真栄(マサカイ)

「真栄節」の主人公である、真栄は実在の人物であり、1701年、大山家の次男として生まれたと伝えられています。
1719年には、分家し小山家を建て小山家の祖となります。分家の際、大山家より国仲原の長山畠一筆を譲り受けますが、当時の人頭税では税を納めるどころか、食べるのもままなりません。
そこで、真栄は思案を巡らせ、一念発起竹富島を離れ、西表島仲間(現在の大富付近)へ渡り大原田の港口を開田し稲作に従事します。
当時は個人が自由に移住や転居ができない時代であり、かつ人頭税が生活に大きくのしかかっていました。
真栄は、税を納めるために荒地を開墾するなどの精神的・身体的に苦痛が伴うことを自らで選び行動しました。この行為から、真栄は島人から称えられ、「真栄節」として今日まで名が残されています。

「真栄節」
1 まりや たきどぅん
 (竹富島に生れて) 
  すだてぃや なかまぬ まさかい
 (西表島仲間村で 生活した 真栄)
  ウヤキ ヨーヌ 世バ 直レ
 (豊カナ 世ニ 直レ)
2 いなきゃぬゆい なぐぬ すみゃんどぅ
 (何故 どうしたわけで)
  なかま くいおたる
 (仲間村に 移住されたのですか)
  ウヤキ ヨーヌ 世バ 直レ
 (豊カナ 世ニ 直レ)
3 うはらだぬ みなぐちぬ
 (大原の田 水口の田が)
  ゆやんどぅ 
 (欲しくて 移住しました)
  ウヤキ ヨーヌ 世バ 直レ
 (豊カナ 世ニ 直レ)
4 むちぐみぬ しるぐみぬ
 (餅米が 白米が)
  うり ふしゃんどぅ
 (これが 欲しくて移住しました)
  ウヤキ ヨーヌ 世バ 直レ  
 (豊カナ 世ニ 直レ)
● 上勢頭 亨 著/『竹富島誌 民話・民俗篇』 法政大学出版局
● 狩俣恵一 著 /『芸能の原風景 改訂増補版』 瑞木書房
● 「真栄節」はCD『竹富の風』にて聞くことができます。
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夕刻のなごみの塔からみた小山家(屋号:クーヤーヤ)
重要伝統的建造物群保存地区内保存物件であり、
現在修復中。
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西桟橋入り口北側にある“真栄の拝所”
(TA)