種子取祭

 竹富島の最大の祭り“種子取祭”
今年は11/25~26日の開催でした。

★種子取祭の詳細はこちら↓
http://www.taketomijima.jp/motto/maturi/tanedori.html

祭りの期間中かりゆし館とゆがふ館の一部は休館とさせていただき、ご迷惑おかけしました。
その間、NPOスタッフは種子取祭へ参加と出店をさせていただきました。

出店では、種子取祭を少しでも知っていただけるものだけをご用意。
売上の一部は、地縁団体法人竹富公民館への寄付とさせていただきます。
まだ商品は残っております。
ご連絡先はこちらまで→★0980-84-5633(かりゆし館)
本当に販売スタッフは、舞台とブースを二股にかけて頑張ってくれました。

さて、今日から、静かな島へと様変わり。
秋から冬へと季節も移ったように思われます。

ここからは極僅かですが写真でタナドゥイをお楽しみください。


タナドゥイといえば、奉納芸能ですが、
本当は奉納芸能の前に様々な祭事が行われています。
こちらからもご覧になれます。
→★http://www.taketomijima.jp/blog/

写真は25日の庭の芸能から。
本来は、この日も午前5時頃から祭事は始まっております。

 

これが西集落のジッチュ! 今年のTシャツのデザインです。
 


舞台での奉納芸能が始まります。

家では供物や世迎いの準備が始まります。
奉納芸能が終わると、夕方から世乞い(ユークイ)が始まります。
世持御嶽でイバン(イッサーの葉)をいただき、さじ(白手ぬぐい)
に挿します。
(このときにNPOでも販売しております、世乞いセットが必要なのです!!)
このイバンをいただいた者は、夜道しの世乞いに参加しなければなりません。

家では、供物や世乞いの準備も佳境に入ります。
必ず必要なイイヤチとピンとタク。
イイヤチは、もち米に粟やあずきを入れて焚き、練ったもの。
これは大変な力仕事。
祭を見に来ていた、台湾の学生さんとハワイの方にお願いしました。


初めてのはずなのに、なぜかこなれております。

そして、ピン(にんにく)とタク(タコ)

裏方も、さじを巻かなくては家に入れません。

さて、ユークイ人が巻き歌を歌いながら、やってきました!
大山栄一公民館長のご自宅です。
かなりの人数です。

無事に大山家の世乞いは無事に終わりました。
大山家の終了時間は、0時。
しかし、まだまだ、家々を回ります。

さて、こちらは、世乞いの続き・・・。
昨夜の世乞いの集団が朝5時半頃、
根原家に集合。

世持御嶽に移動して、イバンの返還です。

神様に仲筋村のシドゥリャニを奉納。

カンタイの儀式を行います。

そして主事宅訪問「参詣」の始まりです。

そして、また、世持御嶽に戻り、迎えが行われ、
庭の芸能を奉納し、仲筋集落の奉納芸能が行われます

鬼狂言が始まります。
タナドゥイもクライマックスです。

今は、9日間行われる種子取祭。
奉納芸能が主に取り上げられますが、
祭りの本意は清められた土地に種をまき、
一粒万倍になるようにと祈願する祭り。
今は、農耕の暮らしではないけれど、
人類が生きる上で、五穀豊穣、無病息災の祈願は必要です。
神様に感謝の気持ちと祈願を込めての祭り。
だからこそ、ほんとに多くの見えない力(縁の下の力)も働くのです。
それらに支えられながら、大きな祭りは終了します。
「難儀だけど、忘れてしまう。そして、また来年難儀するさ」
そう、ある方は話してくれました。
忘れるからできるのだと。

ご興味のある方は是非足をお運びくださいね。