竹富島の集落と民家を捉え直す
―奄美、沖縄との比較を通して―
第17回の島立て学校は、前回にひきつづき、竹富島の伝統的な建造物を学びます。
講師には建築史がご専門の、九州大学教授・宮本雅明氏をお招きしています。
宮本氏は、土地に根ざした望ましい生活環境のあり方を追求するため、日本の伝統的な都市における、空間や景観の形成してきた過程をたどり、都市建築をあらゆる角度から解明されてきました。
2005年に刊行された、著書『都市空間の近世史研究』(中央公論美術出版)は、日本の近世都市の空間や社会に対する歴史の認識に、都市史・建築史の立場から新たな視点を提示し、徳川記念財団より「第4回徳川賞」を受賞しています。
宮本氏の研究対象は、著書でとりあげられた都市のみならず、全国津々浦々に及び、竹富島に関する調査・研究の成果は、『竹富島の集落と民家』(竹富町教育委員会)に反映されており、氏はその執筆者の一人でもあられます。
また、2004年に開催された「第8回星砂の島文化講演会(那覇会場)」では基調講演をしていただいたので、すでにおなじみの方も多いかと思います。
今回の島だて学校では、これまでの調査や成果を見直しながら、竹富島の集落と民家の特色を、建築史学の立場からあらためてとらえ直してみたいとのこと。
広い視野に立ち竹富島を見つめたとき、島がどのように位置付けられるのか楽しみです。
お忙しい時期ではありますが、大勢のご参加をお待ちしております。
○ と き 2007年9月1日(土)
○ ところ 旧与那国家住宅
○ 講 師 宮本雅明 氏
月別アーカイブ: 2007年8月
『八重山毎日新聞』2007.8.27 掲載
『八重山毎日新聞』連載中の「八重山の針路と選択」も50回を迎えました。
これまでに竹富島は、まちづくりの先進地として、
幾度もとりあげられています。
今回は、竹富島の観光の現状として、
観光客の増大に伴い、徒歩による集落の散策には、
木陰や休憩所がこれまで以上に必要になってくること、
宿泊施設の不足についての指摘がありました。
また、NPOたきどぅん主催の「素足で感じる竹富島」ツアーは、
「真の竹富島を肌で感じるもの」で、
「徐々に観光形態にも変化も現われている」と
評価いただきました。
ありがとうございます。
一層精進する決意です。
ショーロ
いよいよ今日からショーロ(旧盆、精霊祭)です。
迎え日の今日は、夕方、祖霊であるショーロンガナシを迎えます。
二番座にある仏壇の霊前にはさまざまなご馳走が供えられます。
夜は島の男女が各戸をまわり、
アンガマ踊りをして、祖先を供養します。
庭のなかでは、円を描きながら、
ニンブチャー(念仏歌)をうたい踊ります。
大山正夫氏は、アンガマ踊りにまつわる話を、
著書『続 昭和の竹富』(1991年)166頁に
「転倒したアンガマ」と銘打ち、次のように紹介しています。
「仲筋部落では、アンガマ踊りが終わると、青年達は自分の彼女と思われるアンガマを背負って村外れまで連れ出して行くという風習があった。
ある年のお盆で、アンガマ踊りを見ていた一人の青年は、カッコ良いアンガマを背負い、想像をたくましゅうしながら村外れまで、いっ気に走ってきた。
青年は、ひと気のないところで、アンガマをおろし、ゆっくりと近づき「バヌドゥラー」(私だよ)と、言って半分本気で引き寄せようとした。
弟の声に驚いたアンガマは「イナンデル、サンダー」(残念でしたね三郎)という姉の声に、サンダーは、その場で転倒した。見るも痛々しい弟の姿に姉は驚き哀れな弟を恥じらいながら部落へ背負って来たという、うるわしき姉弟愛の話が今でも語り継がれてている。」
『八重山毎日新聞』2007.8.22 掲載記事
カイジ浜の「エコトイレ」が『八重山毎日新聞』で紹介されています。
山岳トイレし尿処理技術の実証試験のため、来年1月までの設置とのこと。
『八重山毎日新聞』2007.8.24 掲載
今朝の『八重山毎日新聞』には、竹富島に関することが、
2件掲載されています。
ひとつは、1面の「不連続線」欄で、
竹富島の観光の現状とそのあり方が論じられています。
そこでは竹富島のまちなみの魅力が語られる一方、
観光客のモラルが問われています。
もうひとつは、NPOたきどぅんが主催する通称「素足ツアー」の
参加者が1000名をこえたことが記事になっています。
「竹富島 素足ツアー1千人を突破―横浜の佐藤さん一家に記念品―」の
見出しとともに、1000人目の参加者・佐藤建志さん一家の写真が
大きく載っています。
『八重山毎日新聞』 2007.08.21 掲載記事
東京竹富郷友会第82回総会の記事が
掲載されています。
有田静人さんの記事からは
総会会場の熱気、興奮が伝わってくるようです。
稽古に余念なし!
素足ツアー1000人目の参加者
『八重山毎日新聞』2007.8.19掲載
『八重山毎日新聞』連載中の「八重山の針路と選択」の
第3部のテーマは「まちづくり」。
竹富島が大きくクローズアップされております。