全国竹富島文化協会が10周年講演会を東京で開催!

全国竹富島文化協会(高嶺方祐理事長)は、
沖縄本島での芸能公演「種子取祭の芸能」にひきつづき、
10日東京(国学院大学百年記念会館)で、
「竹富島芸能と民俗」をテーマに、文化講演会を開きました。
講演は次の通り。
   ●小川直之(国学院大学教授) 「八重山と折口信夫」
   ●狩俣恵一(沖縄国際大学教授)「竹富島の伝統芸能」
                               (YI)


『八重山毎日新聞』2007.11.16
  全国竹富島文化協会が10周年講演
  文化継承で伝統芸能解説
 全国竹富島文化協会(高嶺方祐理事長)の創立10周年記念「竹富島芸能と民俗」文化講演が10日、東京・渋谷区の国学院大学百年記念会館で行われ、民俗学者や郷友、竹富ファンら約100人が詰めかけ、竹富島の文化にひたった。
 同協会は、国の重要無形文化財に指定されている種子取祭の伝統芸能が島の住民や石垣在郷友らによって継承されているが高齢化で伝統文化の継承が危機に直面していることから、2世、3世らが積極的に参加できるような環境づくりをする目的に1996(平成8)年に設立。会員は、竹富島出身者だけでなく、島を愛する人にも門を開くなど全国的に広がり800人が加入している。
 まず、国学院大学教授・小川直之氏が「八重山と折口信夫」をテーマに講演。「大正12年、沖縄、宮古、八重山を訪れ地元民から取材。2回の沖縄探訪が折口の古代研究の基礎となった。特に石垣島など八重山の民俗文化を重視する「まれびと」「常世」の実像をつかんだ。具体的な理論づけをする際には必ず八重山の民俗が登場する」と八重山との深いかかわりなどを紹介した。
 そして竹富島出身で沖縄国際大学教授・狩俣恵一氏が「竹富島の伝統芸能」を演題に講演。氏は、狂言のセリフや古謡を歌いながら「種子取祭や結願祭は仮設舞台を作って踊り見せるもの。そうでない豊年祭、アンガマなどは参加して楽しむものに区別して考えられ、前者は、首里城の「御冠船踊り」が地方にちらばって舞台踊りになった。士族と役人のかかわりの中で伝統芸能が誕生したのではないか…」と結んだ。
 参加した主婦の木村佳子さんは「小島に大きな文化が脈を打ち、その文化を自らで守る、そのエネルギーに感動した。種子取祭に参加して全容に触れてみたい」と感想を述べていた。
 また「時間が足りなかった」「もっと聞きたかった」などの声が多く、東京八重山文化研究会と共催で毎年、文化講演会を開催することにした。
                      (有田静人東京通信員)

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