず、大地に感謝を捧げる。
節祭りは村鍛冶屋の「つち」の音をもって終了する。
往古は3日間の入港船を歓迎し、出帆を嫌うため、
浜には監視人をおいて厳重に船の出入港を見守ったと古老は伝えている。

と記述されています。

(ta)