日別アーカイブ: 2008/02/04

「ゆがふ」の意味は?

1月11日、辞書『広辞苑』(岩波書店)の
第6版が発売されました。
21世紀にはいって初めての大改訂を施し、
新収録項目数が1万増えているとのこと。
『広辞苑』は、刊行されてから版を重ねつつ、
50年余を経、現在も日本語の規範として
ゆるぎない信頼を得ています。
それは、『広辞苑』改訂の歩みが、
日本語をとりまく環境の変化を映し出すとも
いわれるので、新版がでるたびに、
とりあけられている言葉をチェックし、
時代の変化を論じる研究もあるほどです。
というわけで、版を重ねるごとに、新収項目も増え、
「うりずん」など、沖縄の方言も
立項されるようになってきました。
ところで、NPOたきどぅんの業務のひとつに、
西表石垣国立公園ビジターセンター竹富島「ゆがふ館」の
管理がありますが、毎日というほど、
「“ゆがふ”ってどういう意味ですか?」と尋ねられます。
このとき、沖縄の方言で「幸せな世の中」という意味だと
答えていますが、早速第6版を引いてみたところ、
「ゆがふ」の項目がない…。
「NHKの連続ドラマ『ちゅらさん』で、
沖縄県出身者が経営する居酒屋の名前が“ゆがふ”でしたが、
それほどこの言葉は沖縄では親しみのある言葉です」と、
幾度か説明したことがあります。
「ゆがふ」という言葉が市民権を得て、
『広辞苑』に立項されるように、
スタッフはがんばりたいと思います。
ちなみに「かりゆし」はありました。
「(嘉例吉の意)沖縄で、めでたいことや幸せをいう語」と
解されています。                (YI)