種子取祭の芸能

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今年度の種子取祭も無事終えることができました。 ありがとうございました。 祭りのあとの余韻に浸る間もなく、 11月3日には、全国竹富島文化協会創立10周年を記念して、 浦添市の「てだこホール」にて、 「種子取祭の芸能」と銘打った芸能公演が開催されます。 (午後6時開場・午後6時30分開演/入場料2000円/問合せ℡0980-85-2488) 本公演は、芸能を通じた後継者の育成を大きな目的としていますが、 沖縄本島在住の郷友のみなさんにおかれては、 「うつぐみの心」に触れる絶好の機会となるにちがいありません。 そして、テードゥンヒトゥ(竹富人)であることの 誇りを自覚することになるでしょう。 また、一般の方々には、種子取祭の芸能の神髄を ご覧いただきたく存じます。 今朝の『八重山毎日新聞』では本番に向けた合同稽古の様子が、 報道されていました。 『琉球新報』にも、本公演のお知らせが、 「短信」として載っています。 当日の演目は次のとおり。    棒         ジッチュ         マミドー         馬乗しゃ   狂言「鍛冶工」         舞踊「赤馬節」         舞踊「しきた盆」         舞踊「高那節」         舞踊「下原節」         舞踊「海晒節」         狂言「世曳き」         舞踊「大浦越地節」         舞踊「胡蝶の舞」         舞踊「スル掬い・タコ捕り」         舞踊「久高島・海上節」         狂言「鬼捕り」                                (YI) 『八重山毎日新聞』2007.10.29 竹富島種子取祭の芸能 浦添市てだこホールで公演 本番向け合同練習  全国竹富島文化協会創立10周年記念・浦添市てだこホール開館記念「竹富島種子取祭の芸能」(主催・全国竹富島文化協会)が、11月3日に浦添市てだこホールで開催されるのを前に、玻座間、仲筋両民俗芸能保存会石垣在会員の合同リハーサルが28日、石垣市健康福祉センターで行われた。  同文化協会(高嶺方祐理事長)の10周年の節目を記念し、玻座間、仲筋両保存会が合同で種子取祭の庭の芸能、舞台の芸能を本島では初上演するもので石垣在会員ら総勢約100人が参加する。  4日午前には、竹富島の精神文化の柱となる西塘の功績を確認し、島人の連携を図るとともに、今後の島おこしを図ろうと、首里城や園比屋武御嶽で西塘作の「しきた盆」の斉唱と「巻き踊り」も行われる。  舞台「種子取祭の芸能」では、庭の芸能の棒や「ジッチュ」「マミドー」「馬乗しゃ」、舞台の芸能の「鍛冶工」など狂言3演目と「しきた盆」など代表的な舞踊9演目が披露される。  合同練習では、石垣在竹富関係舞踊研究所や郷友会メンバーらが舞踊や狂言のけいこに励んでいた。  入場料は2000円。問い合せは(85-2488、ゆがふ館)。 …

真栄(マサカイ)

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「真栄節」の主人公である、真栄は実在の人物であり、1701年、大山家の次男として生まれたと伝えられています。 1719年には、分家し小山家を建て小山家の祖となります。分家の際、大山家より国仲原の長山畠一筆を譲り受けますが、当時の人頭税では税を納めるどころか、食べるのもままなりません。 そこで、真栄は思案を巡らせ、一念発起竹富島を離れ、西表島仲間(現在の大富付近)へ渡り大原田の港口を開田し稲作に従事します。 当時は個人が自由に移住や転居ができない時代であり、かつ人頭税が生活に大きくのしかかっていました。 真栄は、税を納めるために荒地を開墾するなどの精神的・身体的に苦痛が伴うことを自らで選び行動しました。この行為から、真栄は島人から称えられ、「真栄節」として今日まで名が残されています。 「真栄節」 1 まりや たきどぅん  (竹富島に生れて)    すだてぃや なかまぬ まさかい  (西表島仲間村で 生活した 真栄)   ウヤキ ヨーヌ 世バ 直レ  (豊カナ 世ニ 直レ) 2 いなきゃぬゆい なぐぬ すみゃんどぅ  (何故 どうしたわけで)   なかま くいおたる  (仲間村に 移住されたのですか)   ウヤキ ヨーヌ 世バ 直レ  (豊カナ 世ニ 直レ) 3 うはらだぬ みなぐちぬ  (大原の田 水口の田が)   ゆやんどぅ   (欲しくて 移住しました)   ウヤキ ヨーヌ 世バ 直レ  (豊カナ 世ニ 直レ) 4 むちぐみぬ しるぐみぬ  (餅米が 白米が)   うり ふしゃんどぅ  (これが 欲しくて移住しました)   ウヤキ ヨーヌ 世バ 直レ    (豊カナ 世ニ 直レ) ● 上勢頭 亨 著/『竹富島誌…