そだてるかご展

竹富島で、暮らしの中で使うモノづくりをする 「クージの会」の手しごとの品々が出展しています。 是非お立ち寄りください。 会期:4/29-5/5 場所:吉祥寺…

平成29年度「竹富公民館祭事・行事表」

昨晩の集落ごとの月例会にて発表された、 …

『竹富島憲章』制定30周年記念講演会の開催

昨年(2016)は、『竹富島憲章』が制定されて30周年を迎える節目となる一年でした。 竹富公民館では30年の節目を迎えるにあたり、 改めて『竹富島憲章』と向き合い、 3集落から各3名の合計9名からなる竹富島憲章制定30周年特別委員会を設け、 三村浩史京都大学名誉教授、 宮澤智士長岡造形大学名誉教授、 大田綾子竹富町教育委員会教育長、 前本隆一竹富公民館顧問 を相談役に招聘し、 『竹富島憲章』の文言ひとつひとつを検証しました。 崇高な理念は色あせることはありせんが、ゴミの処理や車両運行に関する一節などは、 時代背景を踏まえ、現在の暮らしにあわせた修正を施しています。 1月期の集落ごとの月例会より島民へ「竹富島憲章(案)」を配付し、 来たる3月31日の定期総会において、新たな表現による『竹富島憲章』の制定を目指しています。 昨晩は、地縁団体法人竹富公民館と全国竹富島文化協会の共催事業として、 「竹富島憲章制定30周年記念講演会」を開催いたしました。 会場となった竹富島まちなみ館には、竹富島民はもちろんのこと、 石垣島からも多数訪れ85名もの来場者が足を運び、関心の高さがうかがえます。 講演会の講師は、 竹富公民館顧問の前本隆一氏と 宮崎県椎葉村十根川重要伝統的建造物群保存審議会委員の黒木久遠氏に 「竹富島憲章と竹富島の暮らし」をテーマに語っていただきました。 前本隆一氏には「憲章制定の経緯」をご講演いただき、 1971年の大干ばつと大型台風の襲来、 困窮した生活と外部資本との結びつきによって土地が売られていった経緯、 島を守るために必然的に憲章を制定する竹富島の状況を詳しく語っていただきました。 黒木久遠氏からは、 竹富島との繋がりについてご紹介いただいたのち、 島内を参観したことから30年前との変遷と、 まちなみを保存する苦労、 それに伴う行政との結びつきの重要性を語っていただきました。 竹富島は、「重要」と付す文化財を3つ有しています。 種子取祭は、国の重要無形民俗文化財。 まちなみは、国の重要伝統的建造物群保存地区。 旧与那国家住宅は、国の重要文化財。 周囲わずか9㎞の小さな島に、国の貴重な文化遺産を3つも有する竹富島。 それを誇り、守り育んだ先人への畏敬の念と崇高な心を尊び、継承すること。 「竹富島憲章制定30周年記念講演会」の大きな趣旨は、ここにあります。 (ta)…

アダンの収穫

台風1号が近づいている八重山地方。 元気良く成長しているアダンが台風で傷む前に収穫しました。 これを、茹でて細く裂いてからアダンバ帽子に使用します。 …

喜宝院蒐集館のリニューアル

収集物約4,000点のうち、 842点が国登録有形民俗文化財に指定されている喜宝院蒐集館。 改修工事のため2月7日から休館していましたが、 リニューアルして本日開館いたしました。 事情により外装は4月中旬までずれ込むそうですが、 館内は展示棚や館内の清掃も行き届き、 じっくりと展示物を見学することができます。 …

手しごと

本日も天気が悪くなかなか太陽が顔を出さない竹富島です。 こんな日は室内でもくもくと手仕事がはかどります。 昨日に引き続き、ブー(苧麻)から繊維を取ります。 皮と身を分けて、皮をはがして繊維をとります。 この繊維で縄や紐を作って民具づくりに使います。 …

アブダーの使い方

/
さてさて、昨日のご紹介しました民具「アブダー(モッコ)」。昇助おじぃに担ぎ方を実演していただきました。●アブダースタイルその12人で運ぶタイプ●アブダースタイルその2一人で担ぐスタイル他に、棒の前後にそれぞれアブダーをかけて一人で運ぶスタイルもあるそうです。 …

これが、『アブダー』!

