スライド&トークイベントを開催しました。

3月27・28日、スライド&トークイベントを開催しました。
国際サンゴ礁年全国巡回写真展の開催を記念し、
海人写真家の古谷千佳子さんと環境省石垣自然保護官事務所の佐藤崇範さんをお招きし、お二人に共通する「沖縄の海」を軸に、古谷千佳子さんの写真を見ながら、サンゴ礁の魅力や現状、海とともに暮らす人について…など、お話を聞いてみよう、というイベントです。

古谷さんが「海人写真家」呼ばれる所以は、
海の仕事に携わっていたことがあるからなのか、
海人を撮影しているからなのか、そう呼ばれるそうです。
佐藤さんは、東北の生まれで小さい頃より海の側で育ち、
暮らしと海の関わりが深かったそうです。
住んでる場所の自然環境違いに対してどう思うかという問いかけには、
「東京と石垣島、生まれ故郷、それぞれ環境は違えども、
自分が自然とどう関わるかさえはっきりしていれば、本質は変わらないと思う。」と、
力強いことばです。
古谷さんが撮影を通して感じたことに、
沖縄本島、宮古、八重山と大まかなくくりで考えると、
海の環境によって、人の気質に違いがあるということ。
例えば、宮古島周辺の深く切り立った海では、強く鋭く激しい…など、
環境の景観が仕事や人の気質をかたちづくるんだなあと感じたそうです。

漁の最中、その瞬間の指示を出す言葉は、何と言ったのかわからない時もあるけれど言葉を超え感覚としての理解なのでは…、と。

よく耳にする「サンゴの白化」ということについても、わかりやすく教えてくれました。

サンゴには褐虫藻が共生しており、海水温の上昇など何らかのストレスが原因で、サンゴからこの褐虫藻が逃げ出た状態が、白化という状態になるそうです。
サンゴの白化は、またサンゴのが住みやすい状態になれば、また元に戻るそうですが、現在ではそのまま進行してしまっている所もあるそうです。
ただ、2007年夏に白保の海で大規模な白化現象があったということも事実。
状況は、よくはないようです。

サンゴ礁の海を守るために、私たちが生活の中で出来ること。
「自分が食べているもの、捨てているもの、それが海に自然に直結しているということを意識して暮らす」ということ。つながりを知るいうことが大事なのです。
古谷さんは、写真を通して、こういった大切さと、なぜ景観が重要なのかということを伝えていきたいとおっしゃっていました。
とても充実したイベントになり、お二人に感謝!いたします。

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