月別アーカイブ: 2006年6月

伝統文化こども教室 開催

第1回伝統文化こども教室が開催されました。
今回行われたのは活動の中心となる三線教室です。
これ活動では将来子どもたちが竹富島を誇りに思える体験をすることを目的としています。
三線教室を中心に、竹富島の豊かな文化(歴史、祭事、歌、方言など)を学んでいく予定です。
活動にあたっては財団法人伝統文化活性化国民協会からの助成支援を受けています。
学校やPTAとも協力しながら、子どもたちのやる気を第一に考えています。
集まるのは、全て希望者のみ。
竹富島は大人だけでなく、子どもたちも多忙な日々を過ごしていますから、
無理矢理集めようと躍起になってもむしろ逆効果なのです。
幅広く知っていなくてもいいのです。
この教室がせめてきっかけとなって、何かひとつでも気になることに出会ってくれたらいいなと考えています。
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水にまつわる井戸端会議

「島立て学校」第7回は少し息抜きということで、
“水にまつわる井戸端会議”と題しまして、老人クラブの面々を招いての
座談会を開催しました。
大小合わせて50箇所以上あるといわれる竹富島の井戸。
しかし、そのほとんどが使えるという訳でもなく用途によって井戸を使い分けたり、
井戸から家までの道のりを、一斗缶いっぱいの水を肩からぶら下げて何往復もしたりと、
水道も汲み上げポンプもない中での生活では大変な苦労がありました。
石垣からの海底送水が始まったのはなんと昭和51年!

↑海底送水開始を記念した歌を披露してくださいました!
それまでの想像もつかないような苦労の数々と、
何よりの楽しみだったという井戸端会議、
水を無駄にしないための知恵とユニークなエピソード、
海底送水が始まったときの感動を、
思い思いに話すおじいやおばあがとても誇らしく、頼もしく思えました。

↑道具の使い方について説明中

↑一斗缶一杯に水を入れて、当時の大変さを体験。

↑やっぱり安定感が違いますね。

カチラ(旗頭)の展示と新たな織物の始まり

竹富島の各集落にはそれぞれシンボルともいえるカチラ(旗頭)があります。
旗頭は竹富島の英雄、西塘様が沖縄から戻って来る際に持ち帰ったともいわれ、
八重山の中で最も古い歴史を持っていると伝えられています。
竹富島でカチラにお目にかかれるのは、毎年旧暦の8月15日に行われる十五夜祭のみ。
それほど神聖で、大切にされてきているのです。
さて、竹富島には島出身者からなる心強いサポーター団体が石垣、沖縄、本土(東京)各地にいます。竹富郷友会と呼ばれるこれらの団体は竹富島を離れてもなお島を愛し続け、祭事・行事の際には駆けつけてくれたり、様々な形で応援してくれています。また、それぞれ竹富島と同じようにカチラを持ち、運動会などに登場させています。
今回ゆがふ館に展示することになったカチラは、沖縄竹富郷友会のあいのた会(東集落会)が所持していたもので、新しいカチラを作るのに際して古い方を寄付してくれたのです。カチラのモチーフは空にあるもの(太陽、雲、虹、北斗七星)。
組み立ててくれたのは、あいのたにお住まいの松竹昇助さん。畑仕事から民具づくりまで幅広くこなす手仕事職人です。

続いて紹介するのは、つらい歴史を経て技術が育まれた織物です。
ゆがふ館では以前から織りの実演を行ってきましたが、作品が完成したのでまた新たな織物を始めるため、館内ガイドの内盛總子さんが着々と準備を行ってきました。
織物というと、機織り機でパタンパタンと織り込んでいくイメージが真っ先に浮かびますが、実はその前段階が何よりも大変。織っていくのは最終段階なんです。
例えば、八重山上布などの原材料として知られる苧麻(竹富島ではブーといいます)は糸にするのに大変な手間がかかります。栽培、刈り取り、水に浸す、皮剥ぎ、苧引き(ブーヒキ)、乾燥、苧積みなどの段階を経てようやく糸と呼ばれる状態になるのです。
染めがある場合には、藍や紅露(クール)など植物染料を用います。
これはもう科学の域。植物の状態からは想像もできない色が出てきたりするので驚きです。
科学の次は数学。あらかじめ織り機に張り渡しておくための経糸を構成します。この際、模様が均等に配置されるように計算し、緯糸とのバランスも考えながら行います。
こういった行程を経てようやく織り始めることが出来るのです。

