第4回狩俣・家中うつぐみ研究室

 昨晩(29日)、竹富島まちなみ館において、
狩俣恵一 沖縄国際大学教授
家中 茂 鳥取大学准教授
による「第4回狩俣・家中うつぐみ研究室」が開催されました。

 今回は「竹富島の織物を考える」をテーマに、
全国的に深刻化する伝統工芸品の後継者問題にスポット
をあて、竹富島のアイデンティティのひとつともいえる織物を、
竹富民芸館を活用して、どのように復興するかを参加者と共に
考えました。
 狩俣恵一氏は、日本と琉球の歴史的背景を照らし合わせながら、
プロとしてのモノつくり集団である大和の職人、人頭税時代の名残
ともいえる緩やかなモノつくり集団としての八重山の職人との違い
を挙げ、ピラミッド型で構成されたモノつくり集団の重要性を説か
れていました。
 家中茂氏は、例えとして現在の林業を挙げ、裾野の広がり
が消えつつある竹富島の織り手の現状を述べていました。
 竹富島は芸能の島と称されるとおり、各集落には1名づつ踊り師匠
が設けられ、厳しい稽古を積んで種子取祭の芸能を維持しています。
 このように集落ごとに織物を復興させる手立てを考え、また、個人
が織物の保存継承を意識付けることが大切であるとの意見が聞かれま
した。
 まずはこの集会を一つの起爆剤として、島民の自発的な活動が
待たれます。
 そして、伝統文化の保存継承を最大のミッションとする
NPOたきどぅんが活動するうえで、とても重要となった
集会でもありました。
(た)

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