月別アーカイブ: 2007年10月

種子取祭の芸能

今年度の種子取祭も無事終えることができました。
ありがとうございました。
祭りのあとの余韻に浸る間もなく、
11月3日には、全国竹富島文化協会創立10周年を記念して、
浦添市の「てだこホール」にて、
「種子取祭の芸能」と銘打った芸能公演が開催されます。
(午後6時開場・午後6時30分開演/入場料2000円/問合せ℡0980-85-2488)
本公演は、芸能を通じた後継者の育成を大きな目的としていますが、
沖縄本島在住の郷友のみなさんにおかれては、
「うつぐみの心」に触れる絶好の機会となるにちがいありません。
そして、テードゥンヒトゥ(竹富人)であることの
誇りを自覚することになるでしょう。
また、一般の方々には、種子取祭の芸能の神髄を
ご覧いただきたく存じます。
今朝の『八重山毎日新聞』では本番に向けた合同稽古の様子が、
報道されていました。
『琉球新報』にも、本公演のお知らせが、
「短信」として載っています。
当日の演目は次のとおり。
 < 庭の芸能>  棒
        ジッチュ
        マミドー
        馬乗しゃ
 < 舞台の芸能> 狂言「鍛冶工」
        舞踊「赤馬節」
        舞踊「しきた盆」
        舞踊「高那節」
        舞踊「下原節」
        舞踊「海晒節」
        狂言「世曳き」
        舞踊「大浦越地節」
        舞踊「胡蝶の舞」
        舞踊「スル掬い・タコ捕り」
        舞踊「久高島・海上節」
        狂言「鬼捕り」
                               (YI)

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『朝日新聞』2007.10.14記事

10月14日の『朝日新聞』「がっこう探検隊」のコーナーで
竹富小中学校と同時に、こぼし文庫の活動が
「離島に35年育まれた文庫」の見出しで、
大きく紹介されています。
執筆者は上野創氏。
こぼし文庫創設の経緯や、「野間読書推進賞」の受賞などに触れながら、
こぼし文庫を運営する竹富小中学校のPTA友利由紀さん、
石垣安志校長先生、冨村龍男元校長先生の言葉も拾われており、
読み聞かせの様子を、リアルに伝えています。
「生きる上でぶつかる問題の多くは本が解決してくれる。この文庫は、子どもが大切な1冊と出会える場所として、島の人々が大事に育ててきたんですよ。」(冨村龍男)
「こぼし文庫は大切な島の財産。離島のハンディを乗り越え、学校と地域、双方の力で読書をますます盛んにしたい。」(石垣安志)
「子どもは読んでもらうのが好きですが、自分で本を選び、みんなに読んであげるのも好きなんです。」(友利由紀)
                               (YI)

種子取祭第10日目

大正期の頃まで、第10日目(癸己)には、
タナドゥイムヌン(種子取物忌み)がありましたが、
現在は行われていません。
各畑にはススキで作った魔除けのスバを結び立て、
作物に害虫がつかないようにと祈願しました。
「スバ」は「サン」とも呼びます。
かつて10日目は安息日であり、
「クシユクイ(腰憩い)」と称して「浜下り」の行事などがあり、
神司たちによる浜辺での祈願も行なわれました。
青年たちは余興として相撲大会なども開催したといいます。
一方、長老たちは、物忌の祝盃をあげ、種子取祭の全日程が終了です。                                 (YI)

種子取祭第9日目

第9日目(壬辰)は、早朝から後片付けと
種子取祭の決算が行われ、諸事務の締めがなされます。
最近では、石垣島や沖縄本島・東京などから、
タナドゥイのために帰省した郷友との交歓会も
恒例となりました。
夕方からは全国竹富島文化協会の総会が開催されます。(YI)

種子取祭第8日目

昨日は玻座間村の奉納芸能を無事に終えることができました。
ありがとうございました。
本日、種子取祭第8日目(辛卯)は、
ムイムイヌニガイ(萌え萌えの願い)の日。
「ムイムイ」とは発芽した種子が萌え出るさまの意で、
作物の繁茂が祈願のテーマ。
当日の芸能は主に仲筋村が担当します。             (YI)

種子取祭第7日目

本日第7日目(庚寅)は、
蒜が割れるごとく、種子が発芽することを祈願する、
バルビルヌニガイ(割る蒜の願い)の日です。
前日とはうって変わってにぎやかに過ごします。
この日は、玻座間村を中心とした、奉納芸能の初日目で、
夜は各村に分かれ、夜を徹しユークイがあります。
ユークイとは「世乞い」であり、
「世」すなわち豊穣を乞い願うという意味です。(YI)

