「おばあちゃんのお手玉をお土産に。」~完結編

完成!!トヨおばあちゃんのお手玉販売開始。
前々回でお話しした「苧麻(ブー)」をお手玉のパッケージにすべく、
試行錯誤の作業が始まりました。

まず考えたのは、太めの糸ほどにし、
かぎ針で編んでようかということでした。
毛糸やレース糸のようにぐるぐる編んでいけば小さな手提げか
巾着のようにならないかな?と。
早速、編み物が得意なスタッフへ、苧麻の繊維の束を渡し、
試作してもらうことに。
円形に編んでいくと良い感じの風合いです。

やっと、コースター位の大きさになり、
「これは良い!!」と思いつつ残りの繊維に目をやると、
半日かけてやっと採った「苧麻」はあとわずか!!!
編むのって・・・かなりの長さの糸を使うのね・・・。
いくら身近にある素材だからと言っても、半日もかけて採った繊維で
コースター大の大きさしかできないなんて、あまりにも効率が悪すぎます。
何かもっと簡単にパッケージができないものか・・・??
編むという方法はボツにし、他の方法を考え考え家に持ち帰り、
試しに家にあったレース糸で作ってみることにしました。

大きなかぎ針に変えて編んでみたり、組んでみたり、
巻いてみたりしましたが、なかなか良い方法が見つかりません。
ひょっこりやってきた母がぐしゃぐしゃになったレース糸を
一つひとつほどきながら「何やってるの?」と声をかけてきました。
かくかくしかじかで少ない材料でパッケージをつくりたいんだ、と伝えると、
「ビーチボールが入っている網はどう?」とのこと。
ボールが入っている網??
母に教えてもらったやり方はいたって簡単。
40cmほどの糸を16本をまとめてしばり、
そこから2本ずつを交互に結んでいくと、
目の粗い網になります。結び目の間隔を調節することで、
大きくも小さくも作ることができます。
見た目もなかなかのものです。
これだーー!!
レース糸で作った見本をもとに「苧麻」で作ってみると
何ともかわいい網ができました。
これなら、編み物が苦手なスタッフでも作ることができます。

みんなで作って、お手玉を入れ、いよいよ店頭へ。
そこには笑顔のおばあちゃんのPOPも添え、価格は500円!!
子どものお小遣いでも買えることでしょう。

こうして、おばぁちゃんと私たちのコラボレーション作品は
出来上がったのでした。

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