第249回竹富島民具づくり教室

毎年、9月の竹富島は祭事行事が集中する大変慌ただしい月。
新年度に策定したプログラムでは9月は休講としていたのですが、
祭りに役立つ道具といえば、銅鑼撥(ドラバチ)。
ということで、今回は藁を材料にドラバチを製作しました。

昔、藁で作ったドラバチは縄を綯わずに束ねていたそうで、
すぐに使えなくなっていたとのこと。
そこで、ホースを切ってドラバチに使っていたのですが、
どうも風情がありません。
かねてから気にかけていた民具づくり教室のメンバーたちは、
島の大先輩方から作り方を訊き、
自分たちなりにアレンジして今のカタチに仕立てました。
また、月桃を用いたドラバチは藁より頑丈で、
竹富島民具づくり教室のメンバーが製作したドラバチは、
種子取祭の世乞いでも用いられており、現在も大活躍しています。

0903no249
講師の松竹昇助さんのドラバチは竹富公民館へ寄贈しました。

さて、結願(8日)、世迎い(8日)、十五夜祭(15日)でもドラの音は島に鳴り響きます。
その際は、民具づくり教室のメンバーが製作した
ドラバチが祭を支える道具として活躍してくれることでしょう。

(ta)