種子取祭@2014

平成26年度 竹富島 種子取祭の日程について

まずは、種子取祭は奉納芸能の二日間だけではありません。

農耕の祭りであるため、種子を神様からいただくことから始まります。

そこから見ていくと種子取祭の本来の意味がわかります。

・ユーンカイ (世迎い) 09月01日 (旧暦8月8日)

竹富島にニライカナイの国から神々によって、種もみがもたらされる神事が行われる。

・シチマツリ (節祭)   09月25日 (つちのと ゐ)
古代の正月といわれる。新しい季節を迎えたことを神々に祈り、
作物を育む大地と命の水(井戸)に感謝する神事。
古来より節祭から49日目の「つちのえね」の日を祭日とするし種子取祭に入るとされている。
本年は、11月13日が“つちのえね”の日にあたり、その日に種子を蒔く。
それより4日前の“きのえさる”の日から種子取祭の日程に入るとされている。

1. 種子取祭初日    11月9日 (きのえ さる)
初日はトゥルッキと称し、祭の計画手配を行う。
玻座間、仲筋の両地区の長者(ホンジャー)
の前で無事に奉納芸能が尽くせるようにと祈願する

2. 11月10,11,12日
種子取祭の諸準備。狂言、舞踊の稽古に充てる

3. 祈願・幕舎張り 11月13日 (つちのえ ね)
神司はそれぞれの御嶽にてタナドゥイのウッカイ(ご案内)
を行ったのち公民館役員と合流して玻座間御嶽、世持御嶽、
清明御嶽、根原家などを廻り種子取祭の願いを行なう。
男生産人(16歳~65歳迄)は早朝から幕舎張りなど
奉納芸能の舞台を設営する。出欠を取り、理由もなく出役しない者には過怠金を科す。

各家では種まき。イイヤチ(飯初)作り。

4.ンガソージ  11月14日 (つちのと うし)
前日に蒔かれた種子がしっかりと土につくように、
精進を尽くす日とされる。家主がブママンガン・ブナルンガン
(姉や叔母を神とすること)を招いてイイヤチ戴みの儀式などもある。
また、この日はフクミといい芸能の稽古の総仕上げの日。

(午後05時頃、竹富公民館主催の種子取祭に関する講話がまちなみ館で開催)

5. バルヒル願いの日、奉納芸能初日 11月15日 (かのえ とら)

●早朝
彌勒奉安殿には公民館役員、有志、三郷友会長などが弥勒興しの祈願
玻座間御嶽では神司たちの祈願
その後両者は世持御嶽で合流し、バルヒルの願い、イバン取りの儀式がある。
場所を奉納芸能の舞台に移して、歓待の儀式が行われる。
●仲筋地区の主事宅へ参詣
●世持御嶽に戻る
庭の芸能を奉納
棒術・太鼓・マミドー・ジッチュ・マサカイ・祝種子取・
腕棒・馬乗者の順で行われる。
●玻座間村の舞台の奉納芸能が行われる。
● イバン(九年母)戴みの儀式がある
それから世乞い(ユークイ)が始まる。ユークイは、
種子取祭を統一した根原金殿をまつる根原屋から始まり、
その後三集落に別れてユークイが深夜まで行なわれる。
・東集落 宇根屋、與那国屋、神司家、顧問家、公民館長家、
各家を回り最後は宇根屋。
・西集落 神司家、玻座間長者家、主事家、各家を回り最後は有田屋
・仲筋村 神司家、仲筋長者家、主事家を回り最後は顧問家。
午後10時00分  石垣への船の臨時便あり

6.奉納芸能2日目 11月16日 (かのと う)</strong>
● 早朝
三集落のユークイの一団は根原家で一つになってユークイ留めを行なう。
● 世持御嶽へ。イバン返上を行ないユークイは総て終了。
二日目のムイムイの願い。
幸本フシンガーラの願い日とされ、それを祝して
仲筋村のシドゥリャニが奉納され、前日同様の歓待の儀式が行われる。
その後玻座間村西集落の主事宅へ参詣。

世持御嶽へもどる
● 庭の奉納芸能(前日と同じ)がある。
● 仲筋村の舞台の奉納芸能が終日行なわれる。
● 石垣行臨時船便あり。
種子取祭首尾方の御礼(世持御嶽、彌勒奉安殿)を行う。

7.11月17日 (みずのえ たつ)
男生産人は、早朝から幕舎片付け、経理係は祭の精算に取り組む。

8.種子取祭物忌(タナドゥイムヌン) 11月18日 (みずのと み)

現在は省略している。

種子取祭について詳しくは、「竹富島文庫Ⅰ」がわかりやすくお手軽です。

種子取祭当日は、ビジターセンターゆがふ館にて購入可能ですので、

種子取祭に行かれる前に、足をお運びください。