迫力満点のカチラと繊細な織物。
竹富島を代表する二つの職人技を見られる絶好のチャンスです。
竹富島へお越しの際は是非足をお運びください。

島だて学校第6回 「てーどぅん to ろんどん」

さて今回の島だて学校は、喜宝院蒐集館の名物館長、上勢頭芳徳さんがナショナルトラスト運動発祥の地ロンドンで見つけた景観つくりのヒントが、たっぷり詰まった講座となりました。
ナショナルトラストは1895年に設立された民間非営利団体で、英国の歴史的建造物や自然を後世に 残すことを目的としています。その活動はイギリスだけにとどまらず、今や世界各国にナショナルトラスト団体が設立されています。
もちろん竹富島においても、歴史的な美しい景観や自然を継承していこうとする活動も、ナショナルトラスト運動といえるのです。
講座では上勢頭芳徳さんがロンドンで撮ってきた数百枚(!)の写真を基に、これからの竹富島がすべきこと、見習うべきところはどこなのかという議論が盛んに行われました。
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「島だて学校」インタープリテーション講座開催

「島だて学校」の第3回、第4回講座を開催しました。
この講座の目玉、「インタープリテーション」そのものを学ぶ内容で、日本のインタープリテーションの第一人者である、古瀬浩史先生をお招きしました。
講座は、初めての先生を前に少し強ばった参加者の雰囲気を、解きほぐすことから始まりました。
いすは全て脇に取っ払い、身一つで輪になります。
なにが起こるのかわからない期待と不安が参加者の顔に浮かんでいました。
先生からは様々な課題がだされます。
「竹富出身者とそうでない人に分かれてみてください。」
「じゃあ次は、沖縄出身と他県出身者」
「次はラーメン、八重山そば、スパゲッティ。」
「ビール、泡盛、ウーロン茶」
「自然、町並み、芸能・祭」
独り言や相談しあう声がにぎやかに響きます。
それぞれのグループでは、熱弁まで聞こえてきました。
最初の緊張はどこへやら。
柔らかい物腰や大らかな雰囲気、ユーモアが、自然と参加者の緊張をほぐし、
本来の明るくにぎやかな人柄をのぞかせました。
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真面目な講義に戻っても、ただ長々と話し続けたりしません。
4つの“T”が大切なのです。
「楽しく」「共に」「体験から学ぶ」「地域性」
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ただ座って答えを与えるのではなく、体験を通して自らの考えを導き出すように自然に誘導すること。
それこそがインタープリテーションの神髄なのです。
2日間、ひとつひとつのプログラムをこなしながら、
語り合う楽しさ、考え、発見する喜びを噛みしめました。
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古瀬先生にはまた再度来ていただく予定です。
いつもとは違う趣向に、参加者も共感し、モチベーションも高まったのではないでしょうか。

JICA研修・素足ツアー

沖縄国際センター(国際協力機構JICA沖縄)の一行が、ツアーの企画・運営やガイド養成の研修のため、素足ツアーに参加しました!
このところの雨模様も、今日は一休み。久々に晴れ間がのぞく、暑い陽気になりました。
メンバーは中南米の方々を中心に総勢13名。
4日間の八重山めぐりの後の最終行程が竹富島だったようですが、疲れを感じさせることなく、楽しんでいたようです。専属の通訳の方も同行したためほとんど同時通訳で順調にすすみ、言葉の壁も感じさせない程でした。
世持御嶽では、ガイドの歌う「安里屋ユンタ」に囃子をいれたり、まちなみを背景に熱心にシャッターを切っていました。
ゆんたく&一休みおじいガイドの元気さに驚いたのか、「どうしてそんなに元気なのですか?」という質問まで飛び出すなど、終始和やかな雰囲気でした。