月別アーカイブ: 2009年9月

第44回民具づくり教室

 今日の竹富島は一年間の願解きの神事、
結願祭が執り行われます。
奇しくも同じ日に民具づくり教室で取りかかっていた
大物民具「ニーブ」も完成しました!
 ニーブは穀物を脱穀する際に使用する敷物で、
すべて藁で編みあげています。


 “ヤマ”と呼ばれる道具からニーブを降ろし、フニヤボや
全員でニーブを踏みつけ、藁の隙間をなくします。


 次回の民具づくり教室は、種子取祭を執り終えた、
10月22日に開催予定です。
(た)

第10回古謡の会 「世乞い唄」

祭事行事が集中する9月・10月の竹富島。
その合間をぬって、第10回古謡の会の開催です。
場所は、重要文化財「旧与那国家住宅」。
今回は種子取祭の「世乞い唄」をうたいます。
竹富青年会を中心に19名の参加者と一緒に謡いました!
 
種子取祭奉納芸能(今年は10月12日)初日の晩、
世乞いの儀式を行います。
その際うたう「世乞い唄」は口承伝承のため、
各家で歌詞の順番がまちまちでしたが、
平成2年10月29日に竹富公民館が歌詞の順番を統一しています。
世乞いの儀式に参加したことのある方は、うたうことにより祭の
高揚感や連帯感を体感したことと思います。
そこに、謡い継がれてきた「世乞い唄」の力強さがあります。
当ブログをご覧のみなさんに、種子取祭を見学する予定がありましたら、
「世乞い唄」の歌詞をUPしますので、
ぜひ歌詞を覚えて世乞いにご参加ください。
違った愉しみが味わえるのではないでしょうか。
なお、対訳については、NPOたきどぅん発行の書籍
竹富島古謡集『祭りの歌』に掲載しております。


(た)

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第43回民具づくり教室

 毎週木曜日にゆがふ館で開催されている
 “竹富島民具づくり教室” 
 7月16日(第35回)から始まった
ニーブ(藁の敷物)の制作もいよいよ大詰め!
ニーブとは、籾を干したり粟や大豆を脱穀する際使用する
敷物で、地域によってはニクブク、ニクブー、ヌフフなどと
呼称します。
 昔は身近な道具だったニーブ。時代の流れとともに、
ブルーシートにとって代わられ、制作技術を持つ方々も少なく
なっています。
 民具の「大物」という表現がピッタリのニーブを、
講師の松竹昇助さんが中心となって制作を始めました。
 7月初旬に西表島祖納集落のみなさんからいただいた
藁も敷物に形を変え、ゆがふ館の展示品のアクセントに
なりつつあります。
 参加者のみなさんでいただいた藁を綯い、
島の大工さんから制作に欠かせないヤマ(藁を編むための道具)
を寄贈していただき、8月7日からコツコツと編みはじめます。

講師の松竹昇助さん
貴重な時間を割いてゆがふ館に足を運んでいただきました。
 参加メンバーみんなで編みこんだニーブは、
奇しくも結願祭が執り行われる来週(24日)に完成予定。

しばらくゆがふ館に展示したのち、喜宝院蒐集館に寄贈されます。

(た)
 

「おばあちゃんのお手玉をお土産に。」~完結編

完成!!トヨおばあちゃんのお手玉販売開始。
前々回でお話しした「苧麻(ブー)」をお手玉のパッケージにすべく、
試行錯誤の作業が始まりました。

まず考えたのは、太めの糸ほどにし、
かぎ針で編んでようかということでした。
毛糸やレース糸のようにぐるぐる編んでいけば小さな手提げか
巾着のようにならないかな?と。
早速、編み物が得意なスタッフへ、苧麻の繊維の束を渡し、
試作してもらうことに。
円形に編んでいくと良い感じの風合いです。

やっと、コースター位の大きさになり、
「これは良い!!」と思いつつ残りの繊維に目をやると、
半日かけてやっと採った「苧麻」はあとわずか!!!
編むのって・・・かなりの長さの糸を使うのね・・・。
いくら身近にある素材だからと言っても、半日もかけて採った繊維で
コースター大の大きさしかできないなんて、あまりにも効率が悪すぎます。
何かもっと簡単にパッケージができないものか・・・??
編むという方法はボツにし、他の方法を考え考え家に持ち帰り、
試しに家にあったレース糸で作ってみることにしました。

