「島立て学校」開校式&第1回講座

以前このブログでもお伝えした「島立て学校」が昨日開講いたしました!!

参加者総数はなんと33名。
予想以上の数に、思わず顔がほころんでしまいました。
第1回目は九州大学教授西山徳明先生の講座、「竹富島の集落はなぜ美しいか」でした。

12世紀頃から同じ場所に人が住み続けてきた奇跡。
貧しさの中でも工夫をこらした、こだわりある家づくり。
決してまっすぐ伸びることのない道。
マニュアルの数値や決まり事よりも、自分たちの豊かな精神文化に従うこと。
それらの様々な要因が絡み合い、個性となって竹富島を作っているのだそうです。
パターンがあるから、色々なルールがあるから美しいという訳ではなく、
自分たちの環境や考え、祖先からの教えを何よりも大切に考えた作りだからこそ個性的で、
美しいのだと力説されていたのが印象的でした。

これは、現代においても見直すべき問題を含んでいます。
今は、町並みを守るための竹富島勲章があり、マニュアルがあり、他にも守るべきことがたくさんあります。
しかしただ、マニュアルを守りさえすればいいということでもありません。
竹富島の先人たちがそうしていたように、精神文化に基づいたまちなみづくりが美しさを保つ秘訣なのではないかと思います。
そして、インタープリテーションについてひとつ。
「話す人自身がおもしろがっているだけで、聞く人も興味が湧く。」
楽しそうに話される姿に惹き付けられてしまいました。
とても元気づけられるすばらしい講義でした。
西山先生、ありがとうございました!
さて次回の「島立て学校」は…
竹富島出身で、現沖縄国際大学教授の狩俣恵一先生を迎えての講義です。
5月25日、26日の二日間に渡ってお送りします。

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