月刊やいま10月号特集『古井戸の記憶』

日本最南端の出版社、南山舎が発行する
月刊誌「月刊やいま」の10月号(10月1日発行)の特集に、
元NPOたきどぅん職員で
現在竹富町教育委員会総務町史編集係の飯田泰彦氏が寄稿した
『古井戸の記憶』が18頁にわたって掲載されています。
八重山の島々の古井戸と井戸にまつわる信仰や伝承、
生活習慣から派生した歌謡や芸能について紹介しています。

竹富島の井戸は多数ピックアップして紹介されており、
表紙を飾るミーナカーを祈願する久間原御嶽神司の後姿や、
ナージカー、ハナックンガー、ハナッキャヌカー、ホーリャヌカー、
タイショーカー、ミッチンガー、キニンカー(ガイセンカー)、
フーフチカー、ハマンガーの井戸や、
カマドマがナージカーで九年母玉を外して水遊びをしまったことに
よって悲劇が生まれた「元タラクジ」の話など、
NPOたきどぅんで活動した経験を生かした
飯田泰彦氏ならではの説得力のある内容が盛りだくさんです。

奇しくも竹富島は9月30日、旧暦干支の“つちのとゐ”にあたり
節祭(シチマツリ)が執り行われました。
シチは大地を清め井戸に感謝する祭であり、
西表島干立・祖納集落の節祭は国の重要無形民俗文化財に指定されています。

タイムリーな特集を組んだ南山舎と、
飯田泰彦氏の読者を引き込む文章の巧さ。
ブログをご覧のみなさま、是非ともご一読をお奨めします。

(ta)