大きなかぎ針に変えて編んでみたり、組んでみたり、
巻いてみたりしましたが、なかなか良い方法が見つかりません。
ひょっこりやってきた母がぐしゃぐしゃになったレース糸を
一つひとつほどきながら「何やってるの?」と声をかけてきました。
かくかくしかじかで少ない材料でパッケージをつくりたいんだ、と伝えると、
「ビーチボールが入っている網はどう?」とのこと。
ボールが入っている網??
母に教えてもらったやり方はいたって簡単。
40cmほどの糸を16本をまとめてしばり、
そこから2本ずつを交互に結んでいくと、
目の粗い網になります。結び目の間隔を調節することで、
大きくも小さくも作ることができます。
見た目もなかなかのものです。
これだーー!!
レース糸で作った見本をもとに「苧麻」で作ってみると
何ともかわいい網ができました。
これなら、編み物が苦手なスタッフでも作ることができます。

みんなで作って、お手玉を入れ、いよいよ店頭へ。
そこには笑顔のおばあちゃんのPOPも添え、価格は500円!!
子どものお小遣いでも買えることでしょう。

こうして、おばぁちゃんと私たちのコラボレーション作品は
出来上がったのでした。

「おばあちゃんのお手玉をお土産に。」~その4

いくつになってもおしゃれなトヨおばあちゃん
お手玉の入れ物作りと並行して、販売用のポップ作りも進めます。
やはり、トヨおばあちゃんの笑顔の写真があってこそだということで、
トヨおばあちゃんを訪ねることに。
事前に電話で説明をしたのですが、よくわかってもらえなかったようなので、
とみえさんにも連絡をとり、いざ、トヨおばあちゃんの家へ!
「おはよーごさいまーす!!」
おうちへおじゃますると・・・
「よく来たねー」
目を細めて迎えて下さいました。
「さっそく、撮影を・・・」と切り出そうかと思うと、
小さい頃からよく知っているおばあちゃんだけに、
私が子どもの頃、とみえさん達とよく遊んでいた話や、ひ孫の特技の話、
次から次へと楽しい話で盛り上り、なかなか切り出せず、
とみえさんを交えしばし談笑。
話の切れ目を見計らって、写真の話を切り出すと、
「いやいや、こんなおばあちゃん撮ってもおもしろくないよー」
なんて言って、恥ずかしがっていたのですが、
どーしてもとお願いして、撮らせてもらえることになりました。
今日はいい天気、せっかくなので外で撮りましょう♪
庭に出てきてもらうようお願いして、撮影の準備もOK!
でも、なかなか出てきてくれないので、どうしたのかな?と
家の中をのぞいてみると・・・
なんと、よそ行きの服に着替えたトヨおばあちゃん登場!!
よく見ると、髪もきちんと櫛を通しセットされています。
・・・か、かわいい・・・。
いくつになってもおしゃれを忘れない。
写真を撮る時はきちんとした格好で。
どこにいくにも島ぞうりをペタペタ履き、Tシャツ姿で・・・
という自分の格好が少し恥ずかしいような気がしました。
97歳になっても、身なりをきちんと整えてくるトヨおばあちゃんを見て、
こんな風に歳をとりたいものだと感じました。
杖をつき庭のハイビスカスの横でお手玉を持ってもらいます。

しわしわになった小さな手が、
ひとつひとつこのお手玉をぬってくれたんだなぁ・・・と思うと、
愛おしくて仕方ありません。
ポップ作成は、おばあちゃんの笑顔とともに大成功。
とっても良い写真がとれました!

つづく・・・次回完結編。

JICA研修員の来島

 昨日は、恒例となったJICA研修員の
「素足で感じる竹富島」ツアーの体験、
重要文化財の旧与那国家住宅にて行われた
講演会「竹富島のこれまでとこれから」が
行なわれました!
 研修員のみなさんは、JICAによる
地域別研修「持続可能な観光開発―大洋州地域―」
コースの一環として、
NPO法人おきなわ環境クラブによる取りまとめで
ご来島いただいています。
 午前中は「素足で感じる竹富島」ツアーを体験。
名ガイドの古堅節さんによる語り口で竹富島を堪能
します。
 午後は、重要文化財旧与那国家住宅(利用に際し、
竹富町から了解をいただいています。)に会場を移し、
阿佐伊孫良理事による、竹富島の景観がいかに保存され、
伝統文化が継承されているかについて講習しました。
 
 昨日も大変暑かった竹富島ですが、旧与那国家住宅
には冷房器具がありません。
 暑い最中の講習会でしたが、時折流れる涼しい風を感じ、
小さなコミュニティによる大きな遺産の継承を興味深く
学ばれていました。
 今回の研修員は全員で10名。
 キリバス、ミクロネシア連邦、ナウル、サモア、
ソロモン諸島から各1名、パラオ、パプアニューギニアから
2名、琉球大学大学院観光学科1名のみなさま、
 大変お疲れさまでした。竹富島の素晴らしい点を
母国に帰り、大いに反映させていただきたいと思います。