平成25年度 竹富島種子取祭の日程について

平成25年度 竹富島 種子取祭の日程

●11月14日 (きのえ さる) 種子取祭初日。初日はトゥルッキと称し祭の計画手配を行う。玻座間、仲筋の両地区の長者(ホンジャー)の前で無事に奉納芸能が尽くせるようにと祈願する

●11月15,16,17日 種子取祭の諸準備。狂言、舞踊の稽古に充てる

●11月18日 (つちのえ ね) 種子取の祈願。神司はそれぞれの御嶽にてタナドゥイのウッカイ(ご案内)を行ったのち公民館役員と合流して玻座間御嶽、世持御嶽、清明御嶽、根原家などを廻り種子取祭の願いを行なう。男生産人(16歳~65歳迄)は、早朝から幕舎張りなどの奉納芸能の舞台を設営する。出欠を取り、理由もなく出役しない者には過怠金を科す。各家では種まき。主婦はイイヤチ(飯初)作り。

●11月19日 (つちのと う) ンガソージといって、前日に蒔かれた種子がしっかりと土につくように、精進を尽くす日とされる。家主がブママンガン・ブナルンガン(姉や叔母を神とすること)を招いてイイヤチ戴みの儀式などもある。また、この日はフクミといい芸能の稽古の総仕上げの日。

*午後8時00分頃 公民館役員、石垣・沖縄・東京の各郷友会長などが玻座間・仲筋の狂言部、三集落の舞踊部を訪ね激励する。
   
(午後5時頃、竹富公民館主催の種子取祭に関する講話がまちなみ館で開催)

●11月20日 (かのえ とら) バルヒル願いの日、奉納芸能初日
 
* 午前06時00分頃 彌勒奉安殿には公民館役員、有志、三郷友会長などが弥勒興しの祈願。玻座間御嶽では神司たちの祈願。その後両者は世持御嶽で合流し、バルヒルの願い、イバン取りの儀式がある。場所を奉納芸能の舞台に移して、乾鯛の儀式が行われる。

* 午前08時00分頃 仲筋地区の主事宅へ参詣

(午前8時頃、竹富公民館主催の種子取祭に関する講話がまちなみ館で開催)

* 午前09時00分頃 世持御嶽へもどる
* 午前09時30分頃 庭の芸能を奉納。棒術、太鼓、マミドー、ジッチュ、マサカイ、祝種子取、腕棒、馬乗者の順で行われる。
* 午前10時30分頃 玻座間村の舞台の奉納芸能が行われる。その順序は、玻座間長者、弥勒、鍛冶工、組頭、世持、世曳狂言など。曽我の夜討で初日の芸能は終了
* 午後05時30分頃 イバン(九年母)戴みの儀式がある。それからユークイ(世乞い)が始まる。ユークイは、種子取祭を統一した根原金殿をまつる根原屋から始まり、その後三集落に別れてユークイが深夜まで行なわれる。

・東集落 宇根屋、與那国屋、神司家、顧問家、公民館長家、各家を回り最後は宇根屋。
・西集落 神司家、玻座間長者家、主事家、各家を回り最後は有田屋
・仲筋村 神司家、仲筋長者家、主事家を回り最後は顧問家。

* 午後10時00分頃 石垣への船の臨時便あり

●11月21日 (かのと う) ムイムイの願い日。奉納芸能二日目

* 午前5時00分頃 三集落のユークイの一団は、根原家でユークイ留めを行なう。

* 午前05時30分頃 世持御嶽でイバン返上を行ないユークイは総て終了。二日目は幸本フシンガーラの願い日とされる。それを祝して仲筋村のシドゥリャニが奉納され、前日同様の乾鯛の儀式が行われる。その後玻座間村西地区の主事宅へ参詣。9時頃世持御嶽へもどる。
* 午前09時30分頃 庭の奉納芸能(前日と同じ)がある。
* 午前10時30分頃 仲筋村の舞台の奉納芸能が終日行なわれる。別途奉納芸能演目がある。
仲筋村長者、弥勒、御主前狂言、種子蒔狂言、天人狂言などがあり、最後は鬼捕りで奉納芸能は終了。
* 午後05時30分頃 芸能の奉納はすべて終了
* 午後06時30分頃 石垣行臨時船便あり。種子取祭首尾方の御礼(世持御嶽、彌勒奉安殿)を行う。

●11月22日 (みずのえ たつ) 男生産人は、早朝から幕舎片付け、経理係は祭の精算に取り組む。

* 午前10時00分頃 竹富公民館で公民館役員・有志と三郷友会幹部との懇談会。午後からは支払議会を開催し種子取祭の日程は総て終了する。夜は全国竹富島文化協会総会が開催される。

* 11月23日 (みずのと み) 種子取祭物忌(タナドゥイムヌン)。現在は省略している。