1月30日開催:有限会社竹富観光センター水牛車営業所移転に関する住民意見交換会

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1月20日に決起集会が開催された、
有限会社竹富観光センター水牛車営業所移転決に関する住民による意見交換会が、
30日の夜、竹富公民館主催により開催されました。
20日に参加できなかった方々も含め、約80名の住民ならびに同社の従業員も出席し、
竹富公民館長による経過報告、さらに住民間による様々な意見が交換されました。
「早急に移転合意」「看板の早期撤去」「移設先の選定」など様々な意見が上がりましたが、
今回の交換会での意見を竹富公民館執行部が取りまとめ、
近日中に竹富公民館臨時議会を開催するということで散会しました。
竹富公民館執行部は決起集会後設置した看板の文言を改めて吟味し、
適切でない内容は差し替えるなどの措置を取り、最大限の配慮を行いつつ今回の集会に臨んでいます。

竹富島を訪れる人々の心を痛めている看板については、
『竹富島憲章』の一、「保存優先の基本理念」の三によると、
『「乱さない」集落内、道路、海岸等の美観を、広告、看板、その他のもので乱さない。また、島の風紀を乱させない。』
と謳っており、竹富公民館の行動が憲章違反であるとの意見がありました。
しかし、竹富島憲章の前文「われわれが、祖先から受け継いだ、まれにみるすぐれた伝統文化と美しい自然環境は、国の重要無形民俗文化財として、また国立公園として、島民のみならずわが国にとってもかけがえのない貴重な財産となっている。(中略)われわれ竹富人は、無節操な開発、破壊が人の心までをも蹂躙することを憂い、これを防止してきたが、美しい島、誇るべきふるさとを活力あるものとして後世へと引き継いでいくためにも、あらためて「かしくさや うつぐみどぅ まさる」の心で島を生かす方策を講じなければならない。」(省略)とあり、
現在の看板を設置する行為が最も適切であると竹富公民館議会で決議されている以上、
前文で謳われている「方策を講じる」ひとつであるとご理解いただきたいとの意見もありました。

「事故や無謀運転を繰り返すばかりか、清明御嶽の北に面する聖域を蹂躙する同社の営業方針に怯えるお年寄りや子どもたちを守ることができなければ、癒しを求めに訪れる旅人達を癒すことはできない」
こうした考え方が竹富島民の根底にあります。

(ta)