種子取祭第6日目

第6日目(己丑)の今日は「ンガソージ」と称した物忌みの日です。
「ンガ」は大きい、「ソージ」は精進の意。
この日は身を慎んで精進します。
蒔いた種子がしっかり大地に根を下ろすよう、大きな物音を立てたり、
大声をあげたりしないように心がけます。
かつては奉納芸能の稽古さえ、
人里離れた浜辺へ下りて行うほどの気の配りようだったといいます。
しかし、夜になると、神に許しを乞い、その断りを得たのち、
三線の音を立てることができました。
現在もこの日の夜は、各村の集会所で、
芸能のリハーサルに相当するフクミ(仕組み)が行われ、
最後の調整がなされます。
演者のなかには、ホンジャーの神と先輩方を前にしながら行なわれる、
本番さながらのフクミが、もっとも緊張するという人もいます。
また、食べ物についても配慮がなされます。
味噌や醤油など、色のついたものは避け、
青野菜も使わず、色のついたお茶も一切出しません。
そのかわりイイヤチのおこげにお湯をかけた「ウユ」を飲むのが
昔ながらの習慣です。
この日の昼は主事(集落の責任者)宅で、
オナリ神である姉妹やおばさんを招待して、
イイヤチカミの儀式を行います。
叔母、姉妹のうちで最年長の者が、イイヤチに包丁を入れ、
幅約9センチメートル、長さ約15センチメートルぐらいに切って、
客用とします。
第6日目はイイヤチをいただき、蒔いた種子の成長を祈ります。 (YI)