種子取祭第6日目

第6日目(己丑)の今日は「ンガソージ」と称した物忌みの日です。
「ンガ」は大きい、「ソージ」は精進の意。
この日は身を慎んで精進します。
蒔いた種子がしっかり大地に根を下ろすよう、大きな物音を立てたり、
大声をあげたりしないように心がけます。
かつては奉納芸能の稽古さえ、
人里離れた浜辺へ下りて行うほどの気の配りようだったといいます。
しかし、夜になると、神に許しを乞い、その断りを得たのち、
三線の音を立てることができました。
現在もこの日の夜は、各村の集会所で、
芸能のリハーサルに相当するフクミ(仕組み)が行われ、
最後の調整がなされます。
演者のなかには、ホンジャーの神と先輩方を前にしながら行なわれる、
本番さながらのフクミが、もっとも緊張するという人もいます。
また、食べ物についても配慮がなされます。
味噌や醤油など、色のついたものは避け、
青野菜も使わず、色のついたお茶も一切出しません。
そのかわりイイヤチのおこげにお湯をかけた「ウユ」を飲むのが
昔ながらの習慣です。
この日の昼は主事(集落の責任者)宅で、
オナリ神である姉妹やおばさんを招待して、
イイヤチカミの儀式を行います。
叔母、姉妹のうちで最年長の者が、イイヤチに包丁を入れ、
幅約9センチメートル、長さ約15センチメートルぐらいに切って、
客用とします。
第6日目はイイヤチをいただき、蒔いた種子の成長を祈ります。 (YI)

種子取祭第5日目

本日第5日目(戊子)は「戊子の種子取」と言い慣わされ、
もっとも重要な種子蒔きの日です。
それは「戊子」の日が、根原神殿が種子取祭を統合して定めた、
播種の日だからです。
各々の家では、家長により儀式的な種子蒔きがあります。
これは、約60センチメートルの円形に耕した土地に、
稲・麦・粟・大豆などの種子を混ぜたものを蒔き入れる儀式です。
この日の朝、祭祀を執行する神司たちは、世持御嶽・清明御嶽・根原家、
それにムーヤマ(六山)の各御嶽で種子取祭の祈願があります。
世持御嶽では神司を先頭に、島の有志が参列し、火の神を拝みます。
そのとき、種子下ろしの報告を神に申し述べ、種子取の祈願を行ないます。
また、女性を中心にイイヤチがつくられるのもこの日です。
イイヤチとは餅米と餅粟、小豆を混ぜてつくった、
種子取祭用のおこわのことです。
イイヤチは、粟1升に餅米5升、小豆2合の割合で混ぜ、
これを炊いたものを練り上げてつくります。
イイヤチの下に敷くものには、清浄なタビッキャ(浜木綿)を用います。
タビッキャの根は、砂浜にも強く張ることにより、
種子下ろしの祈願のイメージと重なります。
そして、タナドゥイの主な舞台となる、
世持御嶽の特設舞台を設営するのも第5日目です。
幕舎を張ったり、楽屋を整えたり、
島の男性が中心となり、
みるみるうちに舞台をつくりあげていくのも見物です。      (YI)

種子取祭第4日目の『八重山毎日新聞』は竹富づくし!

本日、丁亥は種子取祭第4日目にあたります。
夕方からは、全生産人により、
奉納芸能の会場となる、世持御嶽の清掃が行われました。
さて、今朝の『八重山毎日新聞』の第1面を、
「旧与那国家住宅 国の重要文化財に」の記事が大きく飾っています。
建造物が国の重要文化財に指定されるのは、
竹富町では初めてのことです。
種子取祭のこの時期に、たいへんうれしい知らせです。
そのほか『琉球新報』『沖縄タイムス』などにも、
これに関する記事が掲載されています。
11面にはトゥルッキの様子が、竹富通信員により、
「種子取祭始まる」というタイトルで報告されています。
9面には現在連載中の「よくわかる新しい解釈 校合 八重山古典民謡」で
竹富島の民謡「仲筋ぬぬべーま節」がとりあげられ、
歌詞の一語一語にこだわって、丁寧に検討され、
新しい解釈も提起され、興味深い内容になっています。
また、八重山観光フェリー、安栄観光、石垣島ドリーム観光の
離島航路の時刻表には、23日、24日の奉納芸能の日ににあわせた、
臨時便の案内や、往復船運賃と送迎バスがセットになった、
乗船券の販売ついてのお知らせが掲載されています。
島外からの見学者の方は要チェックですね。
4面には、NPOたきどぅんの理事長である上勢頭保が、
竹富町自然遺産登録推進協議会会長の立場で、
「竹富町自然環境フォーラムへのお誘い」の案内をしております。
竹富づくしの今朝の新聞でした。                (YI)

種子取祭第3日目

本日、丙戌(ひのえいぬ)は、種子取祭第3日目です。
夕方から全生産人によるホーシ道の清掃が行われます。
ところで、昨日はビジターセンター主催
「祭事教室―種子取祭を学ぼう―」に、
約50名の方々ご出席くださり、
まことにありがとうございました。
テードゥンライブラリーの映像と、
上勢頭芳徳さんと阿佐伊孫良さんによる解説があり、
「世乞い歌」をみんなでうたい、
楽しい会となりました。
「道歌」「巻歌」をうたいながら、
会場のテードゥンシアターをぐるぐるまわりました。
フロアーでは「しきどーよ」につづいて、ガーリへと。
この意外な展開に参加者も驚きつつ楽しんでいたようです。
「世乞い」には歌を覚えて臨みたいものです。        (YI)