益田兼房先生の来島

7月5日から、
元文化庁建造物課調査官で竹富島のまちなみ保存選定にご尽力された、
元東京藝術大学教授の益田兼房先生が竹富島を訪れています。
それに伴い、NPOたきどぅんでは
昨日、花城村・久間原村遺跡周辺整備に関する
フィールドワークと講演会を開催いたしました!

まずは、益田先生と共に歩く「花城村・久間原村遺跡」と題し、
あさ9時から花城村・久間原村遺跡周辺を散策しました。
連日連夜のイベントや豊年祭前の慌ただしさとあり、
参加者は6名と少数でしたが、
竹富島にルーツを持ち、石垣島の自然観察会講師を務める
松島昭司さんも参加し、
益田先生の遺跡保存等の文化的価値の解説、松島さんの自然環境面での解説もあり、
大変充実したフィールドワークとなりました。

0706 花城久間原04

0706 花城久間原02

0706 花城久間原01

0706 花城久間原03
(いずれも写真提供:山盛誠氏)

夜は、講演会「竹富島の文化遺産と世界遺産登録に向けて」を開催し、
益田先生の講演を行いました。
大変残念ながら参加者は21名と少なかったのですが、
竹富島が有する文化的価値の高さと、それらを育んだ地理的要因および島民性
について詳しく解説していただきました。

0706 花城久間原05

0706 花城久間原06

0706 花城久間原07

5世紀から15世紀にかけて東アジアでは、
仏教、ヒンズー教、イスラム教、カトリック、プロテスタントなど、
様々な宗教が流入し、固有の文化に彩りを添えました。
しかし、この影響で固有の伝統文化が衰微していくのですが、
沖縄は、アミニズム(祖先崇拝・自然崇拝)が琉球文化と重なり
固有の文化を継承しつつ発展していきます。
これらを色濃く残すのが八重山地方であり、その一つが竹富島です。
益田先生が重い描く、“国境を越えた世界遺産”
「竹富島・波照間島の文化的景観~黒潮の育まれた亜熱帯海域の小島~」。
そのひとつに花城村・久間原村遺跡があります。
今回のフィールドワークと講演会を通じて、
花城村・久間原村遺跡へのさらなる関心が高まることを願います。

フィールドワーク、講演会にご参加いただきました皆さま、
そして、ご多忙にもかかわらず時間を割いて竹富島へお越しいただきました
益田兼房先生、ありがとうございました。

(ta)