日別アーカイブ: 2009/07/13

第7回古謡の会

昨晩、NPOたきどぅん主催、竹富島民俗芸能保存会協力
による、トヨタ財団環境活動助成プログラム
「古謡にみる竹富島の生活環境」第7回古謡の会を開催しました!

島内各種団体の集まりと重なったため、参加者は13名と
少なかったものの、今回は「ユングトゥ」に挑戦です。
ユングトゥは祭祀や労働作業などでうたう歌とは異なり、
個人の思いを表現しており、メロディも抑揚も少ないため、
みんなで謡うのは大変難しいうたでもあります。
竹富島で有名なユングトゥは
「アーパー石ユングトゥ」
「みやまくむユングトゥ」
などが知られています。
今回は、「竹富ぬ一本竹ユングトゥ」を謡いました。
「竹富ぬ一本竹ユングトゥ」は昭和初期に詠まれたユングトゥ
で、言葉の韻をふみ、“よばー”という言葉を効果的に用いています。
なんといってもこのユングトゥの素晴らしい点は、歌詞にあります。
自らの半生を一本の竹にたとえ、風にもまれ、雨にたたかれながらも
一人前になって、子どもが増え、孫が生まれて家が栄えてとても幸せ
です。と謡っています。
人生の賛歌ともいえる「竹富ぬ一本竹ユングトゥ」は
仲筋村の有名な狂言人であった故東金城儀市翁がつくった
と伝わります。
~竹富ぬ一本竹ゆんぐとぅ~
 
1 ばんどぅ たきどぅんぬ なかだてぃぬ いっぷんたきよばー
  (私が竹富(島)の、仲立(島)の一本竹です。)
2 いみさから くゆさから たんがまりしぶんよばー
  (幼少の時から、幼い時から 独り生まれをしているよ)
3 かじにむまり あみにたたがり ぶんよばー
  (風にもまれ、雨にたたかれているよ)
4 ならふどぅぬ たきふどぅぬ いでーき ぶんよばー
  (自分ほどに 背丈ほどに なってきているよ)
5 ひとぅふしからよばー
  (一節からね)
6 あつふぁーぬ まれたぼられぶんよばー
  (初の子が 生まれなさっているよ)
7 ふたふしからよばー
  (二節からね)
8 じなんふぁーぬ まれたぼられぶんよばー
  (次男子が 生まれなさっているよ)
9 いくふしふしぐとぅによばー
  (幾節節ごとにね)
10 まりさかりたぼうられ あんしんしぶんよばー
  (生まれ栄えなさり 安心しているよ)
11 ふぁーぬたきふどぅぬ いでーきいよばー
  (子供が背丈ほどになってきてね)
12 うやぬかたばしくり あんしんしぶんよばー
  (親の形をつくり 安心しているよ)
13 しほう はっぽうからよばー
  (四方 八方からね)
14 んまがぬ まれたぼうられ ぶんよばー
  (孫が 生まれなさっているよ)
15 しまむちぬ ふんむちぬ まれきよばー
  (島持ちが 村持ちが 生まれてきてね)
16 うりみりばがぬしゃ かりみりばんぞさーあんよばー
  (それを見れば愛しい あれをみたら愛しくあるよ)
17 どぅぐぬ さにさんどぅよばー
  (たいそうの 嬉しさにね)
18 うやふたーる てぃーばすなぎ なみだくぶしぶんよばー
  (親ふたりは 手をつないで 涙をこぼしているよ)
19 しすんするてぃ うやきはんじょう
  (子孫そろって 富裕繁盛です。)
「竹富ぬ一本竹ユングトゥ」は、ゆがふ館のテードゥンコラム
にて聞くことができます。