先週(5日)は台風23号のためお休み、
今週も台風26号の動きが懸念されましたが、
程よい風が吹く絶好の観光日和となった竹富島。
本日は無事に169回目の教室を開講いたしました。
前回はサンビキの製作と月桃の収穫といつもとは異なった活動でしたが、
今回は通常通りの開講で、タコノキの小物入れづくりの続き。
まだ最終工程までは至りませんが、
参加者は順調にタコノキを編みこんでいます。
あと2回の講座でヤミカゴや小物入れが完成しそうです。
(ta)
日本最南端の出版社、南山舎が発行する
月刊誌「月刊やいま」の10月号(10月1日発行)の特集に、
元NPOたきどぅん職員で
現在竹富町教育委員会総務町史編集係の飯田泰彦氏が寄稿した
『古井戸の記憶』が18頁にわたって掲載されています。
八重山の島々の古井戸と井戸にまつわる信仰や伝承、
生活習慣から派生した歌謡や芸能について紹介しています。
竹富島の井戸は多数ピックアップして紹介されており、
表紙を飾るミーナカーを祈願する久間原御嶽神司の後姿や、
ナージカー、ハナックンガー、ハナッキャヌカー、ホーリャヌカー、
タイショーカー、ミッチンガー、キニンカー(ガイセンカー)、
フーフチカー、ハマンガーの井戸や、
カマドマがナージカーで九年母玉を外して水遊びをしまったことに
よって悲劇が生まれた「元タラクジ」の話など、
NPOたきどぅんで活動した経験を生かした
飯田泰彦氏ならではの説得力のある内容が盛りだくさんです。
奇しくも竹富島は9月30日、旧暦干支の“つちのとゐ”にあたり
節祭(シチマツリ)が執り行われました。
シチは大地を清め井戸に感謝する祭であり、
西表島干立・祖納集落の節祭は国の重要無形民俗文化財に指定されています。
タイムリーな特集を組んだ南山舎と、
飯田泰彦氏の読者を引き込む文章の巧さ。
ブログをご覧のみなさま、是非ともご一読をお奨めします。
(ta)
今年度は、竹富町と斜里町は姉妹都市盟約40周年の記念の年。
竹富町は、代表を集め訪問団として9月21日〜25日のあいだ
斜里町を訪れてきました。
かりゆし館で働いている森田さんが、竹富町青年団協議会の代表として青年団交流事業に参加して来ましたので、その様子をレポートしてもらいました。
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今回の青年団交流事業は、姉妹都市盟約40周年の記念の年にあたり、竹富町青年団協議会もこの節目を期に斜里町の青年達との交流を通して、環境の異なる地域の暮らしや産業のあり方を学びながら、両町の地域社会に何が必要かを意見交換し、更なる豊かな町づくりを期することを目的とし、「異なった環境の中での地域の暮らしと社会を学ぶ」ということをテーマにした事業です。
竹富町青年団協議会一行は、日程2日目に行われた
知床産業まつりに参加し、JA青年部の野菜販売のお手伝いをしました。
売り切れるほどの大盛況!
産業まつり終了後は知床五湖や知床峠をバス観光し、−5℃の世界を体験。
北方領土の択捉島は、霧で覆われて見えませんでした。
夜には斜里町民と竹富町の訪問団の交流会。
竹富青年団は、竹富青年会がエイサーを披露しました。
日程3日目には、網走監獄所と斜里町の農業見学をしました。
農業見学はまず、人参の収穫作業を見学。
トラクターによる収穫で、120cm四方のコンテナが何個も満タンになるほどの収穫量と効率の良さに青年団一行は、驚きの連続でした。
その後、その収穫された人参を出荷する工場へ。
ベルトコンベアで運ばれ、きれいに洗われて、サイズごとに選別され箱に入れるまでほぼ機械ということに圧倒。
JA斜里では変形したものやサイズ割れした人参も、美味しい人参ジュースになっていました。
次は、でんぷん工場へ。
大きなトラックに目一杯のじゃがいもが運ばれてくるところから。
何十トン?ものじゃがいもがどんどん吸い込まれ、機械を通り、石などの異物を取り除いたり、洗浄、ミキサーのような機械をいくつも通り、脱水や乾燥を繰り返し、そしてようやくでんぷんとなります。
その工程をとても詳しく説明していただきながら、機械を見学させてもらいました。この工場は24時間動いており、その監視は若い世代の人が交代で行っています。
工場見学のあとは、しれとこ博物館を研究員の方に説明していただき、
知床の歴史、文化、生息動物などの展示物を見学しました。
夜は、JA青年部の方たちと交流会。
同世代の人たちと意見交換や感想を伝え合いました。
最終日は、斜里町役場を訪問団全員で訪問し、町長、役場の職員皆様の歓迎を受けました。
その後、女満別空港から帰路へ。
私は、以前北海道富良野で生活したことがあったので
今回の訪問はとても懐かしく感じました。
それにしてもこの訪問は、大人数でしかもほぼ島人。
一体どうなることやらと不安と楽しみが半分半分でしたが、
いざ出発、到着なると、そんな不安も吹き飛ぶような寒さが襲ってきました。
北海道は、活火山があるので温泉も豊富なのです。
そんな冷えきった身体をじわーっと温めてくれたのが、この上ない幸せでした。
2日目以降は、ほぼ青年団のみでの行動だったので
みな和気あいあいと楽しく斜里町の青年部だけでなく、
竹富町同士が仲良くなれたのではないかなと思います。
島でキビやパイン畑やお米を作っている人もいて、畑を見たときのみんな目がキラキラとしていたのがとても印象的でした。
同じ日本でも北と南の空気や緑の色、海の色が全く違い、
そこにすむ動物も魚も違う。だけど、こうして酒を交わして共に笑い合えば、
ひとは互いに繋がりを感じれるのだと思いました。
滞在した4日間、雄大なな山々を眺めとてもリフレッシュできました。
この交流事業をきっかけに、また何か出来たらなと想像が膨らむばかりです。