月別アーカイブ: 2008年7月

台風8号と民具づくり教室

 昨日、熱帯低気圧から発達した台風8号は、進路を
先島諸島方面へ向けています。
現在の竹富島は、どんよりとした雲が覆い、北や東
から吹く強い風が島を襲います。
 皆さまから大変ご好評をいただいております
『素足で感じる竹富島』ツアーも、大変残念なことに
悪天候のため、途中で中止となりました。
 本日の定期船は通常通りの運航ですが、台風8号の進路
状況をみると、明日は終日欠航になる恐れがあります。
 こうした悪天候のなかですが、ゆがふ館では
第2回民具づくり教室が開催されています。

 今回のテーマは「縄を綯う」です。
民具づくりの基本となる縄綯きを徹底的にマスターします。
最初のうちは戸惑っていた参加者も、最後はコツを掴んだ
様子でした。
 次回は8月2日(土)、再び縄を綯う練習を行ったのち、
プツ(草履)づくりに入ります。
(ta)

シュナイ (ブン)

 豊年祭と長月祝い(ナーキヨイ)に六山の御嶽の
供物として用意するシュナイ。
(膳に並べると、呼称が“ブン”となります。)
 シュナイの並べ方には各御嶽によって異なりますが、
今回は、花城御嶽のブンについてご説明しましょう。
シュナイは全部で九つ膳に並べます。
1.前列右側(子の方角)にはパパイヤの和えもの。
2.後列右側には長命草(寅の方角)の和えもの。
3.後列左側にはもやしの(午の方角)の和えもの。
4.前列左側にはカーナ(海草、申の方角)の和えもの。
5.中列中央には長命草を山盛りし、タコと豆腐や蒲鉾の切り身。
6.残りは、特に決まりはなく、通常は多く採れた食材を
  盛り付けています。

上には白ゴマをかけています。

花城御嶽のジージョオン、阿佐伊屋での祈願
(ta)

豊年祭 ~供物~

本日21日~22日まで、竹富島では豊年祭が行われます。
竹富島の豊年祭は、氏子が中心とになり豊年の御礼と祈願を行います。
“祭”といいましても、竹富島の豊年祭は極めて古いものですので、通常のお祭りとは違います。
ご覧いただくと本来の“祭”の意味を感じることができるかもしれません。
さて、豊年祭ではムチャネーとシュナイという供物を用意します。
その為、豊年祭前日は供物の準備に追われます。

[ムチャネー]餅米と粟を半突きにしたものに小豆を入れ丸くしたもの
 

[シュナイ]数種類の材料を味噌味で和えたもの
今回はシュナイの作り方を掲載します。
ただし、調味分量は目分量です。その作り手によっても味が違います。
よって実際に作りながら舌で覚えなければなりません。
因みに今回の味は白和えの様な甘めの味噌味でした。
また、にんにくが入りますので、香りと辛味が程良く効いています。
では、材料です。
通常の食卓でも活用できますので、ぜひ作ってみてください。
材料
【具材】
・もやし・・・若返りの祈り
・スーナ(海藻)・・・健康の祈り
・パパイヤ・・・子孫繁栄
・ティノリャ(秋ののぎし)・・・特に意味はないようです
・タプナ(長命草)・・・長寿の祈り
【合わせ種】
・合わせ味噌
・砂糖
・にんにく
・かつお節
・すりごま
【盛り付け材料】
・タコ
・かまぼこ
・揚げ豆腐
≪作り方≫
1.合わせ種をすべて合わせてベースを作る
2.そこに、下茹でした各具材を各々和える
3.盛り付けをする(小皿に九種類、供える方向も決まっています)
  タコやカマボコや揚げ豆腐なども盛り付ける
 


残念ながら、最終の盛り付けされたシュナイの画像がまだありません。
入手できましたら是非ご覧いただきたいと思います。
作り方を非常に簡単に記載しましたが、材料も多種で量も多く大変な作業です。
供物の準備、御嶽の清掃など準備段階からすでに豊年祭は始まっているのだと実感しました。
撮影にご協力いただきました仲盛家の皆様有難うございました。
(KU)

民具づくり教室と古謡の会

 昨日は、NPOにとって充実した一日となりました。
午前中には喜宝院蒐集館にて第1回竹富島民具づくり教室
が開催され、夜にはまちなみ館において第3回古謡の会が
行われました。
 伝統文化の継承を目的とした「民具づくり教室」
は、NPOにとっても初めての試みです。
それは、毎週土曜日の午前中に定期的に開催すること。
 手わざの継承はスポットの事業ではなかなか身につきません。
毎週開催することにより、手に技を覚えてもらいます。
 第1回目は座学と称し、参加者のかたに喜宝院蒐集館の
展示物を見学することにより、自分の作りたい民具のイメージ
を抱いてもらいます。さらに材料を見ることによりどのような
植物が民具になるのかを学習しました。

