八重山日報 平成20年3月28日付記事

八重山毎日新聞と共に八重山地方のローカル紙である八重山日報記事を掲載します。
大変残念なことに、またしても「水牛車移転問題」の記事です。
八重山日報は「水牛車移転問題」についていち早く、かつ大きく取り上げており、当内容も一面トップで報道しています。
(ta)


「歴史的風致を損なう」
水牛車観光の営業所移転で
竹富町教委、不許可を決定
 竹富町教育委員会(竹盛洋一委員長)定例会が27日、市内の石垣港離島ターミナルで開かれ、竹富島で水牛車観光を展開している有限会社竹富観光センター(小底朝吉代表取締役)が営業所移転のために提出している現状変更行為の許可申請について不許可とする方針を決めた。移転予定地のまちなみ館南側について、学校や保育所、御嶽に隣接する「文教地区」と指摘、営業所建設は「歴史的風致を著しく損なう」と結論づけた。小底代表取締役は同日取材に対し、不許可の正式通知があった段階で町教委を提訴する方針を改めて示した。
 町教委は2月29日の臨時会でこの問題を話し合い、不許可の方針をほぼ固めた上で、諮問機関の町伝統的建造物群保存地区等審議会の意見を聞くべきなどとして継続審議にしていた。
 今月18日の同審議会では、移転予定地について「不適切」という見解を再確認していた。また、竹富公民館(上間毅館長)の議会は、同日の臨時会議会で移転予定地に対する同意書を撤回していた。
 この日の町教委定例会では、こうした状況を踏まえ(1)地域住民との合意形成が図られていない。(2)水牛車による騒音や交通安全の面から、保育園児や児童生徒に悪影響が懸念される。(3)水牛の排せつ物による悪臭が予想される-などとして、移転予定地について「望ましい場所ではない」とした。
 町教育委の不許可決定について、小底代表取締役は「正式通知が来た段階で弁護士と相談し、来週以降、提訴に持ち込むことになるだろう」と述べ、不許可の取り消しと損害賠償を求めて提訴する意向を改めて示した。
 同社は移転予定地で仮設の営業所設置に着手しており、5月20日には仮設の営業所をオープンさせる計画。営業所移転は既成事実として進む見通しになっている。
 町は代替地を同社に提供し、現在の移転予定地を取得して公園化する意向を示しているが、現時点で交渉に入っていない。
 町教委定例会では竹盛委員長が「行政が、もう少し早く対応できなかったかという気がする。どうにかうまくおさまる方向に結果を出してほしい」と要望した。
 竹富島の集落は文化財保護法に基づく伝統的建造物群保存地区。町歴史的景観形成地区保存条例によって、地区内で建築物の新築など、現状変更行為を行うには町教委の許可を得なければならない。