記憶の記録

島の方々が生きてきた時代の記録「八重山ライブラリー」が始まりました。
水野暁子さんがメンバーの一人として活動しています。
現在見ることが出来る映像は、日本統治下の台湾で暮らした経験のある方々の記憶です。
下記の、リンク(YouTube)からご覧いただくことが出来ますので、皆さま是非ご覧ください!

「八重山ライブラリー」
2年ほど前に竹富島の家々をまわって古い写真を見せてもらう機会があり、それ以来「デジタルアーカイブ」的なものを作りたいと思い続けていました。 友人や知人に会えば「デジタルアーカイブを作るよ」と言い続け、そろそろ「アーカイブ作る作る詐欺」になりかけていた頃に、映像ディレクターの友人が「今度八重山に行くから映像と写真で遊ぼう!」と声をかけてくれました。 友人が想像していた遊びとはちょっと違っていたかもしれませんが、彼女の声かけのおかげで「八重山ライブラリー」をスタートすることが出来ました。

2年前は、紙媒体の写真プリントをデジタル化して保存して行く事を考えていましたが、友人達のサポートの元、島人が語る記憶そのもののアーカイブを、可能であれば写真も交えながら映像で残して行く活動になりました。

現在4人の島人から日本統治下の台湾でどのように暮らしていたかなどのお話を伺ってきました。最初の3人のインタビュー映像を公開します。 今後も、一月に一人の割合で色々なお話を聞き、「八重山ライブラリー」で紹介していけたらと思っています。この映像を観て、「私の体験も話したい、残したい」と思う島人が現れれば、八重山諸島の島々にお話を伺いに出向きたいと考えています。
声をかけてくれた浦郷庸子さん、広田麻子さんありがとう! 私たち3人が共通して考えているのは、この映像が未来の島人の財産になれば素晴らしいなという事です。 100年後、もしくはもっと先にこの映像を観て面白いな、と思ってくれる人が居たら嬉しいです。

今回4人の島人から同じ時期の話を聞きましたが、4人の見方も感じ方もそれぞれ違っていました。性格、年齢、場所、経済環境の違いなどで全く違った体験をしています。歴史は、教科書や一冊の本の中には無いのだという事を実感しました。多方面から観て、聞いて、考えて、知るということは、人を豊かにしてくれると私は信じています。

水野 暁子 2018年6月26日