喜宝院蒐集館でのスナップです。
講師のかたがたと受講生の皆さんです。

故前盛佐輔氏制作のガイジルです。

藁を編み、さらにクージで藁を留めています。見事な手わざです。

喜宝院蒐集館の南に上勢頭亨翁が残された民具づくりのための
植物の数々をみんなで見学します。
 参加された方々は、竹富小中学校生徒を含め20名。
来週からはゆがふ館に場所を移し、縄を編むところからスタートです。
さらに、夜8時30分からはまちなみ館において、
18名の参加により、第3回古謡の会が行われています。

 豊年祭の目前ともあり、今回みんなで謡う唄は、
「豊年祭の道歌」を取り上げました。
今回、新たに教えていただいたのは、道歌の一番最後の
に謡われる●●御嶽にある六山の唄い方。
はざまうたき、なかしじぬうたき、くはむとうぬうたき、
くまばるぬうたき、はなぐしくぬうたき、
はりわかぬうたき と六山の御嶽を全員で唄いました。
 竹富公民館執行部を経験された方なら唄うことが
できますが、執行部未経験の方々は初めて六山の唄い方を
覚えました。~はざまぬうたき~に慣れている参加者も、
戸惑いながらも、楽しく唄っていました。
(ta)

こぼし子どもまつり

 18日は竹富小中学校の終業式。
子どもたちにとっては楽しい夏休みです。
 こぼし子ども育成会では、毎年子供たちの
夏休みによる事故を未然に防ぐため、
無事に子どもたちが夏休みを過ごすことができるように
神司を通じて竹富島の神々に祈願をします。

神司は先ずはニーランを祈願します。イビ(石)の前には
線香が焚かれています。

コンドイ浜での祈願です。学校長はじめこぼし子ども育成会の
方々も神司と一緒に祈願します。
 台風7号の影響でコンドイ浜でのお楽しみ会は中止し、
学校で行われました。

体育館では子供たちがドッジボールに夢中です。

楽しいバーベキュー大会です。
父兄の方々は料理作りに勤しみます。
(ta)

台風から一夜明けて

台風第7号は予測進路から外れ、去って行きました。
本日、石垣島からの定期便は次の通りです。
八重山観光フェリー 10時00分より通常運行
安栄観光      10時30分より通常運行
石垣島ドリーム観光 12時10分より通常運行
かりゆし館、ゆがふ館は開館しておりますので、
ご来島された際には是非お立ちよりください。
さて、昨日は私が来島して初めての台風でした。
この台風で痛感したことを綴ります。

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台風7号接近中。

現在、竹富島には台風7号が接近しています。
石垣島との定期便は
八重山観光フェリーと安栄観光が竹富島発8:45、
石垣島ドリーム観光は竹富発9:00をもって欠航しております。
台風に伴い、かりゆし館とゆがふ館は閉館しております。
石垣島地方気象台によると、
台風7号の影響は今日の夕方頃が一番強いそうです。

写真集『島の原風景を祝して』(八重山毎日新聞掲載記事)

 16日の八重山毎日新聞には、竹富島ご出身の
島仲玲子さんによる、大塚勝久氏写真集『島の原風景』
発刊を祝う記事が掲載されています。
 沖縄を代表する写真家でもある大塚勝久さんが写真と
して残したい『島の原風景』は、一方では、失われつつ
ある八重山の『島の原風景』なのでしょう。
 写真の素晴らしさの側面に潜んでいる、八重山を襲う
開発の波があることを、ぜひ感じていただきたいと思います。
(ta)

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『竹富島の声』

 今回、みなさまにご案内するのは、
1971(昭和46)年、八重山地方を大干ばつが襲い、
さらに翌年の日本復帰を控え、通貨切替など
不安定な時代に発表された『竹富島の声』です。
この文書が発表された背景には、
本土資本による竹富島の土地買収が本格的に始まった
年でもあったのです。
【結局、島の土地約三分の一を本土資本に買い占め
られましたが、島の有志によってその土地は買い戻され、
本土資本による島の開発は阻止されました。】
精神的、物質的両面で大変苦しかったであろう先人たちは、
それでもなお島を守ろうと苦闘します。
 今なお輝きを失わない『竹富島の声』には、
先人たちの島を愛する思いが文面に満ち溢れています。
そして、先人たちの思いは、今なお島で生き続けています。
(ta)

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