古謡をうたおう! 竹富島の生活を学ぼう!(その1)

 19日の夜、竹富島まちなみ館において、
竹富島民俗芸能保存会とNPOたきどぅんの共催で
“トヨタ環境活動助成プログラム
「古謡から学ぶ竹富島の生活環境史」”
を開催しました。
このプロジェクトは、古謡をうたうことにより、
数多くの伝統文化を生み出したかつての農村の生活を想いおこし、
竹富島の生活環境を学ぶことを目的としています。
第1回は竹富島の代表的な古謡「しきた盆」です。
現在では三線が入り節歌化されている「しきた盆節」として
種子取祭の芸能で奉納されているしきた盆ですが、
伝承によると、1500年代からうたわれ続けている古謡でもあります。
古謡の「しきた盆は」、仲筋集落による種子取祭奉納の
「種子蒔」狂言で聞くことができます。

講師は古謡の伝承者のひとり、前本隆一さんです。

今夜のプロジェクト参加者は23名。
「しきた盆節」の節回しと微妙に異なるうたい回しに最初は
戸惑っていたものの、”最低5回はうたおう!”
という目標のもと、徐々に歌の流れをつかみ、
5回目にはしっかりとうたうことができたのではないでしょうか?
西塘大主がつくったと伝えられる「しきた盆」。
古くから伝承されてきた節回しで、西塘御嶽の向かいに位置する
まちなみ館で皆で合唱した唄を、西塘大主はどのようにお聞きに
なられたでしょうか。
次回は、八重山の数多くの古謡のなかでも白眉といわれる
「霧下りアヨー」を予定しています。
(ta)

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