/
 民具づくり教室の先生:松竹昇助さんが一足はやく作りあげてくれました。大きさは60×70(cm)重さもずっしりです。これに物を入れて運ぶなんて・・・・。機会があれば、昇助おじぃが担いでいる姿をとらえるつもりです!『アブダー』についてはこちらへhttp://blog.takidhun.org/?eid=1074907 …

シュナイ (ブン)

/
 豊年祭と長月祝い(ナーキヨイ)に六山の御嶽の 供物として用意するシュナイ。 (膳に並べると、呼称が“ブン”となります。)  シュナイの並べ方には各御嶽によって異なりますが、 今回は、花城御嶽のブンについてご説明しましょう。 シュナイは全部で九つ膳に並べます。 1.前列右側(子の方角)にはパパイヤの和えもの。 2.後列右側には長命草(寅の方角)の和えもの。 3.後列左側にはもやしの(午の方角)の和えもの。 4.前列左側にはカーナ(海草、申の方角)の和えもの。 5.中列中央には長命草を山盛りし、タコと豆腐や蒲鉾の切り身。 6.残りは、特に決まりはなく、通常は多く採れた食材を   盛り付けています。 上には白ゴマをかけています。 花城御嶽のジージョオン、阿佐伊屋での祈願 (ta) …

豊年祭 ~供物~

/
本日21日~22日まで、竹富島では豊年祭が行われます。 竹富島の豊年祭は、氏子が中心とになり豊年の御礼と祈願を行います。 “祭”といいましても、竹富島の豊年祭は極めて古いものですので、通常のお祭りとは違います。 ご覧いただくと本来の“祭”の意味を感じることができるかもしれません。 さて、豊年祭ではムチャネーとシュナイという供物を用意します。 その為、豊年祭前日は供物の準備に追われます。 [ムチャネー]餅米と粟を半突きにしたものに小豆を入れ丸くしたもの   [シュナイ]数種類の材料を味噌味で和えたもの 今回はシュナイの作り方を掲載します。 ただし、調味分量は目分量です。その作り手によっても味が違います。 よって実際に作りながら舌で覚えなければなりません。 因みに今回の味は白和えの様な甘めの味噌味でした。 また、にんにくが入りますので、香りと辛味が程良く効いています。 では、材料です。 通常の食卓でも活用できますので、ぜひ作ってみてください。 材料 【具材】 ・もやし・・・若返りの祈り ・スーナ(海藻)・・・健康の祈り ・パパイヤ・・・子孫繁栄 ・ティノリャ(秋ののぎし)・・・特に意味はないようです ・タプナ(長命草)・・・長寿の祈り 【合わせ種】 ・合わせ味噌 ・砂糖 ・にんにく ・かつお節 ・すりごま 【盛り付け材料】 ・タコ ・かまぼこ ・揚げ豆腐 ≪作り方≫ 1.合わせ種をすべて合わせてベースを作る 2.そこに、下茹でした各具材を各々和える 3.盛り付けをする(小皿に九種類、供える方向も決まっています)   タコやカマボコや揚げ豆腐なども盛り付ける   残念ながら、最終の盛り付けされたシュナイの画像がまだありません。 入手できましたら是非ご覧いただきたいと思います。 作り方を非常に簡単に記載しましたが、材料も多種で量も多く大変な作業です。 供物の準備、御嶽の清掃など準備段階からすでに豊年祭は始まっているのだと実感しました。 撮影にご協力いただきました仲盛家の皆様有難うございました。 (KU) …